プロ野球

【2026ドラフト】12球団のドラフト戦略を徹底分析|ポジション別・年齢別の戦力表で見る補強ポイント

2026年のプロ野球ドラフト会議は10月22日(木)に行われる。各球団がどの選手を1位で指名するかは、チームの「穴」がどこにあるかで大きく変わる。主力の年齢が上がっているポジション、若手が育っていない世代、左投手や右打ちの野手といった偏り。そうした弱点を埋めることが、ドラフト戦略の出発点になる。

この記事では、12球団の支配下選手をポジション別・年齢別に整理し、投手は右投げ・左投げ、野手は右打ち・左打ちに分けた戦力表を作成した。そのうえで、今季の主力の成績も踏まえて、各球団の補強ポイントとドラフト戦略を分析する。

戦力表の見方

戦力表は、NPB公式サイトに掲載されている2026年シーズン終了時点の支配下選手をもとに作成した。すでに戦力外通告を受けた選手、現役引退や退団を発表した選手、シーズン中に他球団へ移籍した選手は除いている。育成選手は含まない。

  • 年齢は2026年12月31日時点の満年齢
  • 投手は投げる手で「右」「左」に分類
  • 捕手は打席の左右を問わず1列にまとめた
  • 内野手・外野手は打席で「右打」「左打」に分類。両打ちの選手は右打の列に「(両)」と記載
  • ポジションはNPBの登録区分(投手・捕手・内野手・外野手)に従っている
  • 表の最下段は、各列の人数

12球団の補強ポイント一覧

まずは、この記事で分析した12球団の補強ポイントをまとめておく。詳しい根拠は、球団ごとの項目で解説する。

球団最優先の補強ポイント次点
阪神即戦力の遊撃手左の先発・救援の世代交代
巨人長打力のある右打ち野手(三塁・外野)若手捕手・右の先発
DeNA左腕(先発)捕手・右打ちの外野手
広島二遊間の内野手長打力のある外野手・先発
ヤクルト長打力のある内野手先発投手・左腕
中日右打ちの強打者(外野)右の先発
ソフトバンク右打ちの外野手遊撃手・山川の後継
西武長打力のある打者遊撃手(源田の後継)
日本ハム左の先発左打ちの外野手
オリックス左腕一塁・DHの長距離砲・右打ちの外野手
楽天左腕・救援投手捕手・右打ちの外野手
ロッテ右打ちの内野手(二遊間)先発投手

全体を見ると、セ・パともに「左腕不足」と「右打ちの野手不足」を抱える球団が多い。左投手が7人しかいないDeNA、オリックス、楽天は、左腕の補強が急務だ。一方で、ソフトバンクは外野の右打ちが1人だけ、DeNAとオリックス、楽天も3人と、右打ちの外野手が手薄な球団も目立つ。

セ・リーグ

阪神タイガース

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20今朝丸・早瀬
21山田・百﨑井坪
22茨木門別中川谷端
23神宮町田・嶋村立石岡城前川
24下村・椎葉佐野髙寺
25工藤・木下・能登・石黒・津田及川・富田藤田福島
26伊原小幡森下・濱田
27早川・岡留・湯浅桐敷佐藤
28才木・村上・ラグズデール榮枝元山小野寺・ガルシア
29石井ディベイニー豊田
30モレッタ伊藤・ルーカス植田中野島田
31大竹・髙橋熊谷
32畠セベリーノ長坂大山木浪近本
33坂本
34糸原
35〜ドリス岩崎梅野・伏見
人数211199774

リーグ連覇を果たした阪神は、先発投手が充実している。村上頌樹(28歳)が防御率1.85、才木浩人(28歳)が防御率2.51と右の柱が健在で、左の高橋遥人(31歳)は16勝で最多勝を獲得した。ただし、左の先発は高橋、大竹耕太郎、伊藤将司がいずれも30歳以上。救援も岩崎優(35歳以上)、ドリス(35歳以上)と、ベテランが勝ちパターンを支えている。工藤泰成(25歳)が防御率1.05と台頭したとはいえ、投手陣の世代交代は今後の課題になる。

野手で最も手薄なのは遊撃手だ。今季、遊撃で最も多く出場したのは熊谷敬宥の54試合で、元山飛優が48試合、小幡竜平が38試合と、レギュラーを固定できなかった。熊谷はOPS.485、元山は.577と打撃でも物足りない。三冠王の佐藤輝明(27歳)、大山悠輔、中野拓夢、森下翔太、近本光司と主力打者がそろう中で、遊撃だけが明確な弱点になっている。

捕手は9人と人数が多いが、正捕手の坂本誠志郎が33歳、梅野隆太郎と伏見寅威は35歳以上。若手の捕手は20代前半に複数いるため、捕手の指名は優先度が下がる。

ドラフト戦略:即戦力の遊撃手が最優先。次いで、高橋・大竹の後継となる左の先発候補、救援の世代交代を見据えた投手の補強が考えられる。

今年の候補で、1年目から遊撃のレギュラーを争える大学生・社会人の内野手は多くない。そのため、上位では投手を優先し、遊撃手は中位以降で指名する可能性もある。左の先発候補としては、全日本大学選手権でMVPに輝いた米沢友翔(関西大)や、慶應大のエース渡辺和大らが当てはまる。

読売ジャイアンツ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20石塚・藤井
21
22平山宇都宮ティマ・浅野・笹原三塚
23田和代木・山城皆川
24西舘竹丸・宮原浦田・荒巻中山
25堀田井上山瀬小濱門脇
26戸郷・ルシアーノ北浦・横川湯浅・増田陸知念
27大勢・赤星・マタ・田中瑛斗又木リチャード泉口鈴木佐々木
28山﨑・平内石川
29ウィットリー・泉森田・小笠原キャベッジ
30ハワード・船迫・マルティネス岸田
31ダルベック吉川
32中川
33バルドナード大城増田大輝松本
34高梨甲斐
35〜田中将大・則本小林坂本丸
人数1814510657

2位に終わった巨人は、投手陣の左右のバランスが12球団で最も良い。左投手が14人在籍し、井上温大(25歳)が防御率2.02、ルーキーの竹丸和幸(24歳)が11勝と、若い左腕が先発の柱に育った。救援も最多セーブのマルティネス、最優秀中継ぎの田中瑛斗に、大勢、船迫大雅、堀田賢慎(防御率1.13)と充実している。右の先発は戸郷翔征(26歳)、西舘勇陽(24歳)が中心だが、田中将大と則本昂大が35歳以上のため、右の先発の層は厚くしておきたい。

課題は明確に打線だ。チームとして得点力不足に苦しんだ今季、一塁のダルベック(25本塁打)以外に長打を期待できる右打者が少ない。三塁は門脇誠が50試合、坂本勇人が44試合と固定できず、坂本は打率.175に終わった。外野も松本剛(33歳、OPS.661)、佐々木俊輔、キャベッジと、長打力のある外野手がいない。来季からセ・リーグでも指名打者制が導入されるため、長打力のある打者の必要性はさらに高まる。

捕手は大城卓三(33歳)、甲斐拓也(34歳)、小林誠司(35歳以上)とベテランが中心で、20代前半の捕手が1人もいない。25歳の山瀬慎之助、30歳の岸田行倫の下の世代が空白になっている。

ドラフト戦略:三塁や外野を守れる右打ちの強打者が最優先。若手捕手と、右の先発候補も補強ポイントになる。

右打ちの外野手では、打球速度と俊足を兼ね備えた藤澤涼介(東京ガス)、関西六大学史上初の1試合3本塁打を放った春山陽登(大阪商業大)が候補になる。捕手では「アマチュア球界No.1捕手」と評される渡部海(青山学院大)が最上位の存在だ。

横浜DeNAベイスターズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20田内高見澤
21武田
22松尾宮下
23島田・深沢井上小田
24篠木・坂口・石田裕太郎・マルセリーノ古市加藤森度会
25松本庄司成瀬石上
26若松・宮城林勝又
27竹田・尾形・中川三森梶原
28伊勢・入江・吉野・浜地・レイノルズ片山・岩田九鬼牧
29坂本蝦名・エンカーナシオン
30
31ビド・平良・馬場東関根
32ルイーズ京田ヒュンメル佐野・神里
33石田健大柴田
34山﨑
35〜森原戸柱宮﨑筒香
人数23747936

CSファーストステージを突破したDeNAの最大の課題は、左投手の少なさだ。左投手は7人しかおらず、今季の投球回に占める左投手の割合は約23%にとどまった。先発で規定投球回に届いた左腕はエースの東克樹(31歳、12勝)だけで、東の次の左の先発が育っていない。右投手は23人と多く、石田裕太郎(24歳)、篠木健太郎(24歳)、深沢鳳介(23歳)ら若手も台頭しているだけに、左右のバランスの悪さが目立つ。

捕手は戦力外となった選手が多く、支配下の捕手は松尾汐恩(22歳)、古市尊(24歳)、九鬼隆平(28歳)、戸柱恭孝(35歳以上)の4人だけになった。正捕手に成長しつつある松尾を支える捕手の層は、ドラフトで厚くしておきたい。

野手は、内野の主力が二塁の牧秀悟(28歳、30本塁打)を除いて高齢化している。三塁の宮﨑敏郎、一塁と三塁を守った筒香嘉智はともに35歳以上。遊撃は宮下朝陽(22歳)が台頭したが、9月に負傷している。外野は右打ちが蝦名達夫、エンカーナシオン、ヒュンメルの3人だけで、左打ちの度会隆輝、勝又温史、梶原昂希らが中心になっている。

ドラフト戦略:先発を任せられる左腕が最優先。捕手の補強と、宮﨑・筒香の後を担う右打ちの長距離打者もほしい。

左腕の候補には、米沢友翔(関西大)、渡辺和大(慶應大)、有馬伽久(立命館大)、星野世那(大阪商業大)と大学生がそろい、社会人では最速151キロの樋口新(王子)もいる。捕手では渡部海(青山学院大)のほか、強肩の前嶋藍(亜細亜大)、首位打者の西野啓也(立命館大)が候補になる。

広島東洋カープ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20菊地西川
21仲田
22髙木快大・斉藤・日髙辻清水内田平川
23齊藤・工藤・赤木髙木翔斗勝田
24岡本佐藤柳之介佐々木・渡邉・二俣
25常廣・杉田髙・滝田・玉村持丸佐藤啓介
26辰見林久保・名原中村貴浩
27松本・遠藤黒原中村奨成
28益田・ターノック・アドゥワ森浦・森・高橋・長谷部坂倉・石原モンテロファビアン
29森下・鈴木塹江
30栗林・島内末包大盛
31ケムナ床田
32ハーン
33野間
34中﨑
35〜大瀬良會澤堂林・菊池秋山
人数221369464

4位に終わった広島は、内野の二遊間に大きな穴が空いた。小園海斗、矢野雅哉、前川誠太、田村俊介が戦力外となり、今季遊撃で出場した選手の多くがチームを去る。残る遊撃の候補は勝田成(23歳、OPS.515)らで、経験が浅い。二塁の菊池涼介も36歳と、二遊間の世代交代は待ったなしだ。内野の左打ちは4人しかいない。

打線全体の長打力不足も深刻だ。外野で最も出場した大盛穂はOPS.585、ファビアンは16本塁打を放ったがOPS.695にとどまった。坂倉将吾が一塁と三塁を守り、捕手は持丸泰輝(25歳)が99試合でマスクをかぶったが、打率.183と打撃面では課題を残した。

投手は左投手が13人と多く、森浦大輔(27セーブ)、高太一、ハーンの左の救援陣は充実している。先発は床田寛樹(31歳)、森下暢仁(29歳)、栗林良吏(30歳)が中心だが、床田と森下には他球団の獲得調査も報じられており、先発の層を厚くしておく必要がある。

ドラフト戦略:即戦力の二遊間の内野手が最優先。長打力のある外野手、先発投手の補強も必要になる。

二遊間で即戦力となる候補は限られるため、上位で内野手を確保できるかがドラフトの焦点になる。外野の長打力を補うなら、春山陽登(大阪商業大)や、高校通算24本塁打と俊足を兼ね備えた牟禮翔(九州国際大付)が候補に挙がる。

東京ヤクルトスワローズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20鈴木蓮吾鈴木叶田中モイセエフ
21
22坂本松川西村
23中村優斗・山崎松下
24矢野内山・石井・伊藤
25西舘・奥川・廣澤石原長岡・武岡
26下川荘司・増居橋本赤羽・北村モンテル澤井
27松本健吾・大道・飯田・阪口山野並木・増田丸山和郁
28木澤・吉村・小澤・丸山翔大古賀
29大西・ウォルターズ高橋岩田
30清水
31リランソキハダ宮本
32星・拓也茂木
33松本直樹・柿沼塩見
34山田・オスナサンタナ
35〜石山・小川・高梨中村悠平
人数23878655

5位に終わったヤクルトは、内野の長打力不足が深刻だ。一塁のオスナ(34歳)はOPS.634、三塁の武岡龍世はOPS.614、二塁の内山壮真はOPS.651、遊撃の長岡秀樹はOPS.665と、内野の主力にOPS.700を超える打者がいない。山田哲人も34歳となり、内野の中軸を担える長距離打者の獲得が急務だ。外野ではサンタナ(34歳、OPS.815)が打線を支えたが、年齢的に後継者が必要になる。

投手陣は、先発の防御率が全体的に高い。山野太一(27歳、防御率2.33)と奥川恭伸(25歳、防御率2.88)は安定していたが、吉村貢司郎は防御率4.84、松本健吾は4.14、高橋奎二は4.33。小川泰弘と高梨裕稔は35歳以上だ。左投手は8人で、抑えのキハダも防御率3.86と安定感を欠いた。

捕手は古賀優大(28歳)が正捕手としてチームを支え、20歳の鈴木叶も42試合に出場した。中村悠平が35歳以上となる中で、若手の捕手は育ちつつある。

ドラフト戦略:一塁・三塁を任せられる長打力のある内野手が最優先。先発投手と左腕の補強も欠かせない。

投手の補強では、大学生の本格派右腕が多い今年の候補が合う。最速154キロの宮原廉(近畿大)、最速156キロの吉川凌平(千葉商科大)、常時150キロを超える川尻啓人(亜細亜大)らが候補になる。

中日ドラゴンズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20有馬高橋幸佑森駿太能戸
21篠﨑福田
22
23中西・櫻井・松木平金丸味谷新保花田
24髙橋吉田ロドリゲス土田岡林
25草加・仲地石川村松
26根尾・伊藤・松山石伊・石橋田中
27梅野・清水牧野福元・鵜飼
28藤嶋・森博人橋本・近藤樋口細川
29勝野・メヒアマラー
30宮内齋藤福永
31アブレウ上林
32柳高橋周平・板山
33宇佐見サノー・山本ボスラー・川越
34杉浦加藤カリステ
35〜涌井大野・松葉木下阿部大島
人数221168746

最下位に沈んだ中日は、投手陣はリーグ屈指だった。金丸夢斗(23歳)、柳裕也(防御率2.34)、大野雄大、高橋宏斗、マラーと、先発5人がいずれも防御率2点台。救援も松山晋也が31セーブを挙げ、左の吉田聖弥、齋藤綱記が勝ちパターンを支えた。ただし大野は35歳以上、涌井秀章も35歳以上で、柳も32歳。右の先発は高橋宏斗の下の世代が手薄だ。

課題は得点力だ。外野は細川成也(28歳)が25本塁打を放ったが、岡林勇希はOPS.592と苦しんだ。外野の右打ちは細川を含めて4人だけで、細川に続く右の強打者がいない。一塁のサノー(33歳)は23本塁打を放ったが、打率は.220。二塁は田中幹也と福永裕基、三塁は石川昂弥、遊撃は村松開人がレギュラーとして出場したが、長打力では物足りない。

年齢層では、22歳の選手が1人もいない点も気になる。高卒4年目、大卒1年目にあたる世代の空白は、数年後の戦力に影響する。

ドラフト戦略:外野を守れる右打ちの強打者が最優先。右の先発投手と、空白の世代を埋める若手の指名も必要になる。

右打ちの外野手では、藤澤涼介(東京ガス)と春山陽登(大阪商業大)が即戦力の候補になる。高校生では牟禮翔(九州国際大付)が、長打力と走力を兼ね備えた素材として名前が挙がる。右の先発では、高校生No.1右腕と評される織田翔希(横浜高)が最上位の評価を受けている。

パ・リーグ

福岡ソフトバンクホークス

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20村上宇野石見
21張・藤原前田悠伍藤田
22稲川・北斗アルメンタ・大野イヒネ
23鈴木・相良・岩崎・小林木村大成
24安德・大山庄子・秋広笹川
25岩井・ロドリゲス松本晴石塚廣瀨・髙橋
26徐・木村光前田純渡邉
27スチュワート・ジュニア・ラトリッジ・大津・大竹正木川村・山本恵大
28津森山本祐大ダウンズ緒方
29杉山・伊藤大関谷川原・海野川瀬柳町
30藤井・上茶谷・松本裕樹中村・ヘルナンデス野村栗原周東
31オスナモイネロ
32上沢
33近藤
34牧原
35〜東浜嶺井山川・今宮柳田
人数281077718

リーグ優勝を果たしたソフトバンクは、投手陣の層が12球団で最も厚い。右投手28人、左投手10人を抱え、前田悠伍(21歳)が12勝1敗、松本晴(25歳)が12勝3敗と、若い左腕が先発で結果を残した。救援も最多セーブの杉山一樹、松本裕樹、津森宥紀、ヘルナンデスと充実している。

一方で、野手には偏りがある。外野の右打ちは正木智也(27歳)の1人だけ。近藤健介、周東佑京、柳町達、柳田悠岐と外野の主力は左打ちばかりだ。正木は一塁で68試合に出場しており、外野の右打ちは事実上不在に近い。

内野は、栗原陵矢(30歳)が40本塁打で本塁打王、牧原大成が打率.300を残したが、遊撃は庄子雄大(24歳、OPS.604)が81試合に出場と、固定しきれていない。今宮健太と山川穂高は35歳以上で、山川は打率.178に終わった。

ドラフト戦略:右打ちの外野手が最優先。遊撃手と、山川の後継となる右の長距離打者の補強もポイントになる。

右打ちの外野手の候補には、社会人の藤澤涼介(東京ガス)、大学生の春山陽登(大阪商業大)、高校生の牟禮翔(九州国際大付)がいる。投手陣に余裕がある分、上位から野手を指名する戦略も考えられる。

埼玉西武ライオンズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20成田・狩生・篠原冨士龍山齋藤横田
21杉山
22山田・黒田古川
23堀越・豆田岩城・羽田・菅井・佐藤爽小島滝澤秋山
24山村・佐藤太陽渡部・林冠臣・長谷川仲三・川田
25上田武内牧野村田
26渡邉・青山佐藤隼輔是澤カナリオ蛭間
27平良隅田・浜屋古賀仲田髙松茶野・西川
28糸川児玉若林
29髙橋柘植ネビン平沢林安可
30松本・甲斐野岸
31與座・ワイナンス・中村祐太
32ウィンゲンター・黒木・E.ラミレス石井
33源田桑原
34森脇外崎
35〜炭谷中村剛也
人数221077887

2位に入った西武は、先発投手陣が若く充実している。隅田知一郎(27歳)が防御率2.27、平良海馬(27歳)が防御率1.36で最優秀防御率、武内夏暉(25歳)が11勝、高橋光成(29歳)が防御率2.54。救援も甲斐野央が23セーブを挙げ、20歳以下の篠原響が31ホールドと台頭した。左投手も10人と、投手陣の不安は少ない。

課題は打線だ。CSファーストステージでは3試合で4得点と打線が沈黙した。外野はカナリオが16本塁打を放ったが、西川愛也はOPS.574、岸潤一郎はOPS.592。一塁のネビン(21本塁打)、長谷川信哉(OPS.801)以外に長打を期待できる打者が少ない。

内野では、遊撃の源田壮亮(33歳)がOPS.570と打撃面で衰えを見せた。外崎修汰は34歳、中村剛也は35歳以上。二塁の滝澤夏央、三塁の渡部聖弥は若いが、遊撃の後継者は決まっていない。

ドラフト戦略:長打力のある打者が最優先。源田の後継となる遊撃手の補強も急がれる。

長打力のある打者では、リーグ通算10本塁打の春山陽登(大阪商業大)、打球速度150キロ超の藤澤涼介(東京ガス)が候補になる。投手陣が若く充実しているだけに、上位から野手を指名する価値は高い。

北海道日本ハムファイターズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20柴田・清水大暉藤田藤森半田
21孫明瀬
22達常谷
23大川・福島・畔柳・柳川有薗阪口・大塚エドポロ
24浅利・山城細野進藤山縣細川
25吉田宮崎・水谷
26金村・古林・山本・松岡・清宮虎多朗矢澤田宮野村・奈良間水野万波
27北山・ラオ・菊地カストロ清宮幸太郎
28河野・堀梅林五十幡
29伊藤郡司・リン上川畑今川
30マルティネス・清水優心淺間
31生田目・齋藤レイエス
32田中・池田上原
33島本
34玉井・有原加藤・山﨑西川
35〜福谷宮西
人数261097763

3位からCSファイナルステージに進んだ日本ハムは、右の先発が充実している。北山亘基(27歳)が13勝で最多勝、達孝太(22歳)も先発に定着し、エースの伊藤大海もいる。救援は柳川大晟(23歳)が30セーブを挙げた。

課題は左の先発だ。12勝を挙げた加藤貴之、山﨑福也はともに34歳。若い左腕は細野晴希(24歳)、矢澤宏太(26歳)らに限られる。救援の左腕も島本浩也(33歳)、上原健太(32歳)、宮西尚生(35歳以上)とベテランが多い。

野手は、捕手が9人と豊富で、田宮裕涼(26歳)、進藤勇也(24歳)が出場機会を分け合った。内野は清宮幸太郎(23本塁打)、水野達稀(OPS.783)、奈良間大己、外野は万波中正(21本塁打)、首位打者のレイエスと主力がそろう。ただ、外野の左打ちは五十幡亮汰、淺間大基、西川遥輝の3人だけで、いずれも28歳以上と若手がいない。

ドラフト戦略:加藤・山﨑の後継となる左の先発が最優先。左打ちの外野手も補強ポイントになる。

左の先発候補には、米沢友翔(関西大)、渡辺和大(慶應大)、有馬伽久(立命館大)、星野世那(大阪商業大)、常深颯大(大阪経済大)と、今年は大学生の左腕が豊富だ。社会人では樋口新(王子)、左打ちの外野手では柴崎聖人(王子)が候補になる。

オリックス・バファローズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20藤川・森陽樹・山口・陳佐藤龍月窪田
21宮國東松堀横山聖哉
22齋藤内藤
23髙谷池田
24山下・寺西・片山・川瀬紅林麦谷・来田
25吉田宮城・佐藤一磨太田
26椋木・東山・入山・才木・権田曽谷山中宜保杉澤
27東・古田島・本田・髙島福永野口渡部
28エスピノーザ・山﨑シーモア
29横山楓・博志・ジェリー富山廣岡平沼
30田嶋中川宗
31山岡若月・森友哉・石川
32西川
33マチャド大城
34
35〜九里・岩嵜杉本
人数30766536

4位に終わったオリックスは、12球団で最も左腕が不足している。左投手は7人で、今季の投球回に占める左投手の割合は約16%と12球団で最も低かった。先発ローテーションで規定投球回に達したのは九里亜蓮(35歳以上)、エスピノーザの右腕2人で、左の先発は曽谷龍平(26歳、5勝)にとどまった。宮城大弥は今季3試合の登板に終わっている。救援はマチャドが35セーブ、椋木蓮が33ホールドと右腕が中心だ。

野手は、遊撃の紅林弘太郎(24歳、18本塁打)、二塁の太田椋(25歳)と二遊間は若く充実している。一方で、一塁は頓宮裕真が戦力外となり、山中稜真、シーモアらが守ったが、長打力不足が否めない。外野の右打ちは杉本裕太郎(35歳以上)ら3人だけで、中川圭太、西川龍馬らが外野を守った。

ドラフト戦略:先発を任せられる左腕が最優先。一塁・指名打者を任せられる長距離打者、右打ちの外野手も補強ポイントになる。

左腕の候補は、米沢友翔(関西大)、渡辺和大(慶應大)、有馬伽久(立命館大)らの大学生に加え、社会人の樋口新(王子)もいる。長距離打者では春山陽登(大阪商業大)、右打ちの外野手では藤澤涼介(東京ガス)が候補になる。

東北楽天ゴールデンイーグルス

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20大内伊藤大晟大栄
21坂井ワォーターズ・青野陽
22古賀金子
23藤原・伊藤樹泰繁永・小森宗山吉野阪上
24中込・内入江吉納
25古謝黒川中島・武藤
26荘司・田中千晴・渡辺・江原YG安田
27コントレラス・九谷・西垣石原
28藤平早川平良マッカスカー・佐藤
29津留﨑・柴田堀内村林渡邊
30西口藤井・鈴木翔天太田伊藤裕季也辰己・小郷
31マルテ小深田
32瀧中
33
34宋田中貴也
35〜岸・前田・ウレーニャ・加治屋伊藤光浅村・ボイト鈴木大地
人数247711636

楽天も左投手が7人と少ない。先発の左腕は早川隆久(28歳)、古謝樹(25歳)が中心で、救援の左腕の鈴木翔天は防御率6.04と苦しんだ。救援は全体的に不安定で、抑えの藤平尚真(30セーブ)以外に防御率6点台の投手が複数いた。先発も前田健太、岸孝之が35歳以上で、若い先発の台頭が必要だ。

捕手は太田光(30歳)が100試合に出場したが、OPS.520と打撃面で課題を残した。堀内謙伍、伊藤光(35歳以上)を含め、打てる捕手がいない。

野手では、遊撃の宗山塁(23歳、OPS.795)が中心選手に成長した。内野の右打ちは11人と多いが、浅村栄斗が35歳以上となり、内野の長距離打者は不足している。外野は辰己涼介、中島大輔、小郷裕哉と左打ちが中心で、右打ちはマッカスカー(24本塁打)、佐藤直樹、吉野創士の3人だけだ。

ドラフト戦略:左腕と救援投手が最優先。捕手と右打ちの外野手も補強が必要だ。

左腕の候補は大学生に多く、救援で起用するなら即戦力の社会人左腕、樋口新(王子)も選択肢になる。捕手では渡部海(青山学院大)、西野啓也(立命館大)、前嶋藍(亜細亜大)と大学生に候補がそろう。

千葉ロッテマリーンズ

年齢投手(右)投手(左)捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20石垣・坂井奥村岡村櫻井
21木村・早坂・髙橋吉川寺地
22田中
23毛利松川西川
24冨士・中森・大聖・廣池山本
25横山上田井上
26大谷宮﨑友杉宮崎山口藤原
27森池田安田・立松和田
28種市高野・鈴木佐藤茶谷小川
29廣畑・八木・河村植田愛斗髙部
30小野・ジャクソンカスティーヨ・小島
31ロング山﨑
32澤田坂本田村
33ルケーシー藤岡石川慎吾
34
35〜石川柊太・西野・益田ソト岡ポランコ
人数231165774

ロッテは、内野の右打ちが5人しかいない。しかも1軍で出場したのは遊撃の友杉篤輝(26歳)、一塁の池田来翔、ソト(35歳以上)らに限られる。遊撃の友杉はOPS.544、二塁の小川龍成(左打)はOPS.602と、二遊間の打撃は物足りない。中村奨吾が退団し、内野の右打ちはさらに手薄になった。三塁は21歳の寺地隆成が100試合に出場し、経験を積んだ。

一方で、外野は西川史礁(23歳、OPS.744)、山口航輝(26歳、38本塁打)、藤原恭大(26歳)と若い主力がそろう。捕手も佐藤都志也(28歳)が18本塁打と打撃でもチームを支えた。

投手陣は、先発の防御率が全体的に高い。ジャクソンが防御率3.46、小島和哉が3.53、田中晴也が3.91、廣池康志郎が4.32、毛利海大が5.27。種市篤暉は今季2試合の登板にとどまった。救援は横山陸人が35セーブ、鈴木昭汰が最優秀中継ぎと安定していた。

ドラフト戦略:二遊間を守れる右打ちの内野手が最優先。先発投手の補強も欠かせない。

投手では、最速154キロの宮原廉(近畿大)、最速156キロの吉川凌平(千葉商科大)ら大学生の本格派右腕が先発の候補になる。外野に若い主力がそろっている分、上位から内野手と投手の補強に集中できる。

まとめ

12球団の戦力表を並べると、各球団の補強ポイントはかなりはっきりしている。

  • 左腕が必要な球団:DeNA、オリックス、楽天(いずれも左投手7人)、日本ハム(左の先発が高齢)
  • 二遊間を補強したい球団:阪神(遊撃)、広島(二遊間)、ロッテ(右打ちの二遊間)、西武・ソフトバンク(遊撃の後継)
  • 長打力のある野手が必要な球団:巨人、ヤクルト、中日、西武
  • 右打ちの外野手が手薄な球団:ソフトバンク(1人)、DeNA・オリックス・楽天(3人)
  • 捕手を補強したい球団:DeNA(4人)、巨人(20代前半が不在)、楽天(打てる捕手不在)

今年のドラフト候補には、大学生の左腕や本格派右腕が多くそろう。左腕を求める球団が多いだけに、大学生左腕の指名は1位から競合が起こる可能性もある。一方で、即戦力の遊撃手や右打ちの長距離打者は候補が限られるため、上位での奪い合いになりそうだ。10月22日、各球団がどの穴を最優先で埋めにいくのか。指名の意図に注目しながら、ドラフト会議を見守りたい。

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出典

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・FAカウンター プロ野球戦力外通告2026一覧
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