今回は千葉ロッテマリーンズの2020年二軍での成績を調べてみました。
今シーズン一軍では10月中旬までソフトバンクと首位争いを繰り広げ、13年ぶりの2位でシーズンを終えました。
シーズン終盤はコロナ集団感染により失速しましたが、和田選手、藤原選手、安田選手など若手選手の飛躍も目立ちました。
若手の成長著しいロッテですが、来シーズンはどの選手が一軍で活躍しそうなのか二軍のデータから予想していきたいと思います。
2020イースタンリーグ順位表
2020年はコロナの影響により二軍での試合数が例年より40~50試合少なく、各チーム80試合弱となりました。
2020年のイースタンリーグ(二軍)の順位表はこちら。
球団 | 試合 | 勝 | 敗 | 引 | 勝率 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 79 | 42 | 28 | 9 | .600 | -- |
DeNA | 76 | 42 | 32 | 2 | .568 | 2 |
巨人 | 79 | 38 | 33 | 8 | .535 | 4.5 |
ロッテ | 70 | 34 | 31 | 5 | .523 | 5.5 |
ヤクルト | 79 | 32 | 38 | 9 | .457 | 10 |
日本ハム | 76 | 28 | 41 | 7 | .406 | 13.5 |
西武 | 75 | 28 | 41 | 6 | .406 | 13.5 |
ロッテはイースタンリーグ4位。
貯金3つと勝ち越して二軍でのシーズンを終えました。
昨シーズンもイースタンリーグ2位と安定した成績を維持しています。
ここからは野手・投手ごとの個人成績を見ていきます。
ロッテ 二軍 打撃部門 個人成績
選手 | 試合 | 打数 | 安打 | HR | 打点 | 盗塁 | 打率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
加藤 翔平 | 50 | 174 | 60 | 2 | 27 | 4 | .345 | .869 |
髙部 瑛斗 | 67 | 192 | 66 | 1 | 16 | 14 | .344 | .789 |
細谷 圭 | 55 | 124 | 37 | 4 | 25 | 2 | .298 | .845 |
香月 一也 | 43 | 126 | 36 | 5 | 27 | 0 | .286 | .775 |
松田 進 | 62 | 110 | 29 | 3 | 13 | 1 | .264 | .761 |
山口 航輝 | 70 | 244 | 63 | 7 | 30 | 0 | .258 | .708 |
西巻 賢二 | 54 | 127 | 30 | 0 | 6 | 5 | .236 | .619 |
三家 和真 | 64 | 130 | 30 | 2 | 17 | 2 | .231 | .702 |
藤原 恭大 | 58 | 226 | 52 | 7 | 19 | 14 | .230 | .708 |
福田 光輝 | 61 | 185 | 39 | 2 | 17 | 0 | .211 | .594 |
平沢 大河 | 56 | 141 | 20 | 1 | 10 | 6 | .142 | .488 |
※100打数以上対象
二軍でのチーム打率は.256でリーグ4位でした。
今回は今後ブレイクが期待される若手選手二人をピックアップしました。
まず一人目は大卒1年目の髙部選手。
髙部選手は67試合に出場し打率.344。打率リーグ2位の好成績を残しました。
イースタンの首位打者は同じロッテの加藤選手。加藤選手とはわずか一厘の差でした。
二軍ではありますが、これだけの打率が残せれば一軍でも3割は狙えそうです。
しかし、一つ課題を挙げるとすれば、選球眼が低いところですね。200打席で四球がわずか7個でした。
髙部選手は足の速さが魅力の選手なので、ヒットを打つだけでなくボール球を見極めて四球を選べるようになるのが理想ですね。
続いて二人目が高卒二年目の藤原選手。
藤原選手は二軍で58試合に出場し、打率.230、7本塁打、19打点、14盗塁の成績でした。
二軍ではイマイチの成績でしたが、10月にチーム内でコロナの集団感染が発生すると、藤原選手が二軍から一軍に昇格。
昇格後は一軍で26試合に出場するとプロ初本塁打を記録するなど一番打者として活躍。
一軍では25安打を放ち打率.260を残しました。また、ソフトバンクとのCSでは2戦目に3安打1盗塁と大舞台でも勝負強さを発揮しました。
今年は安田選手が一軍の4番に定着しましたが、来期は藤原選手が一軍の1番打者に定着するかもしれませんね。
ロッテ 二軍 投手部門 個人成績
選手 | 試 | 勝 | 敗 | S | 回 | H | HR | 四 | 三 | 防 | whip |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
石崎 剛 | 13 | 2 | 0 | 0 | 26.2 | 16 | 1 | 10 | 39 | 1.35 | 0.98 |
フローレス | 17 | 2 | 1 | 1 | 31.1 | 23 | 2 | 8 | 30 | 2.01 | 0.99 |
大谷 智久 | 24 | 1 | 3 | 1 | 22.2 | 26 | 3 | 6 | 15 | 2.38 | 1.41 |
本前 郁也 | 11 | 2 | 0 | 0 | 38.2 | 40 | 3 | 9 | 38 | 2.56 | 1.27 |
二木 康太 | 4 | 1 | 1 | 0 | 24 | 14 | 3 | 5 | 23 | 2.63 | 0.79 |
古谷 拓郎 | 7 | 2 | 2 | 0 | 36.1 | 31 | 6 | 8 | 32 | 2.97 | 1.07 |
大嶺 祐太 | 12 | 4 | 5 | 0 | 54.2 | 51 | 5 | 18 | 32 | 3.46 | 1.26 |
有吉 優樹 | 11 | 4 | 4 | 0 | 56 | 69 | 7 | 7 | 29 | 3.70 | 1.36 |
森 遼大朗 | 14 | 1 | 6 | 0 | 61 | 66 | 6 | 19 | 45 | 3.84 | 1.39 |
アコスタ | 28 | 0 | 0 | 6 | 25 | 15 | 1 | 19 | 18 | 3.96 | 1.36 |
成田 翔 | 31 | 1 | 1 | 0 | 21 | 17 | 3 | 12 | 21 | 4.29 | 1.38 |
渡邉 啓太 | 27 | 4 | 2 | 0 | 24.2 | 24 | 4 | 14 | 16 | 4.38 | 1.54 |
内 竜也 | 24 | 4 | 1 | 1 | 22.2 | 24 | 5 | 7 | 18 | 5.56 | 1.37 |
原 嵩 | 17 | 0 | 2 | 0 | 22.2 | 27 | 2 | 17 | 22 | 7.94 | 1.94 |
※投球回20回以上対象
二軍でのチーム防御率は3.47でリーグ1位でした。
20イニング以上投げた選手の中でも防御率2点台の選手は6人と好成績を残した選手が多かったです。
今回は投手陣でも今後ブレイクが期待される若手選手二人をピックアップしました。
まず一人目が大卒育成1年目の本前投手。
本前投手は北海道の北翔大学出身のサウスポー。北翔大学では初のドラフト指名でした。
本前投手は二軍で11試合に登板。38.2回を投げ防御率2.56を記録しました。
本前投手は38.2回で38三振、9四球と三振を奪えるピッチャーでありながら制球力もあり、魅力的なピッチャーです。
今シーズンは支配下登録されませんでしたが、一年目ながら二軍でこれだけ成績を残せれば、来期は支配下登録・一軍での登板もありそうです。
二人目は高卒2年目の古谷投手。
古谷投手は7試合に登板。36.1回を投げ防御率2.97を記録しました。
また、whipは1.07とランナーを出さないピッチングができているので、大量失点で炎上することは少なそうですね。
古谷投手はストレートは最速でも143キロですが、球にキレがあり、スライダーやカーブなどの変化球が得意球です。
一つ課題を挙げるとすれば36.1回で被本塁打が6本と長打を打たれがちですね。失投の多さ、もしくは球威がまだ足りないのかもしれません。
古谷投手は地元習志野高校出身の選手。同校OBのレジェンド福浦選手のようにロッテの顔となるような活躍に期待です。
まとめ
今回はロッテ二軍の個人成績を野手・投手ごとにみていきました。
投手ではチーム防御率がリーグトップと将来有望の若手選手が結果を残しました。
今シーズン一軍では高卒3年目の安田選手や高卒2年目藤原選手が一軍で台頭を表しました。
来シーズンはこの二人に次ぐ若手が出てくるのか、そして今シーズン二軍でも登板の無かった佐々木朗希投手の一軍デビューはあるのか要注目です。