ソフトバンク プロ野球

ソフトバンクMVP予想|本命は出塁率.431・OPS1.000の近藤健介、対抗は2冠の栗原陵矢 前田悠伍・正木・周東・柳田も比較【2026年】

ソフトバンクホークスが91勝49敗3分という圧倒的な成績で2026年のパ・リーグ優勝を果たした。レギュラーシーズンの全日程が終わり、関心は個人表彰であるパ・リーグMVPの行方に移っている。優勝チームからは複数の有力候補が名乗りを上げているが、ここではシーズン最終成績をもとに、本命の近藤健介、対抗の栗原陵矢を軸に、前田悠伍、正木智也、周東佑京、柳田悠岐の候補者を比較し、今季のMVPを予想する。

候補者の最終成績を比較

まずは野手の主要候補5人の最終成績を並べてみよう。

選手試合打率本塁打打点盗塁出塁率OPS獲得タイトル
近藤健介139.309321086.4311.000最高出塁率
栗原陵矢142.271401180.365.922本塁打王・打点王
正木智也101.27428590.372.888-
柳田悠岐128.30219700.347.827-
周東佑京127.27543930.337.699盗塁王

今季のソフトバンクは、栗原陵矢が本塁打王と打点王の2冠、近藤健介が最高出塁率、周東佑京が盗塁王と、打撃部門のタイトルを数多く獲得した。正木智也と柳田悠岐もOPSで.800を超え、打線全体の層の厚さが際立ったシーズンだった。投手陣からは、21歳の前田悠伍が12勝1敗と大きく勝ち越して候補に名を連ねる。

本命:近藤健介―出塁率.431、OPS1.000でリーグトップ

本命に推すのは近藤健介だ。139試合に出場して打率.309、32本塁打、108打点、出塁率.431、長打率.569、OPS1.000。打撃のほぼすべての部門でリーグ上位の数字を残し、出塁率は2年ぶり5度目のタイトル獲得となった。

項目近藤健介の成績パ・リーグ順位
打率.3092位
本塁打323位タイ
打点1082位
得点951位
四球1011位
出塁率.4311位
長打率.5693位
OPS1.0001位

パ・リーグの中での順位を見ると、近藤の総合力がよくわかる。出塁率、OPS、得点、四球の4部門でリーグトップ。打率はリーグ2位で、首位打者のレイエス(日本ハム)の.313とはわずか4厘差だった。打点108も栗原に次ぐリーグ2位、本塁打32もリーグ3位タイで、どの部門を見てもリーグのトップクラスに名を連ねている。規定打席に到達した打者の中で、OPS1.000に到達したのは近藤ただ1人だ。

特筆すべきは選球眼だ。101個の四球に対して三振は98個と、四球が三振を上回るという稀有なバランスを実現しながら、32本塁打という長打力も両立させた。四球101はリーグ最多で、出塁率.431という数字を支えている。95得点もリーグ最多で、自ら塁に出て本塁に還ってくる回数が最も多かった打者が近藤だった。

打率、出塁率、長打力、選球眼のすべてが高い水準でまとまった「隙のなさ」は、単一のタイトルでは測りきれない価値がある。優勝チームの中軸として、打線の得点力を最も大きく押し上げた打者と言っていいだろう。

対抗:栗原陵矢―40本塁打・118打点の2冠

対抗は栗原陵矢だ。142試合に出場して打率.271、40本塁打、118打点。本塁打と打点はいずれもリーグトップで、自身初となる本塁打王と打点王の2冠に輝いた。40本塁打の大台に到達し、118打点は2位の近藤に10打点差をつけている。

長打率.557、出塁率.365、OPS.922と、本塁打と打点以外の数字もリーグ上位の水準にある。75四球は近藤に次ぐリーグ2位で、88得点もリーグ2位。優勝チームの主砲として、長打で試合を決める役割を1年を通して果たした。

日本のプロ野球のMVP投票では、本塁打王や打点王といった目に見えるタイトルの保持者が高く評価される傾向がある。優勝チームの主砲が本塁打と打点の2冠を手にしたというストーリーは、MVP選考において極めて強い説得力を持つ。近藤との争いは、最後まで予断を許さないだろう。

近藤を本命、栗原を対抗とする理由

近藤と栗原の成績を比べると、本塁打と打点では栗原が上回る一方、打率、出塁率、長打率、OPS、得点、四球では近藤が上回っている。本塁打の差は8本、打点の差は10打点。一方で、打率は38ポイント、出塁率は66ポイント、OPSは78ポイントも近藤が上回っている。

打点は前を打つ打者の出塁に左右される数字で、本塁打もまた長打力の一側面にすぎない。打撃全体の生産性を表すOPSで1.000という数字を残し、リーグ最多の95得点を記録した近藤のほうが、チームにより多くの得点をもたらしたと考えられる。打率もリーグ2位で、首位打者とはわずか4厘差だった点を考えれば、近藤の打撃は今季のパ・リーグで最も完成度が高かったと言える。

もっとも、2冠という分かりやすい実績を持つ栗原が、実際の投票で支持を集める可能性は十分にある。総合力の近藤か、タイトルの栗原か。どちらの物差しを重視するかで、結果は変わってくるはずだ。

その他の候補

前田悠伍―21歳で12勝1敗、新人王との同時受賞も

投手陣からの有力候補が、21歳の前田悠伍だ。19試合に登板して12勝1敗、防御率2.10、WHIP1.10。9月末まで無敗を続け、最終的に喫した黒星はわずか1つだった。勝率.923は驚異的な数字だ。

投手登板勝敗投球回防御率WHIP奪三振
前田悠伍1912勝1敗111 2/32.101.1095
大津亮介2212勝5敗144 1/32.681.06113
松本晴2212勝3敗125 1/32.661.14126
上沢直之2210勝4敗135 1/32.391.12129

今季のソフトバンクの先発陣は、前田、大津亮介、松本晴の3人が12勝で並び、上沢直之も10勝を挙げた。その中で、前田の勝率と防御率はチームの先発投手の中でも際立っている。一方で、投球回は111回2/3で規定投球回には届いておらず、投球回では大津(144回1/3)、上沢(135回1/3)に及ばない。

それでも、21歳という若さで12勝1敗を記録した物語性は、投票者の印象に強く残るはずだ。新人王の資格も持っており、新人王とMVPの同時受賞という可能性も含めて、話題性という点では候補の中で際立っている。

正木智也―101試合で28本塁打、OPS.888

正木智也は101試合に出場して打率.274、28本塁打、59打点、OPS.888。シーズン序盤の出遅れがありながら、出場した試合での長打力は栗原、近藤に匹敵する水準だった。478打席で28本塁打というペースは、フルシーズン出場していれば30本塁打を大きく超えていた計算になる。60四球を選び、出塁率.372と選球眼も光った。出場試合数の少なさがMVP争いでは響くものの、来季以降さらに評価を高める可能性を秘めた選手だ。

周東佑京―4年連続5度目の盗塁王

周東佑京は127試合に出場して打率.275、30盗塁。4年連続5度目となる盗塁王のタイトルを獲得した。75得点はリーグ4位で、出塁すれば次の塁を狙う走塁で相手バッテリーに圧力をかけ続けた。守備でも投手陣を支えている。打撃成績は主軸の4人に見劣りするものの、走塁と守備という数字に表れにくい部分での貢献は大きく、優勝チームに欠かせない存在だった。

柳田悠岐―38歳でリーグ3位の打率.302

柳田悠岐は128試合に出場して打率.302、19本塁打、70打点、OPS.827。打率はリーグ3位で、ベテランになってもなお高い打撃技術を見せつけた。シーズン終了直後の10月9日に38歳の誕生日を迎えたベテランが、優勝チームの打線で存在感を示し続けたことは見逃せない。本塁打と打点のインパクトでは近藤、栗原に一歩及ばないものの、長年チームを支えてきた実績も含めて、投票で一定の支持を集める可能性はある。

MVP選考で問われるポイント

パ・リーグMVPは、記者による投票で決まる。評価の軸となるのは、個人成績の数字とチームの優勝への貢献度だ。過去の傾向を見ると、優勝チームから選出されるケースが大半を占め、本塁打王や打点王といった分かりやすいタイトルを獲得した選手が高く評価されやすい。

今季のソフトバンクは、近藤と栗原という2人の打者がともにリーグトップクラスの成績を残したため、どちらを選ぶかの判断は難しい。総合的な打撃成績で上回る近藤か、本塁打と打点の2冠を手にした栗原か。さらに、投手の前田が12勝1敗という結果で票を集めれば、三つ巴の争いになる可能性もある。

MVP予想の結論

本命は近藤健介。打率.309、32本塁打、108打点、出塁率.431、OPS1.000と、打撃のほぼすべての部門でリーグ上位に入り、出塁率、OPS、得点、四球の4部門でリーグトップに立った。打撃の完成度という点で、今季のパ・リーグで最も価値の高いシーズンを送った打者だ。対抗は栗原陵矢。40本塁打、118打点で本塁打王と打点王の2冠に輝き、優勝チームの主砲として長打で勝利を引き寄せた。

前田悠伍の12勝1敗、正木智也の長打力、周東佑京の盗塁王、柳田悠岐の打率.302も評価の材料となるが、最終的には近藤と栗原の一騎打ちになると見る。1人のスーパースターに頼らず、複数の選手がそれぞれ異なる形でチームに貢献したシーズンだったからこそ、誰が選ばれても納得感のある結果になりそうだ。MVPの発表を楽しみに待ちたい。

あわせて読みたい

【おすすめ】月額702円(税込)でパ・リーグの試合を見放題!!詳しくはこちら→ 楽天TV
DAZN

-ソフトバンク, プロ野球
-, , , , , , , , ,

© 2026 スタジアム通信