中日の細川成也外野手(28)が11月8日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、今季の1億3000万円から6000万円増の年俸1億9000万円でサインした(金額は推定)。今季はチームで唯一の全143試合に出場し、キャリアハイの25本塁打とチームトップの71打点を記録した。四球92もリーグで最も多い。その一方で、打率.226は規定打席に到達したセ・リーグの打者19人の中で最も低かった。この記事では、今季の成績をリーグ内の順位とともに振り返り、DeNA時代からの年度別成績と通算成績も整理する。
契約更改:6000万円増の1億9000万円
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年年俸 | 1億3000万円 |
| 2027年年俸 | 1億9000万円 |
| 増額 | 6000万円(約46%増) |
| 契約更改日 | 2026年11月8日 |
細川は「シーズンを通して出たことは評価していただけましたけど、僕自身悔しいシーズンだった」と振り返った。評価されたのは全試合出場と四死球の多さだったという。「来年は違う姿を成績で見せられるように。僕もここで殻を破らないといけない」と、成績の上積みを誓っている。
2026年の成績:本塁打と四球は伸び、打率は規定打席で最下位
| 項目 | 成績 | セ・リーグ順位(規定打席到達19人中) |
|---|---|---|
| 試合 | 143 | チーム唯一の全試合出場 |
| 打率 | .226 | 19位(規定打席到達者で最下位) |
| 本塁打 | 25 | 4位タイ(キャリアハイ) |
| 打点 | 71 | 7位(チームトップ) |
| 得点 | 71 | 4位 |
| 四球 | 92 | 1位 |
| 故意四球 | 7 | 2位 |
| 出塁率 | .354 | 6位 |
| 長打率 | .417 | 7位 |
| 三振 | 155 | 3番目に多い |
四球92はリーグ最多、勝負を避けられた1年
今季もっとも目立つのは四球の多さだ。92四球は規定打席に到達したセ・リーグの打者の中で最多で、2位の森下翔太(阪神)の71個を大きく上回った。9死球と合わせた101四死球は、中日の選手では2007年のタイロン・ウッズ(122四死球)以来の3桁となる。故意四球も7個あり、佐藤輝明(阪神)の8個に次いで多かった。中日打線の中で、相手バッテリーが最も警戒した打者だったことが数字に表れている。
ただ、細川本人は「四球を取れていることは、いいことだと思います。ただ、それ(四球)で打撃を崩してしまっていることがダメなんです」と話している。ストライクゾーンで勝負してもらえない中で、打撃の形を保てなかった。特に5月は月間打率.120、6月は.194と落ち込んだ。シーズン打率.226は規定打席到達者の中で最も低い数字となった。
25本塁打はキャリアハイ、4年連続20本塁打
それでも本塁打は25本で、移籍1年目の2023年の24本を上回るキャリアハイだった。10月1日の広島戦で、床田寛樹から中堅バックスクリーンへ25号ソロを放っている。本拠地バンテリンドームに今季からホームランウイングが設けられ、中日のチーム本塁打は前年の83本から121本に増えた。
4年連続の20本塁打以上は、バンテリンドーム(当時ナゴヤドーム)が開場した1997年以降の中日では、ゴメス、福留孝介、ウッズに続く4人目で、最長タイの記録になる。チーム唯一の全試合出場で、主軸として1年間打線に入り続けた。
年度別成績と通算成績
| 年度 | 球団 | 試合 | 打率 | 安打 | 二塁打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | DeNA | 2 | .400 | 2 | 0 | 2 | 4 | 1 | 3 | .500 | 1.600 | 2.100 |
| 2018 | DeNA | 11 | .222 | 4 | 1 | 1 | 2 | 3 | 11 | .364 | .444 | .808 |
| 2019 | DeNA | 36 | .222 | 16 | 2 | 1 | 10 | 8 | 24 | .313 | .292 | .605 |
| 2020 | DeNA | 19 | .235 | 12 | 2 | 1 | 1 | 2 | 20 | .278 | .333 | .611 |
| 2021 | DeNA | 37 | .154 | 6 | 1 | 0 | 1 | 3 | 13 | .250 | .179 | .429 |
| 2022 | DeNA | 18 | .053 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 9 | .100 | .211 | .311 |
| 2023 | 中日 | 140 | .253 | 131 | 30 | 24 | 78 | 49 | 161 | .326 | .454 | .780 |
| 2024 | 中日 | 143 | .292 | 156 | 30 | 23 | 67 | 60 | 159 | .368 | .478 | .846 |
| 2025 | 中日 | 108 | .256 | 92 | 22 | 20 | 58 | 61 | 109 | .367 | .489 | .856 |
| 2026 | 中日 | 143 | .226 | 113 | 18 | 25 | 71 | 92 | 155 | .354 | .417 | .771 |
| 通算 | 657 | .252 | 533 | 106 | 98 | 293 | 280 | 664 | .347 | .444 | .791 |
DeNAでの6年間は6本塁打、中日移籍で一変
細川は明秀学園日立高から2016年ドラフト5位でDeNAに入団した。DeNAでの6年間は1軍で計123試合、6本塁打にとどまり、2022年12月の現役ドラフトで中日に移籍した。移籍1年目の2023年に140試合で24本塁打、78打点とブレイクし、そこから4年続けて20本塁打以上を打っている。プロ通算98本塁打のうち92本は中日での4年間で記録したものだ。
中日での4年間を比べると
中日での4年間で打率が最も高かったのは2024年の.292で、この年は156安打とOPS.846を記録した。2025年は108試合の出場ながら20本塁打を放ち、OPSは.856と4年間で最も高かった。
今季は本塁打と四球が自己最多になった一方で、打率.226と長打率.417は中日移籍後で最も低い。二塁打も18本と、過去3年の30本、30本、22本から減った。出塁率.354は四球の多さで支えられているが、OPS.771は中日での4年間で最も低かった。
来季の目標は本塁打王、通算100号まであと2本
来季に向けて細川は「1番狙いたいタイトルはホームラン王」と話した。中日の日本人選手が本塁打王になれば、1996年に39本塁打で獲得した山崎武司以来となる。その山崎氏は来季から中日の打撃コーチに就任し、細川はナゴヤ球場での秋季練習ですでに指導を受けている。「いろいろ吸収して、来年、自分のものにできるようにしたい」と意欲を見せた。
通算100本塁打まではあと2本で、来季の早い時期に達成できる位置にいる。中日は今季、6年連続のBクラスとなる最下位に終わり、来季は工藤公康新監督のもとで立て直しを図る。打率を2024年の水準に戻しながら、今季の本塁打と四球を維持できれば、本塁打王争いに加わる成績も見えてくる。細川は「来年は優勝してファンの方に喜んでもらえるように」と話している。
まとめ
- 中日の細川成也が11月8日に契約を更改し、6000万円増の年俸1億9000万円でサインした(金額は推定)。
- 今季はチーム唯一の全143試合に出場し、打率.226、25本塁打、71打点。本塁打はキャリアハイで、打点とともにチームトップだった。
- 92四球は規定打席到達者でセ・リーグ最多。101四死球は中日では2007年のウッズ以来となった。一方で打率.226は規定打席到達者19人の中で最下位だった。
- 4年連続20本塁打以上は、1997年以降の中日ではゴメス、福留、ウッズに続く4人目。
- DeNAでの6年間は6本塁打だったが、現役ドラフトで中日に移籍してからの4年間で92本塁打。通算98本塁打で、100号まであと2本。
- 来季の目標は本塁打王。来季から打撃コーチに就く山崎武司氏の指導を受けている。
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出典
・【中日】細川成也が6000万円増でサイン!「本塁打王を取りたい」山崎打撃コーチ以来の快挙へ|日刊スポーツ
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・細川成也 個人年度別成績|NPB.jp 日本野球機構
・2026年度 セントラル・リーグ 個人打撃成績(規定打席以上)|NPB.jp 日本野球機構