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巨人・松井秀喜新監督の就任会見まとめ|「新たな黄金時代を」背番号90の理由、長嶋さんとの約束、組閣と織田翔希への言葉

巨人は10月23日、球団OBの松井秀喜氏(52)が新監督に就任すると発表した。松井監督は同日午後、東京都内のホテルで山口寿一オーナーとともに就任会見に臨んだ。会見場にはテレビカメラ18台、報道陣約100人が集まり、民放各社も生中継した。この記事では、各スポーツ紙の報道をもとに、会見での松井監督と山口オーナーの発言を項目ごとに整理する。

会見のポイント

項目内容
契約3年
背番号90
始動10月30日の秋季練習から指揮
就任要請レギュラーシーズン終了後に要請、約1週間後に受諾
組閣現時点で1人だけ声をかけている(人物・役職は非公表)
所信表明V9以来の「新たな黄金時代」を築く

所信表明「新たな黄金時代を」

会見の冒頭、松井監督は「自分の故郷(ふるさと)に戻ってきたつもりです」と語り、2002年オフに自らの意思で巨人を去った日を思い出したと明かした。

続けて、「V9以降、本当の意味での黄金時代は来ていないと私自身は思っております。その間、80年代のライオンズやここ十数年のホークスのような時代を全く作れておりません」と指摘し、「これからジャイアンツに新たな黄金時代が訪れるように今日ここからスタートしたい」と所信を述べた。

一方で、自身の指導経験については「私は指導者の経験はほぼありません。そこが私が12球団の監督の中で一番劣っている部分であると自覚しています」と率直に認めた。そのうえで、「選手とともに伴走し、そして一緒に成長していきたい」と話している。

「ジャイアンツは常に紳士であれ」

松井監督は、チームづくりの土台として巨人の理念に立ち返る考えを示した。「ジャイアンツは常に強く、常に紳士である、ジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ、追い越せ、その一つ一つを着実に進めていきたい」と述べ、「紳士」の意味についても次のように語った。

「ジャイアンツの紳士の定義はそれよりも厳しいものでないといけない。それをしっかり選手にも浸透させ、やっぱりジャイアンツの選手は感じがいいな、ファンに優しいな、そう思ってもらえるような選手であるように、しっかり私自身が体現していきたい」

今季の巨人は、阿部慎之助前監督が5月に不祥事で辞任し、橋上秀樹監督代行のもとでシーズンを戦った。会見の第一声で「紳士」を強調したのは、こうした経緯も踏まえたものとみられる。

山口オーナーが明かした就任要請の経緯

山口オーナーは、松井監督に就任を要請した経緯を「ジャイアンツのレギュラーシーズンの全日程が終了した後に松井監督に要請しました。1週間後でしょうかね、受諾の答えをいただいたという経緯です」と説明した。

要請の際には「今年はジャイアンツにとって危機の年であったと率直に伝えて、松井監督にどうしてもお願いしたいとお伝えしたんです」という。理由については「そこを力強く乗り越えて、強いジャイアンツにしていくには松井監督にお願いするしかないなと思って要請したという次第です」と語った。

松井監督は打診を受けたときの心境を「正直うれしかった。どこにいても心の中にジャイアンツはあった」と振り返っている。

背番号90に込めた長嶋茂雄さんへの思い

背番号の「90」は、長嶋茂雄さんが1975年に初めて巨人の監督に就任したときに背負った番号だ。松井監督はその理由を「選手・長嶋茂雄がいないチームで苦労され、その半面大きな情熱で向き合ったと思っております。その気持ちを継いでいきたいのが一番」と説明した。昨年6月に89歳で亡くなった長嶋さんは、存命なら今年90歳を迎えていた。松井監督は「その年に90番をつけるのも理由です」とも話している。

現役時代の「55」を選ばなかった理由については、「55番を着けてしまうと自分自身も当時を知るファンのみなさまも、昔のノスタルジーに浸っちゃう」と説明した。さらに、「米国での最後、35番を着けていたんですよ。足すと90だなと思って。新たなスタートを切るには90番がふさわしいな」と、メジャー最後の球団となったレイズでの背番号にも触れた。

長嶋さんとの「約束」は「自主撤回」

松井監督は2025年6月、長嶋さんの弔問後に「長嶋監督と生前、約束したこともあります。ここでは今はお話しすることができませんが、その約束を果たしたいなと思っています」と語り、その内容に注目が集まっていた。

会見でこの「約束」について問われると、「自分自身そんなこと言うつもり全くなかったんですけど、やっぱり自分の、あの発言によって、いろいろな臆測が飛び、当時のチームにすごい迷惑をかけてしまった」と振り返った。そのうえで、「私の中では自主撤回をしておりまして、皆さんがご自由に考察してください」「私と長嶋さんだけのものだったというところに戻っております」と述べ、内容は明かさなかった。

長嶋さんから見習いたい点を問われると、「私は長嶋茂雄にはなれません」ときっぱり答え、「自分は自分のできることに集中してやっていきたい」と話した。天国の長嶋さんから何と声をかけられると思うかという質問には、笑顔で「『遅いよ』、じゃないですか」と答えている。「本当はこの姿を見ていただきたかった気持ちは正直あった。ここで受けなくちゃいけないと思った」とも語った。

組閣は「1人だけ声をかけている」

コーチ人事について、松井監督は「現時点で1人だけ声をかけております。それ以外、まだ何も決まってません」と明かした。人物や役職は明らかにしていない。「球団の方と話し合って決めたいと思います。一番最初の大事な作業だと思っております」と述べ、組閣を最初の仕事に位置づけた。

日本のプロ野球で常勤のコーチを務めた経験がない松井監督にとって、指導経験のあるコーチ陣をどう集めるかは、新体制の大きな焦点になる。声をかけた1人が誰なのかにも注目が集まる。

織田翔希の1位指名に「ゾクッとしました」

前日22日のドラフト会議で、巨人はメジャー挑戦を表明していた横浜高の織田翔希を1位で強行指名した。松井監督はドラフトをテレビ中継で見ていたといい、「どの選手を指名するか知らなかった。びっくりしました。それが正直なところ」と明かした。

そのうえで、「世界一のピッチャーになる可能性のある選手と、もしかして契約できるかもしれないというチャンスをいただいた。久しぶりにドラフト会議を見ていて、ぞくっとしました」と語った。織田との向き合い方については、「ジャイアンツには、ジャイアンツにしかない環境があります」「彼にとってのプランを考えていくと思います」としつつ、「彼の気持ちを第一に考えたい」と、本人の意思を尊重する姿勢を示している。

巨人は1位から4位まで高校生を指名し、育成5位では14歳の中学生捕手・関蓮太郎も指名した。松井監督は「来年の戦力おかまいなしに育成に全振りして清々しい気持ちでございます」と冗談交じりに話し、「数年後に素晴らしいドラフトだったという形になるよう、それは私にも責任がこれからあると思います」と語った。

まとめ

松井秀喜監督は就任会見で、V9以来の「新たな黄金時代」を掲げ、「常に紳士であれ」という巨人の理念に立ち返る考えを示した。指導経験の少なさを自ら認めたうえで、選手とともに成長する姿勢を強調している。背番号90には長嶋茂雄さんへの思いを込め、話題を集めた「約束」は「私と長嶋さんだけのもの」として明かさなかった。今後は、声をかけた1人を含む組閣と、メジャー挑戦を表明している織田翔希との交渉が、新監督の最初の課題になる。チームは30日の秋季練習から、松井監督のもとで始動する。

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出典

・巨人・松井秀喜新監督が就任会見「新たな黄金時代を」 背番号は90「故郷に戻ってきた」|Full-Count
・巨人・松井秀喜新監督 第一声で「紳士たれ」強調|デイリースポーツ
・巨人・山口オーナー 口説き文句明かす「松井監督にどうしてもお願いしたい」|デイリースポーツ
・巨人・松井秀喜新監督 天国の長嶋監督から「『遅いよ』って言われると思う」|デイリースポーツ
・巨人・松井秀喜新監督、背番号「90」のワケ|THE ANSWER
・巨人・松井秀喜新監督 組閣に言及「一人だけ声をかけております」|スポニチアネックス
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