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根尾昂に戦力外の可能性? 大阪桐蔭の天才の経歴と2026年1軍・2軍成績を徹底分析【中日】

中日ドラゴンズの根尾昂投手(26)が、今オフ「戦力外」の可能性を囁かれている。2026年9月29日に発表された第一弾の戦力外通告6選手(福敬登・三浦瑞樹・尾田剛樹・土生翔太・川上理偉・津田啓史)の中に根尾の名前はなかったが、今季も1軍登板はわずか9試合にとどまり、2軍では防御率7.86という内容に終わった。9月29日には井上一樹監督の退任も発表され、来季は根尾にとってプロ入りから4人目となる指揮官を迎えることになる。中日が大きな変化の時期を迎える中で、プロ8年目を迎える根尾の処遇に注目が集まっている。ここでは根尾昂のこれまでの経歴と、今季の1軍・2軍成績を詳しく振り返っていく。

大阪桐蔭の二刀流スターから4球団競合でドラ1入団

根尾昂は2000年4月19日生まれ、岐阜県出身。大阪桐蔭高では遊撃手を本職としながら投手としてもマウンドに上がる二刀流で、「最強世代」と呼ばれたチームの中心選手として春夏連覇に貢献した、高校球界を代表するスター選手だった。2018年春の選抜(センバツ)では、決勝の智弁和歌山戦で先発し140球を投げて2失点完投、打者としても4打数2安打2打点と投打にわたる活躍を披露し、2年連続となる「センバツ優勝投手」の座を手にしている。大会全体を通じても、打者として18打数9安打・打率.500・8打点、投手としては3試合・26回を投げて3失点・防御率1.04という数字を残しており、まさに文字通りの二刀流で甲子園を沸かせた。

同年秋のドラフト会議では日本ハム・巨人・ヤクルト・中日の4球団が競合する抽選の末、中日が交渉権を獲得して1位指名、入団した。

プロ入り後は与田剛監督のもと、高校時代の本職である遊撃手としてスタートしたが、1年目の2019年は1軍出場がわずか2試合にとどまった。2020年には外野手にコンバートされ、2021年には自己最多となる72試合に出場。それでも打率.178という数字が示す通り、1軍の投手を相手にしたコンタクト面での苦戦が続いた。

転機が訪れたのは2022年、就任したばかりの立浪和義監督のもとで、同年6月21日に投手への転向が発表された。高校時代から投手経験があったとはいえ、ドラフト1位の野手がプロ4年目で投手転向に踏み切るというのは、球界でも異例の決断だった。転向初年度の年俸は1850万円に達し、球団がこの決断に懸けていた期待の大きさがうかがえる。

野手時代の成績

野手としての年度別成績は以下の通り。

年度 試合数 打率 打数 安打数 HR 打点 盗塁 OPS 出塁率 長打率
2019 2 .000 2 0 0 0 0 .000 .000 .000
2020 9 .087 23 2 0 0 0 .247 .160 .087
2021 72 .178 169 30 1 16 0 .482 .251 .231
2022 49 .200 40 8 0 4 0 .539 .289 .250

遊撃のレギュラー獲得が期待されながらも、最も多く出場した2021年でさえ打率.178にとどまり、ドラフト1位としての期待に応えられないまま投手転向を迎えることになった。野手としての通算成績は150試合・打率.174・1本塁打・21打点、OPS.470。

三振率で見ても、2021年は169打数に対して53三振(三振率28.2%)、2022年は40打数に対して9三振(22.5%)と、高校時代の打率.500という数字からは想像しにくいほど、コンタクト面で苦しんでいたことが分かる。遊撃→外野というポジション変更も、守備だけでなく打撃フォームの模索と並行して行われていた可能性があり、一つのことに腰を据えて取り組む時間を十分に確保できていなかったことが、野手としての伸び悩みの一因だったとも考えられる。

投手転向後の成績推移

投手転向後の年度別成績は以下の通り。

年度 登板 勝敗 投球回 防御率 奪三振 与四球
2022 25 0勝0敗 29.0 3.41 22 12
2023 2 0勝0敗 12.2 0.71 4 8
2024 3 0勝1敗 7.2 9.39 7 7
2025 4 0勝0敗 5.2 7.94 5 2
2026 9 1勝1敗 9.0 5.00 13 3

投手転向初年度の2022年こそ25試合に登板し防御率3.41とまずまずの内容を見せたが、その後は1軍登板数自体が激減。2023年は8月18日に右肘の張りで一時離脱する一幕もありながら同21日には実戦復帰したものの、2023年以降は4年間で登板数合計がわずか18試合にとどまっている。投手としての通算成績は43試合・1勝2敗、投球回64・防御率4.22、与四球32に対し奪三振51。K/BB(奪三振と与四球の比率)は1.59と、決して悪い数字ではないが、安定して結果を残せるまでには至っていない。

2026年の1軍成績―初勝利も5月4日を最後に1軍登板なし

今季の根尾は、4月8日の対DeNA戦で延長回を無失点に抑え、待望のプロ初勝利を記録した。しかしその後は状態を崩し、5月4日に1軍登録を抹消されると、そのままシーズン中の1軍再昇格は一度もなかった。最終的に1軍成績は9試合・1勝1敗、9回を投げて被安打9・本塁打3・与四球3・奪三振13、防御率5.00という内容に終わっている。

10月1日、名古屋での取材に応じた根尾は「(今季は)なかなかうまくいかなかったなっていうのが一つ」と振り返り、調子を崩した要因について「シンプルに技術不足」と率直に認めた。プロ入りから9年間で3人目となる指揮官(与田剛→立浪和義→井上一樹)のもとでも結果を残せなかったことに悔いをにじませながら、来季への巻き返しを誓っている。

数字だけを見ると、9回を投げて奪三振13・与四球3という内容は、K/9(9イニングあたりの奪三振数)13.0・BB/9(与四球数)3.0と、むしろ優秀な部類に入る。それでも防御率5.00、そして5月以降1軍のマウンドに上がれなかったという事実は、奪三振を奪える球自体は持ちながらも、ここぞという場面での一球、あるいは試合を作る安定感の部分に課題があったことを示唆している。

2026年の2軍成績―防御率7.86、8月には大炎上も

1軍再昇格がなかった分、今季の根尾は2軍で長い時間を過ごした。2軍成績は29試合に登板し0勝3敗・1セーブ、26.1回を投げて被安打34・本塁打1・与四球19・与死球4・奪三振30、防御率7.86という内容だった。WHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)は2.01、与四球率(BB/9)は6.49と、依然として深刻な制球難を抱えていることが数字からも読み取れる。

象徴的だったのが8月11日の対DeNA戦。9点リードの9回に登板しながら、アウトを一つも取れないまま被安打6・与四球2で7失点という大炎上を演じ、途中降板となった。大量リードを守るだけの場面で崩れたという事実は、メンタル面・実戦感覚の両面での課題を浮き彫りにした一戦だったと言える。中日関係者は根尾の投球について「最速150キロ近い球は投げられるが、フォームが分かりやすく打者に見極められてしまう。制球も不安定で、変化球の精度も低い」と技術面の課題を指摘している。

WHIP2.01という数字は、1イニングあたり平均2人以上の走者を背負っている計算になり、2軍投手としても厳しい水準だ。5月に1軍を離れてから9月末のシーズン終了まで、約5カ月にわたって2軍で過ごしながらこの内容だったことを踏まえると、今季の根尾は「1軍半」どころか「2軍でも苦戦」という、投手転向後最も厳しいシーズンを送ったことになる。

戦力外・育成落ち・現役ドラフトの可能性

こうした状況を受け、一部スポーツ紙では「トレード」でも「現役ドラフト」でもなく、ついに戦力外通告という"3文字の通告"の可能性に言及する記事も出ている。9月29日の第一弾戦力外通告(福敬登・三浦瑞樹・尾田剛樹・土生翔太・川上理偉・津田啓史の6選手)に根尾の名前がなかったことについて、SNS上では「根尾残すんだ。早く手放してやれよ。育成能力ないんだから」といった、球団の育成方針そのものを疑問視するファンの声も見られた。これは根尾への悪意というより、むしろ「このままでは本人のためにならないのではないか」という心配の声として広がっているのが特徴的だ。ドラフト1位・4球団競合という、球団にとっても大きな期待を背負って入団した選手だからこそ、ファンの間でも「見捨てる」のではなく「環境を変えてあげてほしい」という温度感のコメントが目立つ。

戦力外通告は第1次(9月28日~10月9日)と第2次(クライマックスシリーズ終了翌日~10月30日)に分かれており、根尾がどちらかのタイミングで通告を受ける可能性は、現時点でも否定できない。仮に支配下のまま残留したとしても、2軍成績の内容を踏まえれば育成契約への切り替え、あるいは現役ドラフトでの他球団移籍が十分に現実的な選択肢として浮上してくるだろう。

現役ドラフトは2022年に新設された制度で、各球団の支配下選手の中から一定数を"保護選手"として指名から除外したうえで、残りの選手の中から他球団が1人ずつ指名し、一対一の交換で移籍させる仕組みだ。出場機会に恵まれない支配下選手に、環境を変えての再起のチャンスを与えることを目的としており、育成契約とは異なり年俸や支配下の立場はそのまま維持される点が特徴となる。野手・投手両方の経験を持つ根尾のユーティリティ性は、保護選手リストから外れた場合、他球団のスカウトから見れば一定の魅力にも映るはずだ。

仮に他球団が根尾を獲得するとすれば、井端氏が指摘したような外野手としての守備力に魅力を感じて再び野手転向を試みる球団もあれば、投手としての潜在能力(K/9の高さ)に賭けてリリーフ再生を図る球団もあり得るだろう。いずれにせよ、中日という一つの球団・一つの指揮官のもとでは見出せなかった答えを、環境を変えることで見つけられるかどうかが焦点になる。

井上一樹監督は来季の根尾について、野手転向は「全然考えてない」と明言し、投手一本で勝負させる方針を示していた。しかしその井上監督自身が今季限りでの退任を表明しており、新体制のもとでこの方針がどこまで引き継がれるかは不透明だ。

一方で、OBからは全く異なる視点の提言も出ている。中日OBの井端弘和氏は9月13日放送の「サンデードラゴンズ」(CBC)で根尾について言及し、「あくまで個人的な意見ですけど」と前置きしたうえで、「外野も全然ありだと思う。守備は一級品」と、野手への再コンバートを示唆する持論を展開した。送球の正確さや守備範囲の広さを評価し、根尾の守備力の高さを評価する声だ。さらに井端氏は、遊撃→外野→投手と短いスパンでポジション変更を繰り返してきたこと自体に疑問を呈し、「一つのポジションを極めるには3年くらいは必要なのでは」という趣旨の見解も示している。野手経験と投手経験を併せ持つ根尾の珍しいキャリアは、見方を変えれば「ユーティリティ性の高さ」として評価されうる面でもあり、現役ドラフトで他球団が獲得に動く場合も、こうした多角的な起用法の可能性込みで評価される可能性がある。

ドラフト1位・2018年の4球団競合という、球団にとって決して軽くない経緯で入団した根尾だが、野手でも投手でも1軍に定着できないまま迎える今オフは、プロ入り以来最大の正念場と言えるだろう。

まとめ

根尾昂は、大阪桐蔭時代の二刀流スターとしての輝かしい実績を引っ提げてドラフト1位で入団しながら、野手としては通算打率.174、投手転向後も通算防御率4.22・今季2軍防御率7.86と、どちらの道でも1軍定着という結果には至っていない。8年目を迎える来季、中日は指揮官交代という大きな節目を控えており、根尾自身も「シンプルに技術不足」という率直な自己分析のもと、巻き返しを誓っている。

今季9月29日の第一弾戦力外通告には名前がなかったとはいえ、第二次通告の期限である10月30日まではまだ時間があり、今オフ中に動きがある可能性は十分に残されている。仮にこのまま支配下選手として残留したとしても、来季も結果を出せなければ、再び同じ議論が繰り返されることになるだろう。指揮官交代という節目を迎える中日にとって、根尾をどう扱うかは、新体制の編成方針を占ううえでも注目すべきポイントの一つになりそうだ。

戦力外通告・育成契約への切り替え・現役ドラフトでの移籍、いずれの可能性も排除できない状況の中で、根尾がこのオフをどう乗り越え、来季どのような形でグラウンドに戻ってくるのか。かつての「大阪桐蔭の天才」が、プロ野球選手としての真価を問われるシーズンになりそうだ。「根尾昂 戦力外」と検索してこのページにたどり着いた方にとっての結論は、現時点では「通告は出ていないが、可能性は低くない」ということになる。本サイトでは今後も、根尾の処遇に関する続報が入り次第、改めて取り上げていく。

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