2026年のプロ野球はレギュラーシーズンの全日程を終え、セ・パ両リーグの個人タイトルが確定した。最大の話題は、阪神・佐藤輝明の三冠王だ。打率.306、39本塁打、106打点で打撃三部門を独占し、2022年の村上宗隆(ヤクルト)以来4年ぶり、史上9人目の快挙を達成した。阪神の選手では1985、86年のバース以来で、球団の日本人選手としては初めてとなる。
この記事では、2026年のセ・リーグ、パ・リーグのタイトルホルダーを一覧で紹介し、それぞれのタイトル争いのポイントを振り返る。
2026年セ・リーグ タイトルホルダー一覧
打撃部門
・首位打者:佐藤輝明(阪神)打率.306(初)
・本塁打王:佐藤輝明(阪神)39本(2年連続2度目)
・打点王:佐藤輝明(阪神)106打点(2年連続2度目)
・最多安打:佐藤輝明(阪神)165安打(初)
・最高出塁率:森下翔太(阪神)出塁率.394(初)
・盗塁王:岩田幸宏(ヤクルト)39盗塁(初)
投手部門
・最優秀防御率:村上頌樹(阪神)防御率1.85(3年ぶり2度目)
・最多勝利:高橋遥人(阪神)16勝3敗(初)
・最高勝率:高橋遥人(阪神)勝率.842(初)
・最多奪三振:才木浩人(阪神)175奪三振(初)
・最多セーブ:マルティネス(巨人)39セーブ(3年連続4度目)
・最優秀中継ぎ投手:田中瑛斗(巨人)45ホールドポイント(初)
セ・リーグのタイトル争いを振り返る
佐藤輝明が三冠王、打撃4冠を独占
セ・リーグの打撃部門は、佐藤輝明の独壇場だった。本塁打王と打点王は2年連続で、今季は初めて首位打者も獲得。打率.306、39本塁打、106打点で三冠王に輝き、さらに165安打で最多安打のタイトルも手にした。
三冠王は2022年の村上宗隆以来4年ぶりで、史上9人目。阪神では1985、86年に2年連続で達成したバース以来、40年ぶりとなる。長打力が持ち味だった佐藤輝が、確実性も兼ね備えた打者へと進化したことを示すシーズンになった。
森下翔太が最高出塁率、阪神打線が上位を独占
最高出塁率は森下翔太が.394で初受賞。佐藤輝とともに阪神打線の中軸を担い、打撃部門6タイトルのうち5つを阪神の2人が占めた。
阪神勢以外で唯一打撃タイトルを獲得したのが、ヤクルトの岩田幸宏だ。39盗塁で初の盗塁王に輝き、俊足を武器に存在感を示した。
投手部門も阪神が4冠
投手部門でも阪神の先発陣が主要タイトルを独占した。高橋遥人は16勝3敗で最多勝利と最高勝率の2冠。故障に苦しんだ時期を乗り越えた左腕が、初タイトルを2つ同時に手にした。
最優秀防御率は村上頌樹が1.85で、MVPと新人王を同時受賞した2023年以来、3年ぶり2度目の受賞。才木浩人は175奪三振で初の最多奪三振に輝いた。最多勝利、最高勝率、最優秀防御率、最多奪三振の先発投手タイトル4部門を、阪神の3投手で分け合った形だ。
救援部門は巨人の2人が受賞
最多セーブはマルティネスが39セーブで、3年連続4度目の受賞。中日から巨人へ移籍した後も安定感は変わらず、球界屈指の守護神であることを改めて証明した。最優秀中継ぎ投手は田中瑛斗が45ホールドポイントで初受賞と、巨人のリリーフ陣が救援部門の2タイトルを手にした。
セ・リーグ全12タイトルのうち、阪神が9タイトルを獲得。佐藤輝明の4冠を筆頭に、投打にわたって阪神の強さが際立つシーズンとなった。
2026年パ・リーグ タイトルホルダー一覧
打撃部門
・首位打者:レイエス(日本ハム)打率.313(初)
・本塁打王:栗原陵矢(ソフトバンク)40本(初)
・打点王:栗原陵矢(ソフトバンク)118打点(初)
・最多安打:西川龍馬(オリックス)155安打(初)、西川史礁(ロッテ)155安打(初)
・最高出塁率:近藤健介(ソフトバンク)出塁率.431(2年ぶり5度目)
・盗塁王:周東佑京(ソフトバンク)30盗塁(4年連続5度目)
投手部門
・最優秀防御率:平良海馬(西武)防御率1.36(初)
・最多勝利:エスピノーザ(オリックス)13勝6敗(初)、北山亘基(日本ハム)13勝3敗(初)
・最高勝率:北山亘基(日本ハム)勝率.813(初)
・最多奪三振:荘司康誠(楽天)171奪三振(初)
・最多セーブ:杉山一樹(ソフトバンク)35セーブ(2年連続2度目)、マチャド(オリックス)35セーブ(初)、横山陸人(ロッテ)35セーブ(初)
・最優秀中継ぎ投手:鈴木昭汰(ロッテ)39ホールドポイント(初)
パ・リーグのタイトル争いを振り返る
栗原陵矢が本塁打・打点の2冠、レイエスが首位打者
パ・リーグの打撃部門では、ソフトバンクの栗原陵矢が40本塁打、118打点で本塁打王と打点王の2冠に輝いた。いずれも初受賞で、40本の大台に到達しての堂々たるタイトル獲得となった。
首位打者は日本ハムのレイエスが打率.313で初受賞。長打力が注目されてきた助っ人が、打率でもリーグの頂点に立った。
近藤健介が5度目の最高出塁率、周東佑京は4年連続盗塁王
近藤健介は出塁率.431で、2年ぶり5度目の最高出塁率。リーグ屈指の選球眼は今季も健在だった。周東佑京は30盗塁で4年連続5度目の盗塁王に輝き、パ・リーグを代表するスピードスターの地位を不動のものにしている。
ソフトバンクは栗原の2冠に近藤、周東を加え、打撃部門6タイトルのうち4つを獲得した。
最多安打は「西川」2人が分け合う
最多安打はオリックスの西川龍馬とロッテの西川史礁が155安打で並び、ともに初受賞となった。同じ「西川」姓の2人がタイトルを分け合う、珍しい結果となった。
平良海馬が防御率1.36、最多勝は2人が13勝で並ぶ
投手部門では、西武の平良海馬が防御率1.36で初の最優秀防御率に輝いた。1点台前半という圧倒的な数字で、リーグの頂点に立った。
最多勝利はオリックスのエスピノーザと日本ハムの北山亘基が13勝で並んだ。北山は13勝3敗、勝率.813で最高勝率も獲得し、初タイトルを2つ同時に手にしている。最多奪三振は楽天の荘司康誠が171奪三振で初受賞となった。
最多セーブは3人が35セーブで並ぶ
最多セーブは、ソフトバンクの杉山一樹、オリックスのマチャド、ロッテの横山陸人の3人が35セーブで並んだ。杉山は2年連続2度目、マチャドと横山は初受賞。最優秀中継ぎ投手はロッテの鈴木昭汰が39ホールドポイントで初受賞し、ロッテのリリーフ陣が2人タイトルを獲得した。
まとめ
2026年のセ・リーグは、三冠王を達成した佐藤輝明を中心に、阪神が12タイトル中9タイトルを獲得する圧倒的なシーズンとなった。投手部門でも高橋遥人、村上頌樹、才木浩人が先発タイトルを総なめにし、投打の層の厚さを見せつけた。
パ・リーグは、栗原陵矢の2冠をはじめソフトバンク勢が多くのタイトルを獲得した一方で、最多安打、最多勝利、最多セーブで複数の選手が並ぶ激戦となった。初受賞の選手も多く、来季以降の飛躍が期待される。
出典
・時事ドットコム|阪神の佐藤輝明、史上9人目の三冠王 村上宗隆以来4年ぶり
・日刊スポーツ(Yahoo!ニュース)|マルティネスが3年連続4度目の最多セーブ確定