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【センバツ2027予想】関東・東京の6校目は岩倉か山梨学院か|東京決勝1点差、43年ぶり出場を狙う岩倉が有力と見る理由

秋季東京都大会は11月5日に明治神宮球場で決勝が行われ、二松学舎大付が岩倉を6-5で破って2年ぶりに優勝した。これで全10地区の秋季大会が終わり、来春の第99回センバツに向けて、関東・東京の一般選考枠6校の構図が固まった。関東4強の横浜、健大高崎、慶応、帝京三と、東京優勝の二松学舎大付の5校は有力で、焦点は残り1枠の「6校目」だ。候補は東京準優勝の岩倉と、関東8強の山梨学院、水城、樹徳、霞ヶ浦の5校。実力では山梨学院に分がありそうだが、当ブログは岩倉がやや有力と見る。その理由を、2003年以降の選考データとともに整理する。

センバツ関東・東京の残り1枠、候補は5校

学校秋の成績敗れた試合勝った相手のその後
岩倉東京準優勝5-6 二松学舎大付(決勝)東京優勝
山梨学院山梨1位・関東8強1-2 慶応(延長10回サヨナラ)関東4強
水城茨城1位・関東8強1-3 帝京三関東4強
樹徳群馬2位・関東8強2-9 横浜(7回コールド)関東優勝
霞ヶ浦茨城2位・関東8強0-7 健大高崎(8回コールド)関東準優勝

関東8強の4校のうち、樹徳と霞ヶ浦は準々決勝でコールド負けを喫しており、内容面で一歩後れを取る。現実的な争いは、岩倉、山梨学院、水城の3校に絞られるだろう。なかでも岩倉と山梨学院は、ともに敗れた試合が1点差だった。

関東大会の総括記事では、試合内容から山梨学院を有力とした。そのうえで「東京の決勝が接戦になれば、東京の準優勝校の評価が上がる」とも書いた。その接戦が、実際に起きた。

岩倉:6点差から1点差まで追い上げた東京決勝

岩倉は初回に先発の小林辰生(2年)が4点を失い、5回と6回にも1点ずつ奪われて0-6とされた。流れを変えたのはその6回裏だ。1死満塁から笹木大雅(2年)と土方匠(1年)の連続適時打、押し出し四球で3点を返した。8回には矢澤徹平(2年)の適時二塁打と伊藤総真(2年)の適時打で1点差に迫っている。

最後は二松学舎大付のエース川島連十(2年)に3者連続の空振り三振で締められたが、川島は17奪三振で完投している。その好投手から5点を奪った意味は大きい。この夏の東東京大会5回戦では二松学舎大付に3-10の8回コールドで敗れており、新チームで1点差まで詰め寄ったことになる。

岩倉の東京大会の勝ち上がり

回戦日付相手スコア
1回戦10/4杉並○8-1
2回戦10/11創価○4-1
3回戦10/17明大八王子○3-1
準々決勝10/25聖パウロ学園○8-0
準決勝11/1日大二○3-1
決勝11/5二松学舎大付●5-6

秋の東京大会で決勝に進んだのは、準優勝した1988年以来38年ぶり。準決勝では小林が149球で日大二を1失点に抑えて完投した。2025年夏は東東京大会で準優勝、今春は都大会で4強に入っており、この秋だけの快進撃でもない。

過去のデータ:東京決勝の点差が大きな分かれ目

最後の1校を関東の5番手と東京の2番手で比べる現在の方式は、2003年に始まった。一般選考が7校になった年を除くと、2026年までの6校枠は19回ある。この19回を東京決勝の点差で分けると、はっきりした傾向が出る。

東京決勝の点差と準優勝校の選出

東京決勝の点差回数準優勝校が選出準優勝校が落選
1点差743
2点差211
3点差以上10010

3点差以上で敗れた準優勝校が選ばれた例は、10回のうち1回もない。一方で1点差なら7回中4回が選ばれており、関東の5番手と互角以上に戦えている。岩倉はこの「1点差」に入る。

2003年以降の6校枠の選考(19回)

センバツ東京大会の決勝点差6校目に選ばれた学校地区
2003年国士舘 8-3 世田谷学園5桐蔭学園関東
2004年二松学舎大付 7-2 関東一5作新学院関東
2005年修徳 7-1 日大豊山6慶応関東
2006年早稲田実 4-3 東海大菅生1東海大菅生東京
2007年帝京 6-2 桜美林4成田関東
2010年帝京 13-1 東海大菅生12日大三東京
2012年関東一 2-0 帝京2横浜関東
2013年安田学園 2-1 早稲田実1早稲田実東京
2014年関東一 7-6 二松学舎大付1横浜関東
2015年東海大菅生 3-2 二松学舎大付1二松学舎大付東京
2016年関東一 4-3 二松学舎大付1花咲徳栄関東
2017年早稲田実 8-6 日大三2日大三東京
2018年日大三 11-5 佼成学園6国学院栃木関東
2019年国士舘 4-3 東海大菅生1横浜関東
2020年国士舘 6-0 帝京6花咲徳栄関東
2021年東海大菅生 6-1 日大三5東海大相模関東
2022年国学院久我山 4-3 二松学舎大付1二松学舎大付東京
2024年関東一 4-1 創価3中央学院関東
2026年帝京 8-4 関東一4横浜関東

※2008、2009、2011、2023、2025年は関東・東京の一般選考が7校のため除いた。2010年は東京決勝が大差となり、準優勝の東海大菅生ではなく4強の日大三が選ばれている。

もちろん、岩倉に追い風ばかりではない。19回の内訳は関東13回、東京6回で、関東の5番手が選ばれることの方が多い。6校枠の年に限れば、東京から2校目が選ばれたのは2022年が最後だ。1点差でも2014年の二松学舎大付、2016年の二松学舎大付、2019年の東海大菅生は落選した。このときに選ばれた関東の5番手は、横浜と花咲徳栄という強豪校だった。山梨学院も同じ格の相手と言える。

山梨学院:実力面の評価は候補の中で最も高い

山梨学院は準々決勝で慶応に延長10回、1-2でサヨナラ負けした。主将で左腕エースの渡部瑛太(2年)が9回1/3で12三振を奪い、10回表には1死満塁と勝ち越しの好機も作った。その慶応は神奈川大会の決勝で横浜を破り、関東の準決勝でも健大高崎と延長タイブレークまで競っている。

判断材料はそれだけではない。山梨大会の決勝では、のちに関東4強へ進む帝京三を6-0で破った。関東大会の1回戦も山村学園に2-1で競り勝っている。センバツには2026年まで5年連続で出場しており、菰田陽生が抜けた新チームでも山梨を制した。単純に「どちらが強いか」を問えば、山梨学院を挙げる人の方が多いだろう。

不安材料は地域性だ。同じ山梨の帝京三がすでに有力で、山梨学院が選ばれると山梨から2校になる。ただし、過去の関東5番手13校のうち、2003年の桐蔭学園、2005年の慶応、2007年の成田、2019年の横浜の4校は、4強に同じ県の学校がいながら選ばれた。同県2校は決定的な減点材料ではないが、残り9校は4強に同県校がいなかった。比較が拮抗すれば、不利には働くだろう。

水城:地域性を重く見れば浮上

水城は茨城大会で常総学院を5-2、決勝で霞ヶ浦を3-2で破った茨城1位校だ。関東大会でも1回戦で桐生第一に2-1で競り勝った。準々決勝は帝京三に1-3で敗れたものの、内容は悪くない。茨城からは関東4強に1校も入っておらず、地域性を重く見れば有力な候補になる。

ただ、水城を破った帝京三に、山梨学院は県大会で6-0で勝っている。試合内容を比べると、関東の5番手としては山梨学院がわずかに上だろう。仮に地域性を優先して水城が5番手に回れば、東京の2番手の岩倉と比べるときの関東側の評価は下がり、岩倉にはむしろ有利になる。

岩倉を有力と見る理由:1984年優勝以来のセンバツ

ここまでを踏まえて、岩倉を推す理由は次の4点だ。

  • 東京決勝が1点差で、過去に準優勝校が最も選ばれやすい条件を満たしている。
  • 敗れた相手が東京の優勝校で、0-6から1点差まで追い上げた。
  • 山梨学院の比較材料には「山梨から2校」が付きまとうが、岩倉にはその問題がない。
  • センバツ出場が実現すれば、43年ぶりという大きな話題性がある。

岩倉のセンバツ出場は、1984年の第56回大会の1回だけだ。このとき初出場で初優勝を果たし、決勝では2年生の桑田真澄、清原和博を擁するPL学園を1-0で破った。エース山口重幸が1安打完封、打線は桑田から1点を奪っている。山口はその年のドラフト6位で阪神に入団し、2024年4月には母校のコーチに就いた。岩倉の甲子園出場はこのほかに1997年夏の1回だけで、夏も29年間遠ざかっている。

前回秋の東京で決勝に進んだ1988年の翌春、第61回大会は出場が有力視されながら、直前に監督の暴力行為が発覚して推薦を取り消された。今回の決勝進出は、そのとき以来のものだ。

もちろん、話題性は選考基準に書かれている項目ではない。選考委員会はまず試合内容と地域性で判断するはずだ。しかし、5年連続の山梨学院と43年ぶりの岩倉では、大会に与える新鮮さに大きな差がある。実力差がわずかで、試合内容も同じ1点差の敗戦なら、最後に岩倉の側に傾くのではないか。当ブログの予想は岩倉だ。

神宮大会の結果で2校とも選ばれる可能性も

もう一つの変数が、11月19日に開幕する明治神宮大会だ。関東代表の横浜か東京代表の二松学舎大付が優勝すれば、関東・東京の一般選考枠は7校に増える。2025年は横浜の神宮優勝で7校となり、関東5校、東京2校が選ばれた。同じ形になれば、岩倉と関東の5番手がそろって選ばれる可能性が高い。二松学舎大付は初戦で明徳義塾と対戦し、横浜も仙台育英と準々決勝で当たる可能性がある組み合わせだ。岩倉と山梨学院にとっては、この結果も大きな意味を持つ。

出場校は来年1月の選考委員会で決まる。

まとめ

  • 東京大会は二松学舎大付が岩倉を6-5で破って優勝。関東4強と二松学舎大付の5校が有力で、残り1枠は岩倉、山梨学院、水城、樹徳、霞ヶ浦の争いになる。
  • 2003年以降の6校枠19回では、関東13回、東京6回。ただし東京決勝で3点差以上で敗れた準優勝校の選出は0回で、1点差なら7回中4回選ばれている。
  • 実力面の評価が最も高いのは山梨学院。慶応に延長サヨナラの1-2で敗れ、県大会では帝京三に6-0で勝った。ただし選ばれれば山梨から2校となる。
  • 水城は茨城1位で地域性の面では有利だが、試合内容では山梨学院をわずかに下回る。
  • 当ブログの予想は岩倉。1点差の決勝と、1984年の優勝以来43年ぶりとなる話題性を評価した。
  • 横浜か二松学舎大付が神宮大会で優勝すれば枠は7校に増え、岩倉と関東の5番手がそろって選ばれる可能性が高い。

出典

・東京は二松学舎大付が優勝 高校野球秋季地区大会終了|東京新聞デジタル
・二松学舎大付が2年ぶりVでセンバツ当確!岩倉との大接戦制し優勝掴む【東京都大会】|高校野球ドットコム
・岩倉 東京都大会決勝 敗戦記事|高校野球ドットコム
・二松学舎大付-岩倉 試合経過|高校野球ドットコム
・岩倉-日大二 東京都大会準決勝|高校野球ドットコム
・令和8年度 秋季東京都高等学校野球大会 大会データ|高校野球ドットコム
・2026年夏 東東京大会展望|高校野球ドットコム
・令和8年度 第79回 秋季関東地区高等学校野球大会 大会データ|高校野球ドットコム
・秋季関東大会1回戦|高校野球ドットコム
・秋季関東大会準々決勝 帝京三-水城|高校野球ドットコム
・慶応がサヨナラ勝ちでセンバツ当確!山梨学院と延長戦の死闘制す|デイリースポーツ
・山梨学院 延長サヨナラ負け 12奪三振 主将・渡部の好投実らず|YBS山梨放送
・2026年 秋季関東大会 県大会勝ち上がり|Baseball Station
・明治神宮大会 高校の部 組み合わせ|高校野球ドットコム
・秋季関東大会 歴代ベスト4|Baseball Station
・秋季東京大会 歴代ベスト4|Baseball Station
・秋季東京都高等学校野球大会|Wikipedia
・第75回選抜高等学校野球大会|Wikipedia
・第97回選抜高等学校野球大会|Wikipedia
・第98回選抜高等学校野球大会|Wikipedia
・第56回選抜高等学校野球大会|Wikipedia
・岩倉高等学校|Wikipedia
・山口重幸|Wikipedia

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