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阪神6連敗、藤川采配の何が問われているのか――坂本代打見送りの2試合を検証

阪神が9月に入って6連敗と泥沼にはまる中、藤川球児監督の采配・選手起用に疑問の声が上がっている。特に象徴的だったのが、9月12日・13日の2試合連続で見せたある判断だ。何が起きていたのか、データと事実関係を整理して振り返る。

9回2死満塁、坂本に代打を送らなかった2試合

9月12日の巨人戦、9月13日の中日戦。ともに終盤の好機で打席に立ったのは坂本誠志郎だった。当時坂本は9月に入ってから無安打が続いており、9月13日の時点で25打席連続無安打(その後29打席まで伸びた)という深刻な状態。にもかかわらず、藤川監督は2試合とも代打を送らず、坂本はともに凡打に倒れている。

この判断について、藤川監督は「選手がその打席に懸けるところ。後の守りもある」「勝負の中ですから」とコメント。代打を送らなかった理由として、守備面での継続起用の必要性と、選手自身に勝負を託す姿勢を挙げている。

しかし結果として、2試合連続で決定機を活かせずに終わったことは事実であり、SNS上では「采配が迷走状態」「采配ミスを認めろ」といった厳しい声が相次いだ。

本連載でも取り上げた坂本の不振

坂本誠志郎の不振については、本連載でも8月から9月にかけての急落をデータで分析した。ゾーン内の球への対応力そのものが落ちているという、一時的な調子の波では片付けられない深刻な状態にあることは、数字の上でも裏付けられている。そうした選手を、勝敗を分ける最重要局面で2試合続けて起用し続けたことが、今回の采配批判の核心にある。

打線全体の深刻な数字

問題は坂本個人にとどまらない。9月に入ってからの阪神は8試合を消化して2勝6敗、勝率.250はセ・リーグ最低。チーム打率.209は12球団でもワースト2位という有様だ。9月3日のヤクルト戦以降、47イニング連続で適時打が出ない試合もあり、打線全体が機能不全に陥っていた。

指標 9月(直近時点)
9月の勝敗 2勝6敗(勝率.250、セ・リーグ最低)
チーム打率 .209(12球団ワースト2位)
連続無得点イニング 47イニング(9/3以降、適時打なし)

打順構成への疑問――2番打者の起用法

打線の組み方についても議論がある。2番打者として起用してきた立石をベンチスタートとする采配も見られ、藤川監督は「個人の起用法は本当は明かさないんですけど、これは今、チームのところですから」と説明。チーム状態を優先した判断としているが、結果が出ない中での度重なる打順変更は、選手側のリズムを崩す要因になりかねないという指摘もある。

「ジタバタしない」という姿勢そのものへの評価

藤川監督は今回の不振について「ジタバタしない」「ベストは尽くそうとしている」と繰り返し語っている。目先の結果に振り回されず一貫した方針を貫く姿勢自体は、長いペナントレースを戦う上で理解できる面もある。しかし、6連敗という結果が出ている以上、「動かない」采配が本当に最善だったのかは、今後の巻き返し次第で評価が大きく変わってくるだろう。

救援陣の過密日程というもう一つの火種

打線の不振に加えて、投手陣、特に救援陣の運用にも不安が指摘されている。打線が援護できない接戦が続いたことで、リリーフ陣の登板過多・過密日程が懸念される状況だ。ここで無理な継投を重ねれば、目先の1試合だけでなく、シーズン終盤全体のブルペン運用にも影響が及びかねない。

まとめ

9月12日・13日と2試合連続で見せた「坂本に代打を送らない」という判断は、選手を信頼する起用法という見方もできる一方、結果が伴わなかったことで采配批判の象徴となった。チーム打率.209、9月勝率.250という数字が示す通り、問題は一人の起用法にとどまらず打線全体に及んでいる。それでも0.5ゲーム差の首位を保てているのは、追う巨人・DeNA側にも独走を許さない事情があるからに過ぎない。藤川監督がこの状況をどう立て直すか、残りのペナントレースの行方を大きく左右しそうだ。

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