東京六大学野球の秋季リーグ戦は11月8日、早慶2回戦で全日程を終えた。勝ち点4で先に日程を終えていた明大は、この試合で慶大が早大に2-4で敗れたことで、2季ぶり45回目の優勝が決まった。春に完全優勝した慶大は、早慶戦で2連敗して春秋連覇を逃している。明大は11月19日に開幕する明治神宮大会に、東京六大学の代表として出場する。この記事では、最終順位と優勝が決まるまでの流れを振り返る。あわせて、ドラフト指名を受けた4人を中心とした明大の打線と投手陣、ベストナインと個人成績も紹介する。
2026年秋季リーグ 最終順位表
| 順位 | 大学 | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝ち点 | 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 明大 | 13 | 9 | 4 | 0 | 4 | .692 |
| 2 | 慶大 | 12 | 7 | 5 | 0 | 3 | .583 |
| 2 | 法大 | 13 | 7 | 5 | 1 | 3 | .583 |
| 2 | 早大 | 12 | 7 | 5 | 0 | 3 | .583 |
| 5 | 立大 | 12 | 5 | 6 | 1 | 2 | .455 |
| 6 | 東大 | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | .000 |
順位は勝ち点で決まり、勝ち点が並んだ場合は勝率で比べる。慶大、法大、早大の3校は勝ち点3で、勝率も.583と同じだったため、3校とも2位となった。明大は全5カードのうち4カードで勝ち点を挙げた。勝ち点を落としたのは第3週の早大戦だけだ。
優勝が決まるまで:最後は早慶戦の結果待ち
明大は第8週の立大戦で、勝ち点4を挙げて日程を終えた。10月31日の1回戦は、8回表に2-3と逆転されたが、その裏に光弘帆高の適時打で追いつき、9回裏に田上夏衣の内野安打でサヨナラ勝ちした。11月1日の2回戦は2-8で敗れたが、雨で1日順延された3日の3回戦は15安打で7点を奪い、平嶋桂知と松本直の継投で完封した。光弘はこの試合で二塁打2本を含む3本の適時打を放っている。
この時点で、優勝の可能性は明大と慶大に絞られていた。最終週の早慶戦で慶大が2連勝すれば慶大の優勝、慶大が2勝1敗なら明大との優勝決定戦、早大が勝ち点を挙げれば明大の優勝という条件だった。
11月7日の1回戦は、早大が阿部葉太の先頭打者本塁打など3本塁打で6-1と先勝した。8日の2回戦は1-1の6回裏に、3番の岡西が勝ち越しの3点二塁打を放った。慶大は8回に中塚のソロで1点を返したが届かず、早大が4-2で連勝して勝ち点を挙げた。明大が唯一勝ち点を落とした早大が、最後に明大の優勝を決める形になった。
明大の全13試合
| 日付 | 相手 | 回戦 | スコア | 勝敗 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9月19日 | 東大 | 1回戦 | 10-0 | ○ | |
| 9月22日 | 東大 | 2回戦 | 17-3 | ○ | 勝ち点 |
| 9月27日 | 早大 | 1回戦 | 3-4 | ● | |
| 9月30日 | 早大 | 2回戦 | 17-0 | ○ | |
| 10月6日 | 早大 | 3回戦 | 2-4 | ● | 勝ち点を落とす |
| 10月10日 | 法大 | 1回戦 | 5-2 | ○ | |
| 10月11日 | 法大 | 2回戦 | 4-3 | ○ | 勝ち点 |
| 10月17日 | 慶大 | 1回戦 | 5-9 | ● | |
| 10月18日 | 慶大 | 2回戦 | 7-3 | ○ | |
| 10月19日 | 慶大 | 3回戦 | 5-0 | ○ | 勝ち点 |
| 10月31日 | 立大 | 1回戦 | 4-3 | ○ | サヨナラ |
| 11月1日 | 立大 | 2回戦 | 2-8 | ● | |
| 11月3日 | 立大 | 3回戦 | 7-0 | ○ | 勝ち点 |
明大が落とした4試合のうち2試合は早大戦だ。1回戦は3-4で敗れ、2回戦は17-0で大勝したが、3回戦は2-4で敗れて勝ち点を失った。慶大戦は1回戦を5-9で落としたものの、そこから2連勝した。10月19日の3回戦は5-0の完封勝ちで、慶大から勝ち点を奪っている。
13試合で88得点、39失点だった。1試合平均で6.8点を取り、3.0点に抑えた計算になる。17点を取った試合が2つあるが、法大戦の2試合(5-2、4-3)や立大1回戦のサヨナラ勝ちのように、接戦も取りこぼさなかった。
打線:ドラフト指名の4年生4人と3年生の田上
| 氏名 | 学年 | 守備 | 打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四死球 | ドラフト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 光弘帆高 | 4年 | 遊撃手 | .341 | 41 | 14 | 1 | 12 | 15 | 広島5位 |
| 田上夏衣 | 3年 | 外野手 | .333 | 51 | 17 | 3 | 16 | 5 | - |
| 榊原七斗 | 4年 | 外野手 | .321 | 53 | 17 | 2 | 9 | 8 | 阪神1位 |
| 内海優太 | 4年 | 一塁手 | .304 | 56 | 17 | 0 | 7 | 4 | - |
| 為永皓 | 1年 | 三塁手 | .293 | 41 | 12 | 1 | 9 | 8 | - |
| 岡田啓吾 | 4年 | 二塁手 | .281 | 57 | 16 | 0 | 7 | 7 | 楽天2位 |
| 福原聖矢 | 4年 | 捕手 | .267 | 45 | 12 | 0 | 9 | 10 | ヤクルト3位 |
規定打席に到達した7人は全員が打率.260を超え、チーム打率は.296だった。中心になったのは、10月のドラフト会議で指名された4年生の4人だ。
遊撃手の光弘帆高(広島5位)は打率.341でチームトップ。二塁打7本は、規定打席に到達した打者の中で慶大の小原大和と並ぶ最多だった。四死球も15個を選び、出塁率の高さでも打線を支えた。外野手の榊原七斗(阪神1位)は打率.321、チーム最多タイの17安打に2本塁打を加えた。二塁手の岡田啓吾(楽天2位)は三塁打4本と3盗塁で、足でも得点に絡んでいる。主将で捕手の福原聖矢(ヤクルト3位)は打率.267ながら、四死球10に対して三振はわずか2だった。
ただし、チームで最も多く打点を挙げたのは、指名を受けた4人ではなく3年生の田上夏衣だ。打率.333で、3本塁打と16打点はどちらもチーム最多だ。立大1回戦ではサヨナラ打も放った。1年生の為永皓も三塁のレギュラーとして打率.293、9打点を記録している。
投手陣:チーム防御率2.82、湯田統真が先発の柱
| 氏名 | 学年 | 登板 | 先発 | 勝 | 敗 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 湯田統真 | 3年 | 6 | 5 | 3 | 1 | 32 | 2.53 | 27 |
| 平嶋桂知 | 2年 | 6 | 5 | 1 | 1 | 30 2/3 | 3.82 | 17 |
| 松本直 | 4年 | 8 | 1 | 3 | 1 | 19 | 2.37 | 21 |
| 浦久響 | 3年 | 6 | 1 | 1 | 0 | 13 | 1.38 | 16 |
| 三浦心空 | 4年 | 5 | 0 | 1 | 1 | 9 | 5.00 | 5 |
| 中村海斗 | 3年 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 2/3 | 0.00 | 6 |
先発の柱は3年生の湯田統真だ。6試合に登板して3勝1敗、防御率2.53はリーグ3位で、チームで唯一の完投も記録した。2年生の平嶋桂知も6試合のうち5試合で先発し、1勝1敗だった。
救援では4年生の松本直が8試合に登板し、そのうち7試合で最後を投げ切った。3勝1敗、防御率2.37の成績で、立大1回戦のサヨナラ勝ちでも勝利投手になっている。3年生の浦久響も13回を投げて防御率1.38と安定していた。
ベストナインは明大から5人
| 位置 | 氏名 | 大学・学年 | 出身校 | 受賞 | 得票 |
|---|---|---|---|---|---|
| 投手 | 髙橋煌稀 | 早大3年 | 仙台育英 | 初 | 11 |
| 捕手 | 井上和輝 | 法大2年 | 駿台甲府 | 初 | 6 |
| 一塁手 | 内海優太 | 明大4年 | 広陵 | 2回目 | 11 |
| 二塁手 | 岡田啓吾 | 明大4年 | 前橋育英 | 2回目 | 11 |
| 三塁手 | 越後駿祐 | 立大1年 | 関東一 | 初 | 13 |
| 遊撃手 | 光弘帆高 | 明大4年 | 履正社 | 2回目 | 15 |
| 外野手 | 田上夏衣 | 明大3年 | 広陵 | 初 | 14 |
| 外野手 | 榊原七斗 | 明大4年 | 報徳学園 | 2回目 | 13 |
| 外野手 | 本間律輝 | 立大1年 | 日大三 | 初 | 10 |
| 指名打者 | 小原大和 | 慶大4年 | 花巻東 | 2回目 | 15 |
ベストナインには明大から最多の5人が選ばれた。一塁手の内海優太、二塁手の岡田啓吾、遊撃手の光弘帆高、外野手の榊原七斗の4年生4人は、いずれも2回目の受賞だ。3年生の田上夏衣は初受賞となった。光弘の15票は、指名打者の小原大和(慶大)と並んでこの秋の最多得票だった。
首位打者は立大の1年生・越後駿祐
首位打者は、立大の1年生三塁手・越後駿祐が打率.457で獲得した。35打数16安打で、ベストナインにも選ばれている。立大は外野手の本間律輝も1年生でベストナインに入り、打撃ランキングでは打率.385で5位だった。
投手の個人ランキングでは、早大の香西が防御率1.88で1位、ベストナインの髙橋煌稀(早大)が2.13で2位、明大の湯田統真が2.53で3位だった。
2位以下の5校
春の王者・慶大は、明大と早大にカードを落として勝ち点3に終わった。最後まで優勝の可能性を残したが、早慶戦で連敗して春秋連覇はならなかった。
早大は明大から勝ち点を挙げたが、法大と立大にカードを落とした。法大は慶大と明大に敗れ、立大は1年生の越後と本間の活躍があったものの勝ち点2の5位だった。東大は春に勝ち点を挙げたが、この秋は10戦全敗に終わっている。
明治神宮大会へ:4年生にとって最後の大会
明大は11月19日に開幕する明治神宮大会の大学の部に出場する。東京六大学の代表は2回戦から登場し、関東五連盟第二代表と北陸・東海三連盟代表の勝者と対戦する。準決勝は23日、決勝は24日の予定だ。
榊原、岡田、福原、光弘の4人にとっては、大学生として戦う最後の大会になる。リーグ戦で打率.296を記録した打線と、湯田、松本直を中心とした投手陣で、日本一を狙う。
まとめ
- 東京六大学野球の秋季リーグは明大が勝ち点4、9勝4敗で2季ぶり45回目の優勝。11月8日の早慶2回戦で慶大が敗れ、優勝が決まった。
- 春の王者・慶大は早慶戦で2連敗し、春秋連覇を逃した。慶大、法大、早大が勝ち点3で並び、3校とも2位。
- 明大はチーム打率.296、13試合で88得点。ドラフト指名を受けた光弘帆高(打率.341)、榊原七斗(.321)、岡田啓吾、福原聖矢に加え、3年生の田上夏衣がチーム最多の16打点を挙げた。
- 投手陣はチーム防御率2.82。湯田統真が3勝で防御率リーグ3位、松本直が救援で3勝を挙げた。
- ベストナインは明大から5人。首位打者は立大1年の越後駿祐(打率.457)。
- 明大は11月19日開幕の明治神宮大会に出場し、2回戦から登場する。
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出典
・東京六大学野球連盟 公式サイト(2026年秋季リーグ戦 順位表)
・2026秋季リーグ戦 ベストナイン|東京六大学野球連盟
・2026秋季リーグ戦 個人打撃ランキング|東京六大学野球連盟
・2026秋季リーグ戦 個人投手ランキング|東京六大学野球連盟
・2026秋季リーグ戦 明治大学 打撃成績|東京六大学野球連盟
・2026秋季リーグ戦 明治大学 投手成績|東京六大学野球連盟
・11月8日 慶大-早大 2回戦|東京六大学野球連盟
・10月31日 立大-明大 1回戦|東京六大学野球連盟
・11月3日 立大-明大 3回戦|東京六大学野球連盟
・プロ野球ドラフト会議2026 六大学関係指名選手|東京六大学野球連盟
・明大が2季ぶり優勝 東京六大学、慶大敗れる|共同通信
・【東京六大学野球】明大勝ち点4で2季ぶりVは早慶戦次第 明大、慶大それぞれの優勝条件は?|日テレNEWS NNN
・26年明治神宮大会の組み合わせ決定|高校野球ドットコム