高校野球界で全国屈指の強豪校である大阪桐蔭。
甲子園で春夏優勝8回と素晴らしい成績を残していますが、プロ入り後に活躍する選手も数多くいます。
そこで、今回は大阪桐蔭卒のプロ野球選手の中でも活躍した8選手の成績をまとめました。
大阪桐蔭卒のプロ野球選手
今中慎二
通算成績
233試合91勝61敗1395.1回1129奪三振 防御率3.15
タイトル:最多勝1回、最多奪三振1回、沢村賞1回、ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞1回
1988年にドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。
現役時は先発左腕としてチームのエースとして活躍し、1993年には17勝7敗247奪三振 防御率2.20の成績で沢村賞を獲得しました。
選手の特徴としては、150キロを超えるストレートと大きく曲がるスローカーブを得意球とし、先発投手としては74完投とスタミナのあるピッチャーでした。
中村剛也
通算成績
1743試合1522安打424HR1197打点 打率.254 OPS.865
タイトル:本塁打王6回、打点王4回、ベストナイン7回
2001年にドラフト2位で西武ライオンズに入団。
3年目に22本塁打を放ちブレイクすると2008年には自身初の本塁打王を獲得し、チームの日本一に貢献。
2011年は低反発球の導入でリーグ全体での本塁打数が激減する中、中村選手は48本塁打で本塁打王を獲得。
このシーズンのリーグ2位松田選手の25本塁打に大差をつけるだけでなく、ロッテのチーム本塁打46本を一人で上回るなど驚異的な成績でした。
2020年終了時の通算本塁打424本は歴代16位、本塁打王6回は王貞治、野村克也に次ぐ歴代3位と素晴らしい成績を残しています。
また、通算満塁本塁打数21本は歴代1位の記録。2位王貞治の15本に6本差と大きく引き離しています。
今後どれだけ本塁打を積み重ねていくのか楽しみですね。
西岡剛
通算成績
1125試合1191安打61HR383打点196盗塁 打率.288 OPS.764
タイトル:首位打者1回、盗塁王2回、最多安打1回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞3回
2002年にドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団。
3年目の2005年にレギュラーに定着すると盗塁王を獲得し、チームの日本一に貢献。
翌年の2006年には第一回WBCの代表選手に選出され、打率.355 2HR 8打点 5盗塁 OPS1.060の大活躍で世界一に貢献しました。
2010年はフルイニングに出場し、打率.346で自身初の首位打者を獲得し、チームを日本一に導きました。
ショートでの打率.346は2021年現在も歴代最高打率となっています。
平田良介
通算成績
1155試合1022安打104HR470打点 打率.271 OPS.773
タイトル:ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞1回
2005年にドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。
高校時代は通算70HRと長打力が持ち味でしたが、プロ入り後は中距離打者として活躍。
レギュラーに定着した2011年から6年連続二桁本塁打を放つと、2018年にはリーグ3位となる打率.329の好成績を残しました。
大阪桐蔭卒の外野手で最も活躍している選手です。
中田翔
通算成績
1422試合1325安打257HR937打点 打率.252 OPS.767
タイトル:打点王3回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞4回
2007年にドラフト1位で日本ハムファイターズに入団。
4年目の2011年に初めて規定打席に到達。18HR91打点の成績を残しました。
中田選手はレギュラーに定着して以降安定した成績を残し、2011年~2020年までの10年間で平均24.8HR、91.4打点と長年にわたりチームの4番として大きく貢献しています。
中田選手は得点圏にランナーを置いた状態での打撃が持ち味で2020年シーズンまでに100打点越えが5回、打点王3回と4番打者としてすばらしい成績を残しています。
また、中田選手は国際大会でも勝負強さを発揮し、2015年のプレミア12では8試合に出場し、打率.429 3HR15打点OPS1.349、2017年のWBCでは8試合で3HRの好成績を残しました。
大阪桐蔭卒の外野手で最も活躍している選手です。
浅村栄斗
通算成績
1376試合1438安打212HR841打点 打率.284 OPS.833
タイトル:本塁打王1回、打点王2回、ベストナイン6回、ゴールデングラブ賞2回
2008年にドラフト1位で西武ライオンズに入団。
3年目の2011年にレギュラーに定着すると、5年目の2013年に打率.317、27HR、110打点、OPS.943の成績を残し平成生まれ初となる打点王を獲得しました。
高校時代は細身の1番打者として活躍していましたが、プロ入り後は中距離タイプから長距離砲にモデルチェンジをし、2018年以降は3年連続で30HR越えとリーグを代表するスラッガーに成長しました。
藤浪晋太郎
通算成績
152試合51勝46敗879.1回894奪三振 防御率3.32
タイトル:最多奪三振1回
藤浪投手は大阪桐蔭のエースとして同校史上初となる春夏連覇に貢献。
2012年に4球団競合の末、ドラフト1位で阪神タイガースに入団します。
プロ入り1年目から先発投手としてプレーをし、10勝6敗、防御率2.75と高卒1年目としては驚異的な成績を残しました。
2年目にも二桁勝利を挙げると、3年目には14勝7敗221奪三振、防御率2.40とリーグを代表するピッチャーへと成長しました。
このまま順調に成績を残すかと思いましたが、4年目以降はコントロールに苦しみ成績が下降。
4年目には1億7000万円あった年俸が2020年終了時に6000万円と年々年俸が減少しています。
苦しいシーズンが続いている藤浪投手ですが、2021年シーズンは開幕投手に指名されるなど復活が期待されています。
森友哉
通算成績
699試合684安打83HR370打点 打率.291 OPS.841
タイトル:首位打者1回、ベストナイン2回
2013年にドラフト1位で西武ライオンズに入団。
2年目に指名打者としてレギュラーに定着すると、打率.275、17HR、68打点、OPS.825の好成績を残します。
4年目までは正捕手に炭谷選手がいたこともあり、指名打者としての出場が続いていましたが、5年目からはキャッチャーのレギュラーに定着。
6年目の2019年には打率.329、23HR、105打点、OPS.959の成績で首位打者を獲得し、チームのリーグ2連覇に大きく貢献しました。
大阪桐蔭卒のプロ野球選手一覧
名前 | 卒業年度 | 指名順位 | 経歴 |
---|---|---|---|
今中慎二 | 1988年度 | 1位 | 中日 |
桐山明佳 | 1988年度 | 外 | 日本ハム |
大西崇之 | 1987年度中退 | 6位 | 鹿児島商工高校-亜細亜大学-天城ベ-スボ-ルクラブ-中日-巨人 |
萩原誠 | 1991年度 | 1位 | 阪神-近鉄 |
背尾伊洋 | 1991年度 | 5位 | 近鉄-巨人 |
渕脇芳行 | 1992年度 | 6位 | 近鉄 |
川井貴志 | 1994年度 | 3位 | 城西大学-ロッテ-楽天 |
森本学 | 1995年度 | 6位 | 福井工業大学-シダックス-ダイエ--ソフトバンク |
北川利之 | 1996年度 | 6位 | 法政大学-川崎製鉄水島-横浜 |
谷口悦司 | 1997年度 | 4位 | 日本生命-近鉄-オリックス |
福井強 | 1998年度 | 8位 | プリンスホテル-西武 |
水田圭介 | 1998年度 | 7位 | プリンスホテル-西武-阪神-中日-ヤクルト |
桟原将司 | 2000年度 | 4位 | 新日鉄広畑-阪神-西武 |
中村剛也 | 2001年度 | 2位 | 西武 |
岩田稔 | 2001年度 | 希望枠 | 関西大学-阪神 |
西岡剛 | 2002年度 | 1位 | ロッテ-ツインズ-阪神 |
三島輝史 | 2003年度 | 5位 | ロッテ |
高島毅 | 2004年度 | 4位 | 青山学院大学-オリックス |
辻内崇伸 | 2005年度 | 1位 | 巨人 |
平田良介 | 2005年度 | 1位 | 中日 |
丸毛謙一 | 2006年度 | 育成8位 | 大阪経済大学-巨人-オリックス |
中田翔 | 2007年度 | 1位 | 日本ハム |
岡田雅利 | 2007年度 | 6位 | 大阪ガス-西武 |
浅村栄斗 | 2008年度 | 3位 | 西武-楽天 |
江村直也 | 2010年度 | 5位 | ロッテ |
西田直斗 | 2011年度 | 3位 | 阪神 |
山足達也 | 2011年度 | 8位 | 立命館大学-ホンダ鈴鹿-オリックス |
藤浪晋太郎 | 2012年度 | 1位 | 阪神 |
澤田圭佑 | 2012年度 | 8位 | 立教大学-オリックス |
森友哉 | 2013年度 | 1位 | 西武 |
中村和希 | 2013年度 | 育成3位 | 天理大学-楽天 |
香月一也 | 2014年度 | 5位 | ロッテ-巨人 |
正隨優弥 | 2014年度 | 6位 | 亜細亜大学-広島 |
青柳昴樹 | 2015年度 | 6位 | DeNA |
福田光輝 | 2015年度 | 5位 | 法政大学-ロッテ |
高山優希 | 2016年度 | 5位 | 日本ハム |
根尾昂 | 2018年度 | 1位 | 中日 |
藤原恭大 | 2018年度 | 1位 | ロッテ |
横川凱 | 2018年度 | 4位 | 巨人 |
柿木蓮 | 2018年度 | 5位 | 日本ハム |
中田惟斗 | 2019年度 | 育成3位 | オリックス |
仲三河優太 | 2020年度 | 7位 | 西武 |