10月13日、東都大学野球秋季リーグ1部の国学院大戦で、亜細亜大学の川尻啓人がノーヒットノーランを達成した。東都1部では22年ぶりとなる快挙で、その球を受けていたのが、同じくドラフト候補の捕手・前嶋藍(4年)だ。
2026年のドラフト会議は10月22日(木)に行われる。前嶋は強肩を武器に評価を高めてきた捕手で、大学日本代表にも選ばれ、同じリーグの青山学院大・渡部海と並ぶ大学生捕手として注目されている。ノーヒットノーランの試合内容とあわせて、経歴と特徴、プロでの起用イメージを整理する。
川尻啓人のノーヒットノーランを支えた女房役
神宮球場で行われた国学院大戦で、川尻は9回を投げて11奪三振、120球で国学院大打線を無安打に抑え、4-0で完封した。許した走者は2四球と1死球の3人だけ。5回には四球と失策、犠打で1死二、三塁のピンチを招いたが、空振り三振と二塁ライナーで切り抜け、7回には3者連続三振を奪った。
最速158キロの直球と決め球のフォークを受け続けたのが、捕手の前嶋だ。試合後、川尻は前嶋と喜びを分かち合った。報道では、前嶋も川尻と並ぶドラフト上位候補として紹介されている。
前嶋は今年1月、「1失点をどれだけ少なくできるかを大事にしたい」と、捕手としての守備へのこだわりを語っていた。ドラフト会議の9日前、その言葉通りの「0」をバッテリーで刻んだことは、スカウトへの何よりのアピールになったはずだ。亜細亜大はこの勝利で国学院大に先勝し、22年春以来9季ぶりのリーグ優勝に近づいている。
プロフィール
前嶋藍は175cm・85kgの右投右打の捕手。神奈川県の横浜隼人高校から亜細亜大学に進んだ4年生だ。高校時代から強肩が武器の捕手として評価されていた。
大学での歩み
3年夏の日米大学選手権では、青山学院大の渡部海から刺激を受けたと伝えられている。今年1月には副主将として、「打倒青学大」と渡部超えを誓い、必勝祈願に臨んだ。本人は「1失点をどれだけ少なくできるかを大事にしたい」と、捕手としての守備へのこだわりを語っている。
今年は大学日本代表に選ばれ、7月の国際大会で初代王者となったチームの一員として投手陣を支えた。
武器は強肩と守備への意識
最大の武器は強肩だ。盗塁を防ぐ肩の強さは、捕手の評価を大きく左右する要素になる。失点を防ぐことを第一に考える姿勢も、投手陣からの信頼につながる。
評価と課題
ドラフトオフィスの年初のランキングでは全体31位に入っていた。ドラフト・レポートの集計では、リストアップしている球団もあるとされる。
課題は打撃だ。大学生の捕手は守備力で評価されることが多いが、一軍で出場機会を増やすには打撃面での上積みも欠かせない。
プロでの起用イメージ
強肩の捕手は、守備固めや第二捕手として早い段階から一軍の戦力になりやすい。入団後は一軍の投手の球を受けながら経験を積み、正捕手争いに加わることが期待される。
渡部海を追いかけてきた4年間
同じ東都大学リーグには、「アマチュア球界No.1捕手」と評される青山学院大の渡部海がいる。前嶋は渡部を意識し、「打倒青学大」と渡部超えを掲げて最終学年に臨んだ。同じリーグで切磋琢磨してきたライバルの存在は、前嶋の成長の原動力になってきた。
大学日本代表では、渡部とともに投手陣を支える立場になった。トップレベルの捕手と同じチームで過ごした経験は、プロでの捕手としての引き出しを増やすことにもつながる。
ドラフト当日の注目点
捕手の候補は、渡部海が最も高い評価を受けている。一方で、ノーヒットノーランのバッテリーとして注目を集めたことは、前嶋の評価にとっても追い風になる。前嶋の指名順位は、渡部がどの順位で指名されるか、そして他の捕手候補との比較で決まりそうだ。守備力を重視する球団が、どの段階で前嶋を指名するかに注目したい。
まとめ
前嶋藍は、強肩と守備への強い意識を持つ大学生捕手だ。ドラフト直前には川尻啓人のノーヒットノーランをリードし、大舞台での存在感を示した。大学日本代表の経験もあり、捕手を補強したい球団にとって有力な候補になる。10月22日の指名に注目したい。
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出典
・亜大の川尻がノーヒットノーラン 東都大学野球|時事ドットコム
・亜細亜大の最速158キロ右腕がノーヒットノーラン達成!|高校野球ドットコム
・日刊スポーツ(Yahoo!ニュース)
・今秋ドラフト候補、亜大・前嶋 打倒青学大&渡部超えて夢開く|デイリースポーツ
・ベースボールチャンネル
・高校野球ドットコム