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【2026ドラフト】ソフトバンクのドラフト戦略|最強打線も左打ちに偏り 右打ちの外野手と遊撃が補強ポイント

10月22日のプロ野球ドラフト会議を前に、ソフトバンクは連日のスカウト会議で指名候補の最終確認を進めている。小久保裕紀監督のもとで戦った今季は91勝49敗3分でリーグ優勝。CSファイナルステージでも日本ハムに3連勝し、3年連続の日本シリーズ進出を決めた。

投打ともに12球団屈指の陣容を誇るが、野手の構成には偏りもある。この記事では、ソフトバンクの今季の成績、投手・野手の年齢構成、ポジション別のスタメン出場回数を表で確認し、チームの弱点を踏まえたドラフト戦略を考える。

今季の成績―得点、打率、失点がリーグトップ

項目成績リーグ順位
順位1位(リーグ優勝)-
勝敗91勝49敗3分-
勝率.6501位
得点7071位
失点4521位
チーム打率.2611位
本塁打1622位
盗塁771位
チーム防御率2.882位
CS日本シリーズ進出-

ソフトバンクは2位の西武に11.5ゲーム差をつけてリーグを制した。得点707、チーム打率.261、盗塁77はいずれもリーグトップで、本塁打162本もリーグ2位。投手陣も失点452がリーグ最少、チーム防御率2.88はリーグ2位と、投打のバランスが取れていた。

年齢・ポジション別の戦力構成

投手

年齢投手(右)投手(左)
〜20村上
21張・藤原前田悠伍
22稲川・北斗アルメンタ・大野
23鈴木・相良・岩崎・小林木村大成
24安德・大山
25岩井・ロドリゲス松本晴
26徐・木村光前田純
27スチュワート・ジュニア・ラトリッジ・大津・大竹
28津森
29杉山・伊藤大関
30藤井・上茶谷・松本裕樹中村・ヘルナンデス
31オスナモイネロ
32上沢
33
34
35〜東浜
人数2810

野手

年齢捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20宇野石見
21藤田
22イヒネ
23
24庄子・秋広笹川
25石塚廣瀨・髙橋
26渡邉
27正木川村・山本恵大
28山本祐大ダウンズ緒方
29谷川原・海野川瀬柳町
30野村栗原周東
31
32
33近藤
34牧原
35〜嶺井山川・今宮柳田
人数77718

支配下選手を今季の年齢とポジション(投手は右左、野手は打席の右左)で分けたのが上の2つの表だ。投手は右28人、左10人と層が厚い。一方、野手は外野の右打ちが正木智也の1人だけで、主力の外野手は左打ちに偏っている。

野手の課題―右打ちの外野手と遊撃

主な野手の今季成績

選手年齢守備・打席試合打席打率本塁打打点盗塁OPS
栗原陵矢30内野・左142628.271401180.922
近藤健介33外野・左139601.3093210861.000
周東佑京30外野・左127550.27543930.699
牧原大成34内野・左135511.30054811.727
柳田悠岐35〜外野・左128495.30219700.827
正木智也27外野・右101478.27428590.888
柳町達29外野・左87318.2632430.715
庄子雄大24内野・左108304.24412622.604
海野隆司29捕手88271.1971150.522
山川穂高35〜内野・右58212.17811280.675
山本祐大28捕手55209.2676410.732
川瀬晃29内野・左73182.2060200.553
今宮健太35〜内野・右63176.2392160.603
野村勇30内野・右66134.2345103.694
廣瀨隆太25内野・右32100.2261110.649

打線は12球団でも最強クラスだ。栗原陵矢が40本塁打、118打点で本塁打王、近藤健介が打率.309、32本塁打、108打点、OPS1.000と圧倒的な数字を残した。柳田悠岐(OPS.827)、正木(28本塁打、OPS.888)、打率.300の牧原大成、30盗塁の周東佑京と、主力がそろって結果を残している。

ただし、主力のほとんどが左打者だ。100打席以上の野手(捕手を除く)で右打者は、正木、山川穂高、今宮健太、野村勇、廣瀨隆太の5人。このうち山川は打率.178に終わり、今宮とともに35歳以上だ。右の長距離打者は正木を除くと手薄だ。

ポジション別のスタメン出場回数

ポジション1位2位3位
捕手海野(77)山本祐(51)渡邉(10)
一塁正木(51)山川(48)廣瀬隆(24)
二塁牧原大(102)今宮(16)庄子(15)
三塁栗原(133)野村(5)今宮(3)
遊撃庄子(68)川瀬(31)野村(23)
左翼近藤(92)柳田(30)正木(11)
中堅周東(124)牧原大(10)川村(4)
右翼柳町(65)正木(38)山本恵(16)
指名打者柳田(87)近藤(40)山川(5)

今季143試合のスタメンをポジション別に集計した。カッコ内はスタメンでの出場試合数だ。

  • 固定できたポジション:三塁の栗原(133試合)、中堅の周東(124試合)、二塁の牧原大(102試合)、左翼の近藤(92試合)、指名打者の柳田(87試合)
  • 遊撃:庄子雄大が68試合で最多だが、川瀬晃(31試合)、野村(23試合)、今宮(21試合)と併用した。庄子はCSでMVPを獲得したものの、シーズンのOPSは.604だった
  • 一塁:正木(51試合)、山川(48試合)、廣瀨(24試合)の3人を併用
  • 右翼:柳町達が65試合、正木が38試合。正木は一塁、右翼、左翼を掛け持ちした

右打ちの外野手は事実上、正木しかおらず、その正木も一塁に回ることが多かった。主力の近藤は33歳、柳田は35歳以上で、外野の世代交代も視野に入れる時期に来ている。

捕手―海野と山本祐大の併用

捕手年齢試合打席打率本塁打打点OPS
海野隆司2988271.197115.522
山本祐大2855209.267641.732
谷川原健太298766.22203.544
渡邉陸261741.22212.734
石塚綜一郎25723.25003.748
藤田悠太郎2110.00000.000

捕手は海野隆司(29歳)が77試合、シーズン途中にDeNAから加入した山本祐大(28歳)が51試合でスタメンマスクをかぶった。山本は打率.267、OPS.732と打撃でも貢献したが、海野はOPS.522。20代前半の捕手で1軍に定着した選手はおらず、打撃でも貢献できる捕手の育成も課題だ。

投手―若い左腕が台頭

投手投年齢登板勝敗SH投球回防御率
大津亮介右272212500144.12.68
上沢直之右322210400135.12.39
松本晴左252212300125.12.66
前田悠伍左211912100111.22.10
上茶谷大河右303683110913.26
スチュワート・ジュニア右2714650063.25.23
大関友久左2910340057.15.34
松本裕樹右30584543256.22.22
杉山一樹右295512352533.23
津森宥紀右285120120481.50
モイネロ左317610047.10.76
鈴木豪太右2340410546.21.74
オスナ右31462202345.12.58
ヘルナンデス左30451201842.21.48
伊藤優輔右2934100136.11.98
木村光右263830010362.75
徐若熙右268230033.24.81

投手陣は12球団で最も層が厚い。先発は前田悠伍(21歳)が12勝1敗、防御率2.10、松本晴(25歳)が12勝3敗と若い左腕が台頭し、大津亮介(12勝)、上沢直之(10勝、防御率2.39)と2桁勝利の投手が4人そろった。救援も最多セーブの杉山一樹(35セーブ)、松本裕樹(32ホールド)、津森宥紀(防御率1.50)、ヘルナンデス(1.48)、ルーキーの鈴木豪太(1.74)と充実している。投手の補強の優先度は、野手に比べて低い。

スカウトの動向

ソフトバンクは1位候補を公表していない。10月17日のスカウト会議後、城島健司CBOは「(1位指名は)まだまだ完全に決まっていないです。直前になるんじゃないですかね」と話し、指名候補のけがの状態などの確認を続けている。

メジャー挑戦を表明した横浜高の織田翔希投手については、三笠杉彦GMが「頑張ってもらいたい」とエールを送った。織田は日本のプロ野球を経ずにメジャーに挑戦する意向を示しており、1位はほかの候補から選ぶことになる。

ソフトバンクのドラフト戦略

ここまでの分析を踏まえると、ソフトバンクのドラフト戦略は次のように整理できる。

1位:将来の主軸を担える野手

投手陣に余裕がある分、上位から野手を指名する戦略が考えられる。12球団でも屈指の打線だが、主力の多くは30代で、外野は左打ちに偏る。将来の主軸を担える長打力のある野手を、1位で確保しておきたい。高校生では、身長195センチの二刀流・菰田陽生(山梨学院高)が、投打両面で高い評価を受けている。

2〜3位:右打ちの外野手

最も手薄なのは右打ちの外野手だ。12球団のドラフト戦略の記事でも挙げたように、社会人の藤澤涼介(東京ガス)、大学生の春山陽登(大阪商業大)、高校生の牟禮翔(九州国際大付)らが候補になる。正木以外に右の外野手がいない現状を考えれば、即戦力の右打ちの外野手は上位で狙いたい。

中位以降:遊撃手と捕手

遊撃は庄子を中心に併用が続いており、守備力の高い遊撃手を加えて競争を作りたい。捕手も、20代前半で1軍に定着した選手がいないため、打撃でも貢献できる若い捕手を中位以降で指名しておきたい。

まとめ

  • ソフトバンクは91勝49敗3分でリーグ優勝。得点707、打率.261、失点452がリーグトップ
  • 栗原が40本塁打で本塁打王、近藤がOPS1.000と打線は最強クラス
  • 主力打者は左打ちに偏り、右打ちの外野手は正木だけ
  • 遊撃と一塁は併用が続き、捕手は20代前半の定着者がいない
  • 投手陣は前田悠伍、松本晴の若い左腕が台頭し、補強の優先度は低い
  • 1位は将来の主軸候補の野手、2位以降で右打ちの外野手、中位以降で遊撃手と捕手を補強したい

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出典

・福岡ソフトバンクが連日のスカウト会議、城島健司CBO「1位は直前になるんじゃないですか」|ドラフト会議ホームページ
・ソフトバンク三笠GM、横浜高・織田翔希投手の米挑戦にエールも指名の明言避ける|ドラフト会議ホームページ
・ドラフト会議2026年福岡ソフトバンクホークス指名予想|球歴.com
・2026年 福岡ソフトバンクホークス|スタメンデータベース
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム勝敗表
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