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【2026ドラフト】西武のドラフト戦略|防御率リーグトップも打線に課題 長打力のある打者と源田の後継が補強ポイント

10月22日のプロ野球ドラフト会議を前に、西武が1位指名の最終判断に向けて議論を続けている。西口文也監督のもとで戦った今季は79勝60敗4分の2位。チーム防御率2.87はリーグトップと投手陣が躍進した一方、CSファーストステージでは日本ハムに敗れ、打線の課題が改めて浮き彫りになった。

この記事では、西武の今季の成績、投手・野手の年齢構成、ポジション別のスタメン出場回数を表で確認し、チームの弱点を踏まえたドラフト戦略を考える。

今季の成績―防御率はリーグトップ

項目成績リーグ順位
順位2位-
勝敗79勝60敗4分-
勝率.5682位
得点5033位
失点4642位
チーム打率.2443位
本塁打1094位
盗塁564位
チーム防御率2.871位
CSファーストステージ敗退-

西武は首位のソフトバンクから11.5ゲーム差の2位に入った。原動力は投手陣で、チーム防御率2.87はリーグトップ、失点464もリーグ2位の少なさだった。一方、チーム打率.244はリーグ3位、本塁打109本はリーグ4位、得点503はリーグ3位。首位のソフトバンク(707得点)とは200点以上の差がある。

年齢・ポジション別の戦力構成

投手

年齢投手(右)投手(左)
〜20成田・狩生・篠原冨士
21杉山
22山田・黒田
23堀越・豆田岩城・羽田・菅井・佐藤爽
24
25上田武内
26渡邉・青山佐藤隼輔
27平良隅田・浜屋
28糸川
29髙橋
30松本・甲斐野
31與座・ワイナンス・中村祐太
32ウィンゲンター・黒木・E.ラミレス
33
34森脇
35〜
人数2210

野手

年齢捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20龍山齋藤横田
21
22古川
23小島滝澤秋山
24山村・佐藤太陽渡部・林冠臣・長谷川仲三・川田
25牧野村田
26是澤カナリオ蛭間
27古賀仲田髙松茶野・西川
28児玉若林
29柘植ネビン平沢林安可
30岸
31
32石井
33源田桑原
34外崎
35〜炭谷中村剛也
人数77887

支配下選手を今季の年齢とポジション(投手は右左、野手は打席の右左)で分けたのが上の2つの表だ。投手は20代の主力が多く、左投手も10人とバランスが良い。野手は、遊撃の源田壮亮が33歳、外崎修汰が34歳、中村剛也が35歳以上と、内野のベテランが世代交代の時期を迎えている。

野手の課題―長打力と源田の後継

主な野手の今季成績

選手年齢守備・打席試合打席打率本塁打打点盗塁OPS
カナリオ26外野・右133529.247165413.705
渡部聖弥24外野・右129515.25512483.676
滝澤夏央23内野・左123470.27613113.662
ネビン29内野・右103428.26521480.825
小島大河23捕手99367.2679400.686
西川愛也27外野・左99321.2263285.574
源田壮亮33内野・左117319.2181271.570
平沢大河29内野・左91312.2503191.664
長谷川信哉24外野・右86307.26613397.801
林安可29外野・左76262.2208290.675
石井一成32内野・左74257.2367220.657
桑原将志33外野・右62239.2273152.624
古賀悠斗27捕手91235.2664272.724
岸潤一郎30外野・右99196.2371123.592
外崎修汰34内野・右35103.167291.474

100打席以上の野手で、OPSが.800を超えたのはネビン(21本塁打、.825)と長谷川信哉(13本塁打、.801)の2人だけ。カナリオが16本塁打を放ったものの、OPSは.705にとどまった。中堅で最も多く出場した西川愛也はOPS.574、遊撃の源田は.570と、打撃で物足りない選手も多い。

ポジション別のスタメン出場回数

ポジション1位2位3位
捕手小島(83)古賀悠(47)柘植(13)
一塁ネビン(83)平沢(25)長谷川(21)
二塁石井(63)滝澤(48)外崎(13)
三塁渡部(102)平沢(25)山村(13)
遊撃源田(80)滝澤(63)-
左翼桑原(49)林安可(24)蛭間(22)
中堅西川(72)長谷川(33)岸(18)
右翼カナリオ(125)長谷川(8)林安可(5)
指名打者林安可(36)渡部(24)ネビン(20)

今季143試合のスタメンをポジション別に集計した。カッコ内はスタメンでの出場試合数だ。

  • 固定できたポジション:右翼のカナリオ(125試合)、三塁の渡部聖弥(102試合)、一塁のネビン(83試合)、捕手の小島大河(83試合)
  • 遊撃:源田(80試合)と滝澤夏央(63試合)の2人で分け合った。源田は33歳で、後継は滝澤が有力だが、滝澤も1本塁打と長打力は乏しい
  • 二塁:石井一成(63試合)と滝澤(48試合)の併用
  • 左翼:桑原将志が49試合で最多だが、林安可(24試合)、蛭間拓哉(22試合)、平沢大河(19試合)らと併用が続き、レギュラー不在
  • 中堅:西川(72試合)と長谷川(33試合)の併用

4番はネビンが85試合を務め、長打を期待できる打者はネビンと長谷川、カナリオに限られる。左翼と中堅にレギュラーがいないことを考えれば、外野で長打を担える打者の補強が欠かせない。

捕手―23歳の小島が正捕手に

捕手年齢試合打席打率本塁打打点OPS
小島大河2399367.267940.686
古賀悠斗2791235.266427.724
柘植世那293055.31412.739
是澤涼輔2611.000001.000

捕手は23歳の小島が99試合に出場し、打率.267、9本塁打と正捕手に定着した。古賀悠斗(27歳)もOPS.724と打撃で結果を残し、柘植世那(29歳)を含めて捕手の陣容は安定している。捕手の補強の優先度は低い。

投手―若い先発陣が充実

投手投年齢登板勝敗SH投球回防御率
隅田知一郎左272410800166.12.27
平良海馬右2723125001461.36
武内夏暉左2523118001433.27
髙橋光成右29229600138.12.54
渡邉勇太朗右262057001273.61
甲斐野央右305622232053.21.84
菅井信也左23102300532.72
佐藤爽左23102110483.56
篠原響右〜20463313144.22.22
ワイナンス右318240043.15.19
豆田泰志右2332302441.21.51
佐藤隼輔左26374111031.24.26
岩城颯空左23312118230.23.52

投手陣は12球団でもトップクラスだ。先発は平良海馬(27歳)が12勝5敗、防御率1.36で最優秀防御率に輝き、隅田知一郎(27歳、防御率2.27)、武内夏暉(25歳、11勝)、髙橋光成(29歳、2.54)と、20代の先発がそろう。救援も甲斐野央が23セーブ、20歳以下の篠原響が31ホールド、豆田泰志が防御率1.51と、若い投手が台頭した。

一方で、西口監督は即戦力投手を要望していると報じられている。先発の5番手以降を担う渡邉勇太朗(防御率3.61)、ワイナンス(5.19)らの安定感を考えれば、先発の層を厚くする補強も選択肢になる。

スカウトの動向

西武は1位候補を公表していない。メジャー挑戦を表明した横浜高の織田翔希投手について、広池浩司球団本部長は「あれだけの選手ですから、ドラフト会議全体に及ぼす影響は大きいと思います」と話した。織田が指名の対象から外れることで、ほかの1位候補に指名が集中する可能性もあり、西武は1位指名の決定に向けて議論を尽くす構えだ。

大学生では、亜細亜大の川尻啓人投手について、秋元宏作副本部長が「これだけ真っすぐの出力が高く、スピードもある。今年の大学生の中でも、このアベレージで投げられる投手はいない。楽しみな選手ですね」と高く評価している。

西武のドラフト戦略

ここまでの分析を踏まえると、西武のドラフト戦略は次のように整理できる。

1位:長打力のある打者か、即戦力投手

チームの最大の課題は打線だ。投手陣が若く充実しているだけに、上位から長打力のある野手を指名する価値は高い。12球団のドラフト戦略の記事でも挙げたように、関西六大学で通算12本塁打を放った春山陽登(大阪商業大)、打球速度150キロ超の藤澤涼介(東京ガス)らが候補になる。

一方で、西口監督の要望や、秋元副本部長の評価を踏まえれば、最速158キロの川尻を1位で狙う可能性もある。打線の強化と即戦力投手、どちらを優先するかが1位の分かれ目になる。

2〜3位:源田の後継となる遊撃手と外野手

遊撃は源田が33歳となり、後継の育成が急がれる。1位で投手を選んだ場合は、2位以降で長打力のある外野手と、守備力の高い遊撃手を優先したい。

中位以降:先発の層と内野の厚み

先発陣は若く充実しているが、5番手以降の層を厚くするために、中位以降でも先発候補の投手を加えておきたい。内野も、外崎や中村らベテランの後を担う選手の補強が必要になる。

まとめ

  • 西武は79勝60敗4分の2位。チーム防御率2.87はリーグトップ
  • 得点503はリーグ3位で、首位ソフトバンクとは200点以上の差
  • OPS.800超えはネビンと長谷川の2人だけ。左翼と中堅はレギュラー不在
  • 遊撃の源田は33歳で、後継の育成が急務
  • 投手は平良が最優秀防御率、隅田・武内・髙橋と若い先発がそろう
  • 1位は長打力のある打者か即戦力投手。2位以降で遊撃手と外野手を補強したい

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出典

・ソフトバンク三笠GM、横浜高・織田翔希投手の米挑戦にエールも指名の明言避ける、西武「影響は大きい」|ドラフト会議ホームページ
・西武、慶大・広池浩成投手を指名候補から外す|ドラフト会議ホームページ
・最速158キロのドラフト1位候補・亜大の川尻啓人投手|ドラフト会議ホームページ
・ドラフト会議2026年埼玉西武ライオンズ指名予想|球歴.com
・2026年 埼玉西武ライオンズ|スタメンデータベース
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム勝敗表
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム打撃成績
・NPB.jp 2026年度 パシフィック・リーグ チーム投手成績
・NPB.jp 2026年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績

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