SMBC日本シリーズ2026の第3戦が10月27日、みずほPayPayドームで行われ、DeNAはソフトバンクに延長10回、1-2でサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回2死から追いつかれ、延長10回に正木智也にサヨナラ本塁打を浴びた。DeNAは第1戦から3試合続けて延長戦で敗れ、3連敗。日本一へ後がなくなった。
日本シリーズで3試合連続の延長戦は、1995年のヤクルト-オリックス以来31年ぶり3度目で、第1戦からの3試合連続は史上初となった。過去2度はいずれも、延長戦の勝敗が両チームに分かれており、1つのチームが3試合連続で延長戦に敗れたのは今回が初めてだ。この記事では、DeNAが落とした3試合を振り返り、過去の3試合連続延長戦との違いと、3連敗から逆転した過去の例を紹介する。
3試合とも延長で敗戦 DeNAの3試合を振り返る
| 試合 | 日付・球場 | スコア | 決着 | DeNAの負け投手 |
|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月24日・横浜 | DeNA 1-3 ソフトバンク | 延長11回、庄子の適時二塁打と柳町の犠飛で2点 | 岩田 |
| 第2戦 | 10月25日・横浜 | DeNA 3-4 ソフトバンク | 9回に山川の代打同点弾、延長10回に川村の決勝弾 | 伊勢 |
| 第3戦 | 10月27日・みずほPayPay | DeNA 1-2x ソフトバンク | 9回2死から牧原大の同点打、延長10回に正木のサヨナラ弾 | ルイーズ |
第1戦:牧の同点弾も、延長11回に力尽きる
横浜スタジアムでの第1戦は、DeNAの石田裕太郎とソフトバンクの上沢直之による投手戦になった。石田裕は6回2/3を1失点と粘ったが、打線は上沢から7回まで1点も奪えなかった。0-1の8回に牧秀悟が中越えの同点本塁打を放ち、試合は延長へ。しかし延長11回、岩田が先頭の柳田悠岐に二塁打を浴び、庄子雄大の適時二塁打と柳町達の犠飛で2点を失った。DeNAは9安打を放ちながら、得点は牧の一発だけだった。
第2戦:筒香の逆転3ランも、9回に追いつかれる
第2戦はソフトバンクのモイネロに7回まで無得点に抑えられ、0-2で終盤を迎えた。それでも8回、筒香嘉智が松本裕樹から逆転の3ランを放ち、3-2とひっくり返す。ところが9回、守護神のレイノルズが代打の山川穂高に同点ソロを浴び、延長10回には伊勢大夢が代走から入っていた川村友斗に決勝本塁打を打たれた。勝利まであと1イニングに迫りながら、2試合続けて延長で敗れた。
第3戦:あと1アウトから同点打、延長10回にサヨナラ弾
敵地に移った第3戦は、先発の東克樹が7回6安打無失点の好投。打線は5回2死二塁から、今シリーズ初先発の古市尊が先制の中前適時打を放った。1-0のまま9回を迎えたが、2死二塁からレイノルズが牧原大成に同点の右前適時打を浴び、3試合連続の延長戦に突入。延長10回、ルイーズが正木にサヨナラ本塁打を打たれ、DeNAは3連敗となった。
3試合で5得点 DeNAが延長戦で勝てない理由
3試合とも延長戦にもつれた接戦だったが、DeNAの得点は第1戦が1点、第2戦が3点、第3戦が1点と、3試合でわずか5点にとどまっている。第1戦は9安打、第2戦は10安打を放ちながら、得点は本塁打による点だけだった。ソフトバンクの上沢、モイネロに7回まで無得点に抑えられたことが、終盤の苦しい展開につながった。
投手陣はソフトバンク打線を3試合とも9回まで3点以内に抑え、いずれも9回を終えて同点という接戦に持ち込んだ。それだけに、守護神のレイノルズが第2戦、第3戦と2試合続けて9回に追いつかれたことが重い。延長に入ってからも、岩田、伊勢、ルイーズと3試合で別々の投手が決勝点を許した。あと1点を取れない打線と、最後の1イニングを守れないブルペン。接戦を勝ち切れない形が3試合続いた。
過去の3試合連続延長戦は1992年と1995年
日本シリーズで3試合連続の延長戦となったのは、今回を含めて3度。過去の2度は次の通りだ。
| 年 | 対戦 | 試合 | 延長戦の結果 |
|---|---|---|---|
| 1992年 | 西武-ヤクルト | 第5~7戦 | 第5戦 ヤクルト7-6(10回)/第6戦 ヤクルト8x-7(10回)/第7戦 西武2-1(10回) |
| 1995年 | ヤクルト-オリックス | 第2~4戦 | 第2戦 ヤクルト3-2(11回)/第3戦 ヤクルト7x-4(10回)/第4戦 オリックス2-1(12回) |
| 2026年 | ソフトバンク-DeNA | 第1~3戦 | 第1戦 ソフトバンク3-1(11回)/第2戦 ソフトバンク4-3(10回)/第3戦 ソフトバンク2x-1(10回) |
1992年の西武-ヤクルトは、西武が3勝1敗と王手をかけてから第5戦から第7戦まで3試合連続の延長戦となった。ヤクルトが第5戦、第6戦と延長で連勝して3勝3敗に追いついたが、第7戦は延長10回に秋山幸二の犠飛で西武が勝ち越し、日本一に輝いた。
1995年のヤクルト-オリックスは、第2戦から第4戦が延長戦となった。ヤクルトが第2戦をオマリーの本塁打で、第3戦を池山隆寛のサヨナラ3ランで制したが、第4戦は延長12回にD・Jの本塁打でオリックスが一矢を報いた。
どちらのシリーズも、延長戦を2連敗したチームが3試合目の延長戦で勝っている。3試合連続の延長戦で、すべて同じチームが敗れたのは今回のDeNAが初めてだ。
3連敗からの逆転日本一は過去3度
DeNAはこれで0勝3敗。日本一にはここから4連勝が必要になる。日本シリーズの歴史で、3連敗から逆転で日本一になったのは3度ある。
- 1958年 西鉄:巨人に3連敗から4連勝。稲尾和久が7試合中6試合に登板した「神様、仏様、稲尾様」のシリーズ
- 1986年 西武:広島に1分け3敗から4連勝。第8戦までもつれた
- 1989年 巨人:近鉄に3連敗から4連勝
最後の逆転は37年前の1989年で、確率としては決して高くない。それでも、3試合ともあと一歩まで追い詰めた内容を考えれば、1勝をきっかけに流れが変わる可能性はある。
まとめ
DeNAは日本シリーズの第1戦から3試合連続で延長戦に敗れ、3連敗で後がなくなった。日本シリーズで3試合連続の延長戦は1992年、1995年に続く3度目だが、同じチームが3試合とも延長で敗れたのは史上初。3試合で5得点にとどまった打線と、2試合続けて9回に追いつかれたブルペンが、最後の1点の差になった。崖っぷちから、1958年の西鉄、1986年の西武、1989年の巨人に続く逆転日本一を果たせるか。第4戦に注目したい。
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出典
・【日本シリーズ】DeNAがサヨナラ負け 3試合連続で延長戦を落とし3連敗で崖っぷちに|スポニチアネックス
・【データ】日本シリーズ史上初、第1戦から3試合連続の延長戦|日刊スポーツ
・2026年度SMBC日本シリーズ 試合結果(第1戦)|NPB.jp 日本野球機構
・2026年度SMBC日本シリーズ 試合結果(第2戦)|NPB.jp 日本野球機構
・1992年の日本シリーズ|Wikipedia
・1995年の日本シリーズ|Wikipedia