プロ野球 楽天

【2026ドラフト】楽天のドラフト戦略|得点リーグ最少で最下位 先発の世代交代と長距離打者、捕手が補強ポイント

10月22日のプロ野球ドラフト会議を前に、楽天は投打の立て直しを迫られている。三木肇監督のもとで戦った今季は58勝84敗1分の最下位。得点473はリーグ最少で、首位のソフトバンクとは34ゲーム差がついた。

この記事では、楽天の今季の成績、投手・野手の年齢構成、ポジション別のスタメン出場回数を表で確認し、チームの弱点を踏まえたドラフト戦略を考える。

今季の成績―得点はリーグ最少

項目成績リーグ順位
順位6位-
勝敗58勝84敗1分-
勝率.4086位
得点4736位
失点5554位
チーム打率.2395位
本塁打1035位
盗塁723位
チーム防御率3.634位

楽天は最下位に沈んだ。得点473はリーグ最少、チーム打率.239はリーグ5位、本塁打103本もリーグ5位と、打線が振るわなかった。盗塁72はリーグ3位と機動力は使えたが、得点にはつながりにくかった。投手陣もチーム防御率3.63、失点555がリーグ4位と、平均以下の数字にとどまった。

年齢・ポジション別の戦力構成

投手

年齢投手(右)投手(左)
〜20大内伊藤大晟
21坂井
22古賀
23藤原・伊藤樹泰
24中込・内
25古謝
26荘司・田中千晴・渡辺・江原
27コントレラス・九谷・西垣
28藤平早川
29津留﨑・柴田
30西口藤井・鈴木翔天
31マルテ
32瀧中
33
34宋
35〜岸・前田・ウレーニャ・加治屋
人数247

野手

年齢捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20大栄
21ワォーターズ・青野陽
22金子
23繁永・小森宗山吉野阪上
24入江吉納
25黒川中島・武藤
26YG安田
27石原
28平良マッカスカー・佐藤
29堀内村林渡邊
30太田伊藤裕季也辰己・小郷
31小深田
32
33
34田中貴也
35〜伊藤光浅村・ボイト鈴木大地
人数711636

支配下選手を今季の年齢とポジション(投手は右左、野手は打席の右左)で分けたのが上の2つの表だ。投手は左投手が7人と少なく、先発の前田健太と岸孝之は35歳以上。野手は内野の右打ちが多い一方、浅村栄斗が35歳以上となり、外野は左打ちが中心だ。

野手の課題―浅村に続く長距離打者

主な野手の今季成績

選手年齢守備・打席試合打席打率本塁打打点盗塁OPS
辰己涼介30外野・左137568.26315528.744
村林一輝29内野・右137536.2634608.651
黒川史陽25内野・左129491.2455272.630
中島大輔25外野・左125468.27452711.715
マッカスカー28外野・右102406.24624700.814
浅村栄斗35〜内野・右87333.2179351.658
太田光30捕手100285.2023180.520
宗山塁23内野・左68272.2788275.795
平良竜哉28内野・右98266.24192012.670
YG安田26捕手72263.2808330.771
佐藤直樹28外野・右71230.2446194.659
小郷裕哉30外野・左59178.227198.582
渡邊佳明29内野・左73165.2451170.619
小深田大翔31内野・左86163.216089.536
堀内謙伍29捕手49125.184161.547

打線の中心は、24本塁打、OPS.814のマッカスカーだ。辰己涼介も15本塁打、OPS.744と結果を残し、遊撃の宗山塁(23歳)は272打席でOPS.795と、出場した試合では打線を引っ張った。

一方で、20本塁打以上はマッカスカーだけ。浅村は打率.217、OPS.658と数字を落とし、村林一輝(.651)、黒川史陽(.630)ら内野の主力も長打力に乏しい。打線全体で、走者を返せる長距離打者が不足している。

ポジション別のスタメン出場回数

ポジション1位2位3位
捕手太田(87)堀内(34)伊藤光(13)
一塁浅村(49)YG安田(35)黒川(22)
二塁村林(53)小深田(39)黒川(37)
三塁黒川(58)平良(52)繁永(16)
遊撃村林(72)宗山(66)入江(3)
左翼中島(52)マッカスカー(48)渡邊佳(11)
中堅辰己(130)中島(8)吉野(4)
右翼中島(46)佐藤(45)小郷(40)
指名打者マッカスカー(53)浅村(33)YG安田(24)

今季143試合のスタメンをポジション別に集計した。カッコ内はスタメンでの出場試合数だ。

  • 固定できたポジション:中堅の辰己(130試合)、捕手の太田光(87試合)
  • 遊撃:村林(72試合)と宗山(66試合)で分け合った
  • 二塁:村林(53試合)、小深田大翔(39試合)、黒川(37試合)の併用
  • 三塁:黒川(58試合)、平良竜哉(52試合)の併用
  • 一塁:浅村(49試合)、YG安田(35試合)、黒川(22試合)の併用
  • 両翼:左翼は中島大輔(52試合)とマッカスカー(48試合)、右翼は中島(46試合)、佐藤直樹(45試合)、小郷裕哉(40試合)で回した

内野は4つのポジションすべてで併用が続き、レギュラーが固まらなかった。4番はマッカスカー(72試合)と浅村(38試合)が中心で、浅村の後を担う長距離打者がいない。

捕手―太田光にFA流出の可能性

捕手年齢試合打席打率本塁打打点OPS
太田光30100285.202318.520
YG安田2672263.280833.771
堀内謙伍2949125.18416.547
伊藤光35〜2236.13312.468
石原彪27712.22201.586
田中貴也3475.500001.000

捕手は太田(30歳)が100試合に出場し、スタメンの約6割でマスクをかぶった。堀内謙伍(29歳)、伊藤光(35歳以上)が続き、YG安田(26歳)は打率.280、OPS.771と打撃で結果を残したものの、一塁や指名打者での出場が中心だった。

太田は国内FA権を取得し、阪神が獲得調査に乗り出すと報じられている。太田が流出すれば、捕手陣の中心がいなくなる。太田の打撃(OPS.520)も含めて、攻守に計算できる捕手の補強は検討課題になる。

投手の課題―先発の世代交代と救援

投手投年齢登板勝敗SH投球回防御率
荘司康誠右262599001593.45
早川隆久左2823710001532.94
古謝樹左252031100119.13.17
瀧中瞭太右322069001104.17
前田健太右35〜15640086.12.19
岸孝之右35〜115500662.73
ウレーニャ右35〜16340160.24.01
藤平尚真右28480230845.11.99
藤井聖左309230044.23.43
加治屋蓮右35〜462201643.13.12
九谷瑠右27392101641.21.94
西垣雅矢右274134010354.89
内星龍右2425020431.16.32
伊藤樹右2362100304.20

先発は荘司康誠(26歳)がチーム最多の159回を投げ、左腕の早川隆久(28歳)が防御率2.94と安定した。ただ、古謝樹(25歳)は防御率3.17ながら3勝11敗と勝ち星に恵まれず、瀧中瞭太は防御率4.17。前田健太(防御率2.19)、岸(2.73)は好投したが、ともに35歳以上で、投球回を引き継ぐ若い先発が必要だ。

救援は、抑えの藤平尚真が30セーブ、九谷瑠が防御率1.94と踏ん張ったが、西垣雅矢は4.89、内星龍は6.32と苦しんだ。加治屋蓮も35歳以上で、救援陣の底上げも欠かせない。

スカウトの動向

楽天は1位候補を公表していない。駒澤大の右腕・仲井慎投手について、弓削スカウトは「春より、投球も内容も良いし、自信を持って投げているように見える。スピードも切れも良い。即戦力だと思う」と評価している。

楽天のドラフト戦略

ここまでの分析を踏まえると、楽天のドラフト戦略は次のように整理できる。

1位:先発の柱を担える投手

前田と岸の後を担う先発の獲得が最優先だ。左投手が7人と少ないことを考えれば、即戦力の大学生左腕が当てはまる。12球団のドラフト戦略の記事でも挙げたように、米沢友翔(関西大)、有馬伽久(立命館大)ら大学生の左腕は今年の候補に多い。

2〜3位:長打力のある野手

得点力の改善には、浅村の後を担う長距離打者が必要だ。内野は4ポジションすべてで併用が続いたため、一塁や三塁、指名打者で長打を期待できる打者を2位以降で狙いたい。大阪商業大の春山陽登のような長距離打者は、打線の中軸候補になる。

中位以降:捕手と救援投手

太田のFA流出の可能性を考えれば、捕手の補強も欠かせない。12球団の記事でも挙げたように、青山学院大の渡部海は1位で複数球団が競合するとみられるが、亜細亜大の前嶋藍、立命館大の西野啓也ら大学生の捕手にも候補がそろう。救援も、仲井のような即戦力の投手や、社会人の左腕・樋口新(王子)を加えて厚みを持たせたい。

まとめ

  • 楽天は58勝84敗1分の最下位。得点473はリーグ最少
  • 20本塁打以上はマッカスカーだけで、浅村は35歳以上。内野は4ポジションすべて併用
  • 遊撃の宗山はOPS.795と中心選手に成長
  • 捕手の太田にはFA流出の可能性があり、捕手の補強も課題
  • 先発の前田・岸は35歳以上で、左投手も7人と少ない
  • 1位は先発の柱を担える投手、2位以降で長距離打者、中位以降で捕手と救援を補強したい

あわせて読みたい

出典

・駒大の仲井慎投手が2回3奪三振無失点、中日・楽天が評価|ドラフト会議ホームページ
・阪神 広島・床田&楽天・太田を獲得調査へ|デイリースポーツ
・ドラフト会議2026年東北楽天ゴールデンイーグルス指名予想|球歴.com
・2026年 東北楽天ゴールデンイーグルス|スタメンデータベース
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム勝敗表
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム打撃成績
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム投手成績
・NPB.jp 2026年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績

【おすすめ】月額702円(税込)でパ・リーグの試合を見放題!!詳しくはこちら→ 楽天TV
DAZN

-プロ野球, 楽天
-, , ,

© 2026 スタジアム通信