阪神が9月5日から9月14日にかけて6連敗を喫した。9月9日の広島戦、12日の巨人戦、13・14日の中日戦と、直接のライバルにも軒並み白星を献上する展開。この間の野手成績を見ると、チーム打率.162・OPS.450という、シーズンを通じても最悪クラスの数字が並んでいる。
6連敗、チーム全体の数字がすべてを物語る
| 指標 | 6連敗中の成績 |
|---|---|
| チーム打率 | .162 |
| 本塁打 | 3本 |
| 打点 | 4 |
| OPS | .450 |
| 出塁率 | .204 |
| 長打率 | .246 |
6試合合計で191打数31安打の打率.162、チーム打点はわずか4。1試合平均1点にも満たない計算で、投手陣がどれだけ踏ん張っても勝ちようがない打線状態が続いていたことが分かる。
個人成績――規定打席上位でも軒並み低調
| 選手 | 試合 | 打率 | 安打 | HR | 打点 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 佐藤輝明 | 6 | .217 | 23-5 | 1 | 1 | .628 |
| 森下翔太 | 6 | .095 | 21-2 | 2 | 2 | .621 |
| 前川右京 | 4 | .182 | 11-2 | 0 | 0 | .614 |
| 近本光司 | 6 | .240 | 25-6 | 0 | 0 | .560 |
| 大山悠輔 | 6 | .167 | 24-4 | 0 | 0 | .417 |
| 中野拓夢 | 6 | .174 | 23-4 | 0 | 1 | .348 |
| 元山飛優 | 5 | .143 | 14-2 | 0 | 0 | .343 |
| 坂本誠志郎 | 5 | .000 | 16-0 | 0 | 0 | .059 |
10打席以上に達した野手8人のうち、OPS.700を超えた選手は一人もいない。チームトップの佐藤輝明でさえOPS.628にとどまっており、まとまった長打も本塁打3本(佐藤・森下2本)のみ。相手投手を脅かす場面がほとんど作れていない状態が数字にはっきり表れている。
主砲・大山悠輔、中野拓夢も沈黙
特に深刻なのは、クリーンアップを組む主力の不振だ。大山悠輔はOPS.417(24打数4安打、長打なし)、中野拓夢はOPS.348(23打数4安打)と、チームの得点力を牽引すべき打順の選手が軒並み長打を欠いている。両者とも二塁打・三塁打・本塁打が1本もなく、単打のみで出塁率も打率とほぼ同水準という、長打力ゼロの状態が続いた。
坂本誠志郎は16打数0安打
本連載で以前取り上げた坂本誠志郎の不振は、この6連敗の中でさらに深刻化している。5試合16打数無安打、OPS.059という数字は、8月の絶好調(OPS.919)からの落差を象徴する結果だ。
それでも首位は死守
これだけの打撃不振が続きながらも、9月13日時点で阪神はなお首位を維持している。2位巨人との差は0.5ゲームと、依然として大接戦だ。投手陣の踏ん張りに加え、追う巨人・DeNAも足並みが揃わない展開が続いていることが、辛うじて首位を守れている要因と言える。
まとめ
6連敗中のチーム打率.162・OPS.450という数字は、シーズンでも際立って低い水準だ。主軸打者が軒並み長打を欠き、坂本誠志郎のように極端な不振に陥る選手も出ている。それでも首位を守れているのは、ある意味で幸運とも言える状況であり、この打撃不振から早期に脱却できるかどうかが、残りのペナントレースの行方を大きく左右しそうだ。