ヤクルトは10月26日、茂木栄五郎内野手(32)、小澤怜史投手(28)、北村恵吾内野手(25)の3選手に、来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。茂木は2024年オフに国内FA権を行使して楽天から移籍し、2年契約で加入したが、移籍1年目の昨季は左膝の手術で離脱し、今季も一軍では24試合の出場にとどまった。この記事では、茂木の楽天時代からの歩みを年度別成績とともに振り返り、あわせて小澤と北村の2人の成績も紹介する。
ヤクルトが3選手に戦力外通告 FA加入2年の茂木栄五郎も
デイリースポーツやFull-Countによると、ヤクルトは26日、小澤怜史投手、茂木栄五郎内野手、北村恵吾内野手の3人に来季の契約を行わない旨を通告した。
茂木は今季、一軍で24試合に出場して打率.226、本塁打なし、2打点。ファームでは50試合で打率.208、1本塁打、16打点だった。FAで加入してからの2年間は、一軍で合わせて77試合、43安打、5本塁打にとどまった。今季のヤクルトは池山隆寛監督のもとで61勝80敗2分の5位に終わっており、来季に向けた戦力の入れ替えが始まっている。
茂木栄五郎のプロフィール
- 生年月日:1994年2月14日(32歳)
- 出身:東京都
- 経歴:桐蔭学園高-早稲田大-楽天(2016~2024年)-ヤクルト(2025~2026年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:173センチ、78キロ
- ドラフト:2015年ドラフト3位(楽天)
- 背番号:8(ヤクルト)
- 通算成績(11年):858試合 789安打 80本塁打 309打点 打率.269
楽天時代:1年目から規定打席、2017年に17本塁打
2016~2017年:ルーキーイヤーからレギュラーに
茂木は早稲田大から2015年のドラフト3位で楽天に入団した。1年目の2016年から117試合に出場して規定打席に到達し、打率.278、7本塁打、11盗塁を記録。2年目の2017年は103試合で打率.296、自己最多の17本塁打を放ち、長打力のある左打者として存在感を示した。
2018~2021年:2019年は141試合で160安打
2018年は打率.247と苦しんだが、2019年は141試合に出場してキャリア最多の160安打、13本塁打、55打点をマーク。2020年は73試合の出場ながら打率.301、出塁率.396と高い数字を残した。2021年も120試合で14本塁打、53打点と、楽天の主力として打線を支えた。
2022~2024年:出場機会が減り、FA宣言へ
しかし、2022年は73試合で打率.223と数字を落とし、2023年はわずか8試合の出場に終わった。2024年は代打を中心に46試合で打率.265を残したものの、先発出場の機会は限られていた。茂木はこのオフに国内FA権を行使し、2024年12月にヤクルトへの移籍が決まった。
2024年オフ、FAでヤクルトへ
ヤクルトとは2年契約を結び、背番号は8に決まった。12月10日の入団会見では、「僕を評価して獲得していただいた東京ヤクルトスワローズさんに、とても感謝しています。来年は活躍した姿を見せて、優勝に貢献できたらと思っています」と意気込みを語った。ヤクルトについては、「打線が非常に良いチームだと思いますし、投手力も先発ピッチャーを中心に、強いチームだなと毎年感じていました」と話している。
ヤクルトでの2年間:左膝の手術で離脱、今季は24試合
移籍1年目の2025年は、村上宗隆の離脱を受けて開幕からサードで出場した。しかし、7月に左膝半月板の手術を受けてからはリハビリに専念することになり、53試合の出場で打率.240、5本塁打、16打点に終わった。
2年目の今季は一軍での出場が24試合にとどまり、打率.226、本塁打なし。ファームでの出場が長くなり、50試合で打率.208と結果を残せなかった。2年契約の最終年に、戦力外の通告を受ける形になった。
茂木栄五郎の年度別成績
| 年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016年 | 楽天 | 117 | 481 | 424 | 118 | 7 | 40 | 11 | 30 | 95 | .278 | .330 | .408 | .738 |
| 2017年 | 楽天 | 103 | 450 | 398 | 118 | 17 | 47 | 3 | 45 | 84 | .296 | .370 | .497 | .867 |
| 2018年 | 楽天 | 100 | 413 | 361 | 89 | 7 | 24 | 12 | 42 | 83 | .247 | .328 | .349 | .677 |
| 2019年 | 楽天 | 141 | 648 | 568 | 160 | 13 | 55 | 7 | 66 | 121 | .282 | .358 | .421 | .779 |
| 2020年 | 楽天 | 73 | 321 | 276 | 83 | 7 | 33 | 8 | 39 | 52 | .301 | .396 | .457 | .853 |
| 2021年 | 楽天 | 120 | 466 | 410 | 106 | 14 | 53 | 6 | 48 | 107 | .259 | .343 | .427 | .770 |
| 2022年 | 楽天 | 73 | 268 | 238 | 53 | 9 | 30 | 4 | 27 | 74 | .223 | .300 | .395 | .695 |
| 2023年 | 楽天 | 8 | 15 | 12 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 3 | .083 | .267 | .083 | .350 |
| 2024年 | 楽天 | 46 | 75 | 68 | 18 | 1 | 8 | 0 | 5 | 13 | .265 | .311 | .397 | .708 |
| 2025年 | ヤクルト | 53 | 172 | 150 | 36 | 5 | 16 | 0 | 19 | 48 | .240 | .333 | .353 | .686 |
| 2026年 | ヤクルト | 24 | 40 | 31 | 7 | 0 | 2 | 0 | 7 | 9 | .226 | .385 | .258 | .643 |
| 通算 | 858 | 3349 | 2936 | 789 | 80 | 309 | 51 | 331 | 689 | .269 | .347 | .416 | .763 |
通算では11年で858試合に出場し、789安打、80本塁打、309打点、打率.269。楽天では2016年、2017年、2019年、2021年の4度規定打席に到達し、2017年の17本塁打や2020年の打率.301など、出場した年には高い打撃成績を残してきた。一方で2022年以降は出場試合数が伸びず、ヤクルトでの2年間もけがに泣かされた。32歳の今オフ、現役を続けるのかどうかが注目される。
小澤怜史:2024年に40試合登板、11セーブ
小澤怜史は1998年3月9日生まれの28歳。静岡・日大三島高から2015年のドラフト2位でソフトバンクに入団した右腕だ。ソフトバンクでは2017年に一軍で2試合に登板したが、育成選手となり、2020年オフに戦力外となった。トライアウトを経て同じオフにヤクルトと育成契約を結び、2022年に支配下登録を勝ち取った。
ヤクルトではサイドスローから威力のある直球を投げ込むスタイルで活路を開き、2023年は29試合で自己最多の101回1/3を投げて6勝、防御率3.02。2024年は自己最多の40試合に登板して6勝6敗11セーブ、防御率2.55と、ブルペンの一角を担った。しかし、2025年は25試合で防御率5.47と数字を落とし、今季は11試合の登板にとどまった。
| 年度 | 球団 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回 | 被安打 | 奪三振 | 与四球 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年 | ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 2 | 1 | 13.50 |
| 2022年 | ヤクルト | 10 | 2 | 1 | 0 | 0 | 46 | 48 | 44 | 17 | 4.11 |
| 2023年 | ヤクルト | 29 | 6 | 4 | 0 | 2 | 101 1/3 | 83 | 83 | 29 | 3.02 |
| 2024年 | ヤクルト | 40 | 6 | 6 | 11 | 2 | 77 2/3 | 64 | 66 | 23 | 2.55 |
| 2025年 | ヤクルト | 25 | 0 | 5 | 0 | 3 | 26 1/3 | 27 | 30 | 18 | 5.47 |
| 2026年 | ヤクルト | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18 1/3 | 16 | 21 | 6 | 3.93 |
| 通算 | 117 | 14 | 16 | 11 | 7 | 271 2/3 | 243 | 246 | 94 | 3.45 |
北村恵吾:2025年に5本塁打、OPS.839
北村恵吾は2000年12月18日生まれの25歳。近江高では2018年夏の甲子園でベスト8入りに貢献し、中央大を経て2022年のドラフト5位でヤクルトに入団した右投右打の内野手だ。
プロ1年目の2023年は12試合で1本塁打、7打点。2024年は一軍出場がなかったが、2025年は46試合で打率.267、5本塁打、19打点、OPS.839と長打力を見せた。しかし、今季は一軍で8試合、打率.077にとどまり、ファームでは71試合で打率.233、本塁打なしだった。
| 年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | ヤクルト | 12 | 23 | 21 | 4 | 1 | 7 | 0 | 0 | 5 | .190 | .174 | .333 | .507 |
| 2024年 | ヤクルト | 出場なし | ||||||||||||
| 2025年 | ヤクルト | 46 | 141 | 120 | 32 | 5 | 19 | 0 | 15 | 20 | .267 | .364 | .475 | .839 |
| 2026年 | ヤクルト | 8 | 13 | 13 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | .077 | .077 | .077 | .154 |
| 通算 | 66 | 177 | 154 | 37 | 6 | 27 | 0 | 15 | 30 | .240 | .318 | .422 | .740 |
まとめ
ヤクルトは10月26日、茂木栄五郎、小澤怜史、北村恵吾の3選手に戦力外を通告した。茂木は楽天で2017年に17本塁打、2019年に160安打を記録した左の好打者で、2024年オフにFAでヤクルトへ移籍したが、移籍後の2年間は左膝の手術もあって一軍77試合の出場にとどまった。2024年に40試合に登板した小澤、2025年にOPS.839を残した北村とともに、3人の今後の去就に注目したい。
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出典
・ヤクルト FA加入2年の茂木栄五郎ら3選手に戦力外通告 24年40登板の右腕も|デイリースポーツ
・ヤクルト、茂木栄五郎が戦力外…国内FA移籍から2年 小澤怜史&北村恵吾も|Full-Count
・ヤクルト、茂木栄五郎ら3選手と来季契約を結ばず|BASEBALL KING
・FAでヤクルトへ移籍した茂木栄五郎が入団会見|BASEBALL KING
・茂木栄五郎の背番号は「8」に決定|BASEBALL KING
・茂木栄五郎 個人年度別成績|NPB.jp 日本野球機構
・小澤怜史 個人年度別成績|NPB.jp 日本野球機構
・北村恵吾 個人年度別成績|NPB.jp 日本野球機構
・2026年度 東京ヤクルトスワローズ 個人打撃成績(ファーム)|NPB.jp 日本野球機構