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広島・床田寛樹がFA権行使へ|オリックス・巨人・阪神の先発事情と4年連続規定投球回の年度別成績を分析

広島の床田寛樹投手(31)が、今季取得した国内FA権を行使することが11月5日に分かったと、共同通信やスポーツニッポンなどが報じた。6日に球団へ申請書類を提出する。4日の森下暢仁、5日の坂倉将吾に続き、広島は3日連続で投打の主力がFA権を行使することになる。

この記事では、球団の提示条件と本人の発言を整理したうえで、4年連続で規定投球回に到達した年度別成績と、獲得に動くとされるオリックス、巨人、阪神の先発事情から、床田の加入がもたらす効果を分析する。今季の登板別・月別の詳しい成績は、巨人が床田寛樹の獲得調査へ|4年16億円超を準備、巨人キラー左腕の年度別成績と2026年の投球を徹底分析で確認できる。

床田寛樹がFA権行使へ 報道の内容

デイリースポーツによると、広島は推定年俸1億8500万円からの増額と複数年契約を提示し、一貫して残留を求めてきた。シーズン後は代理人だけの交渉を含めて複数回話し合いを重ね、10月27日には床田本人も席に着いた。それでも、他球団の評価を聞きたいという思いが上回った形だ。

10月31日には、マツダスタジアムで「年齢的には最初で最後。どこが一番自分を求めてくれているかは気になる。評価を聞いてみたい気持ちはある」と話した。広島についても「ケガもありましたけど、ずっと使ってくれたので」と感謝を口にしている。

ただ、FA権の行使がそのまま移籍を意味するわけではない。広島は宣言残留を認めており、床田自身も「絶対に出たいというわけでもないし、絶対残りたいわけでもない」と話していた。「迷ったら、家族のために選ぶのかなと思います」という言葉も伝えられており、結論は他球団の話を聞いたあとになりそうだ。

1球団3人のFA権行使は広島で初めて

スポーツニッポンによると、同じ年に1球団から3人以上がFA権を行使するのは、炭谷銀仁朗、浅村栄斗、中村剛也が行使した2018年の西武以来だ。広島ではこれまで2人が最多で、3人は球団史上初めてとなる。

プロ野球全体では、1球団から3人以上がFA宣言した例は2018年の西武まで11度あり、その大半は宣言残留だった。3人全員が国内の他球団へ移籍すれば、史上初のケースになる。

今後の日程 他球団との交渉は11月11日から

日付内容
10月27日本人が同席して残留交渉
11月5日FA権行使の方針が判明
11月6日球団へ申請書類を提出
11月9日FA権行使の申請期限
11月10日「FA宣言選手」として公示
11月11日他球団との交渉が可能に

補償はランクで変わる 人的補償があるのは今オフが最後の見込み

床田のFAランクを明記した報道は見当たらないが、推定年俸1億8500万円は、チーム最高とされる菊池涼介の推定2億5000万円や森下の推定2億円に近い水準だ。外国人選手を除く球団内の年俸順位が1~3位ならAランク、4~10位ならBランクとなり、いずれの場合も移籍先には補償が必要になる。初めてのFA移籍の場合、推定年俸をもとにすると、補償額の目安は次の通りだ。

ランク人的補償+金銭金銭のみ
Aランク選手1人+旧年俸の50%(約9250万円)旧年俸の80%(約1億4800万円)
Bランク選手1人+旧年俸の40%(約7400万円)旧年俸の60%(約1億1100万円)

人的補償は2027年オフから撤廃される見込みで、今オフが最後になるとみられている。今オフから補償が免除されるのは翌年4月1日時点で35歳以上の選手だけで、31歳の床田は対象外だ。

床田寛樹の年度別成績 4年連続で規定投球回に到達

年度登板勝敗完投完封投球回奪三振与四球被本塁打防御率
20173110017 1/316325.19
20180---------
2019257610139 2/310148172.96
202015580076 2/35623104.93
202116541187 1/3802453.19
20221786111147428102.84
202324117221568628132.19
20242611900167954892.48
20252691263171 1/310242133.15
2026238610143 1/38436142.76
通算17565591271072 2/3694280932.96

床田は2016年のドラフト3位で広島に入団し、1年目に開幕ローテーションに入ったが、7月に左ひじの靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた。2018年の一軍登板はなく、2019年に復帰してからは先発の中心を担っている。通算成績は175試合で65勝59敗、防御率2.96だ。

最大の魅力は、やはりイニングを投げられることだ。2023年から今季まで4年連続で規定投球回に到達し、この4年間は99試合で39勝34敗、637回2/3を投げて防御率2.65を記録した。完投は9度、完封は5度を数える。球団の左腕で4年連続の到達は、1985年から10年連続で達成した川口和久以来だ。RCC中国放送によると、4年連続でチーム最多勝も記録している。

今季は自身初の開幕投手を務め、23試合で8勝6敗、防御率2.76。投球回は143回1/3で、規定投球回の143回にわずかに届いた。奪三振率は5.27と低いが、与四球率は2.26で、WHIPは1.23。三振よりも、走者をためず打たせて取ることで試合を作るタイプだ。獲得する球団にとっては、守備力が成績を左右しやすい投手ともいえる。

獲得に動く3球団の先発事情

球団順位成績チーム防御率得点規定投球回到達
オリックスパ4位65勝76敗2分3.96483九里亜蓮、エスピノーザ
巨人セ2位76勝64敗3分2.80486井上温大
阪神セ1位79勝62敗2分2.79518村上頌樹、髙橋遥人、才木浩人
広島セ4位61勝78敗4分3.39431床田寛樹

スポーツニッポンとデイリースポーツは、オリックスなどが獲得調査を進めていると伝えている。巨人と阪神についても、デイリースポーツが10月に調査を報じた。3球団の事情は大きく異なる。

オリックス 投手陣の立て直しが急務

投手登板勝敗投球回防御率
九里亜蓮27912163 2/33.19
エスピノーザ23136149 1/32.71
ジェリー213101123.38
髙島泰都237699 1/34.98
曽谷龍平145878 1/34.14
田嶋大樹182562 2/35.89
床田寛樹(広島)2386143 1/32.76

3球団の中で、最も床田を必要としているのがオリックスだろう。今季のチーム防御率3.96はパ・リーグ最下位。スポーツニッポンによると、宮城大弥、山下舜平大、曽谷龍平がトミー・ジョン手術の影響で来季の開幕に間に合わない。今季13勝でパ・リーグ最多勝のエスピノーザは今季で契約が終了し、巨人の調査も伝えられている。

床田の143回1/3をオリックスに当てはめると、九里亜蓮、エスピノーザに次ぐチーム3位だ。防御率2.76もエスピノーザに次ぐ水準で、開幕ローテーションの柱になれる。リーグを移るため対戦経験の少ない打者が増える点は、床田にとって未知数になる。

巨人 2番手のイニングを埋める

投手登板勝敗投球回防御率
井上温大231081472.02
竹丸和幸22119126 2/33.27
ウィットリー143481 2/32.31
戸郷翔征1453802.48
田中将大134468 1/33.42
小笠原慎之介115466 1/32.31
床田寛樹(広島)2386143 1/32.76

巨人はチーム防御率2.80でリーグ2位だが、規定投球回に到達したのは井上温大だけだった。床田の投球回は井上に次ぐチーム2位にあたる。デイリースポーツは10月に、出来高を含めて4年16億円超の大型契約を準備していると報じた。今季の床田は巨人戦に4試合で登板し、防御率2.36と好投している。

ただ、巨人は森下やエスピノーザの調査も伝えられており、左腕の井上、竹丸和幸に続く先発をどう補強するかが焦点になる。本塁打が出やすいとされる東京ドームが本拠地になる点は、打たせて取る床田には注意点だ。

阪神 3本柱に続く4番手

投手登板勝敗投球回防御率
村上頌樹27109180 1/31.85
髙橋遥人231631591.87
才木浩人251051542.51
大竹耕太郎1879101 2/32.74
伊藤将司1223583.10
床田寛樹(広島)2386143 1/32.76

阪神は村上頌樹、髙橋遥人、才木浩人の3人がそろって規定投球回に到達し、チーム防御率2.79はリーグ1位だった。3球団の中では先発の補強が最も差し迫っていない。それでも、床田の今季の投球回は4番手の大竹耕太郎より40回以上多く、3本柱に次ぐ先発の穴を埋められる。ただし、阪神はロッテの小島和哉や、オリックスの中川圭太の調査も進めていると報じられており、どこまで資金を投じるかが焦点になる。

流出すれば広島は投球回の2割超を失う可能性

広島は今季61勝78敗4分でセ・リーグ4位。チーム防御率3.39はリーグ5位だった。床田の143回1/3はチーム最多で、森下の137回2/3を合わせると281回。チーム全体の1282回2/3の約22%を占める。ほかに100回以上を投げたのは、栗林良吏(121回1/3)と岡本駿(101回2/3)だけだ。

広島はソフトバンクから通算76勝の東浜巨を無償トレードで獲得すると報じられており、スポーツニッポンはこれを今オフの補強第1弾としている。ただ、東浜は今季一軍登板がなく、来季は37歳のシーズンを迎える。床田と森下の穴を1人で埋めるのは難しく、残留交渉の結果が来季の先発陣を大きく左右する。

まとめ

  • 広島・床田寛樹が国内FA権の行使へ。6日に申請書類を提出し、11月11日から他球団と交渉が可能になる
  • 広島は推定年俸1億8500万円からの増額と複数年契約を提示し、宣言残留も認めている
  • 通算65勝59敗、防御率2.96。4年連続で規定投球回に到達し、この4年間の防御率は2.65
  • オリックス、巨人、阪神が調査中と報じられ、特に投手陣の立て直しが急務のオリックスとは補強ポイントが合う
  • 森下、坂倉に続く3人目の権利行使で、1球団3人は広島で初めて。床田と森下で今季の投球回の約22%を占めている

出典

・広島の床田投手がFA権行使へ|共同通信
・広島 床田寛樹もFA権行使!森下、坂倉に続き…主力トリプル流出危機|スポーツニッポン
・広島 床田もFA行使を決断 複数回の代理人交渉を経て球団から複数年提示も|デイリースポーツ
・広島床田がFA権行使へ 通算65勝の左投手|デイリースポーツ
・広島の床田寛樹がFA宣言へ 国内FA権を今季取得の3人が行使|中国新聞
・【広島カープ】床田寛樹が国内FA権を行使へ|RCC中国放送
・阪神 広島・床田&太田を獲得調査へ 西勇以来の8年ぶりFA補強|デイリースポーツ
・早くも7人のFA宣言が決定 申請期限まで残り4日|スポーツ報知
・広島カープ・床田寛樹に"男気"残留の目|週刊女性PRIME
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