2020 プロ野球

【2020】プロ野球UZRランキング! 各ポジションのNo1は誰の手に!?

みなさん野球における守備の指標といえば何を思い浮かびますか?

一般的な守備指標は失策数だと思いますが、失策数だけでは守備範囲の広さなどがわかりません。

そこで、今回は守備範囲の広さなども評価される守備指標【UZR】に注目し、各ポジションのUZRランキングを調べてみました。

UZRとは

DELTAによるUZRの定義はこちら。

UZR(Ultimate Zone Rating)とは同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べてどれだけ失点を防いだかを表す守備の評価指標である。その守備位置の平均的な守備者のUZRはゼロとなり、優秀な守備者は+10や+20といった数値になる。

UZRの特徴は同じポジション間の選手における守備力を評価する指標です。そのため、守備の上手い選手が集まったポジションだと全体的に数値が低くなる傾向になります。

また、UZRは守備イニングが長いほど数字が大きくなるため、選手の比較をする際は1000イニングに換算したUZR1000、1200イニングに換算したUZR1200を用いるのが一般的です。

 

ポジション別UZR1000ランキング

今回はDELTA社が算出したUZR1000を用いて各ポジションのランキングを調べてみました。

対象は規定守備イニング(投球回数の1/2)の選手です。

キャッチャーUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 木下拓哉 6.6 641.1
2 甲斐拓也 5.5 862.1
3 梅野隆太郎 0.5 752.2
4 西 森友哉 0.2 785
5 大城卓三 0.0 607.2
6 De 戸柱恭孝 -0.8 664
7 田村龍弘 -1.9 597.2

キャッチャーのUZR1000のトップは中日の木下選手。あのカイキャノンことソフトバンク甲斐選手を上回り12球団トップの数字でした。

昨シーズンまでベンチスタートの多い木下選手でしたが、今年はシーズン後半からレギュラーに定着。UZRだけでなく盗塁阻止率も12球団トップの.455を記録しました。この盗塁阻止率は直近5年間でもトップの成績であり、今後はキノシタキャノンとして注目を集めるかもしれませんね。

 

ファーストUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 村上宗隆 6.6 655.1
2 ビシエド 6.4 934.2
3 中島宏之 2.8 584
4 井上晴哉 1.9 918.2
5 ボーア 1.6 772.1
6 De ロペス -3.1 587.2
7 松山竜平 -14.2 811.2

ファーストのトップはヤクルトの若き主砲村上選手。

名手のイメージはあまりない村上選手ですが、実は昨シーズンもファーストで2位のUZRを記録するなど高い守備力を誇ります。

2位は中日のビシエド選手。1位村上選手には0.2差と僅差でした。

一方最下位には広島の松山選手。ファーストでは唯一となるUZR-10超を記録しています。



セカンドUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 西 外崎修汰 16.6 913
2 吉川尚輝 14.2 747
3 菊池涼介 7.3 873
4 中村奨吾 2.7 1036
5 山田哲人 0.9 725
6 浅村栄斗 -1.5 753.1
7 阿部寿樹 -2.2 962
8 渡邉諒 -14.4 952.1

セカンドのトップは西武の外崎選手。昨シーズンからセカンドに定着した外崎選手ですが、UZR16.6と高い数値を記録しました。

昨シーズンは10票差で惜しくもゴールデングラブ賞を逃しましたが、今年は受賞の可能性が高そうです。

また、今シーズンプロ野球史上初セカンドでのノーエラーを記録した広島の菊池選手でしたが、UZRは7.3と以外にもセカンドで3番目の数字でした。

 

サードUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 岡本和真 14.7 984.1
2 高橋周平 9.6 912
3 鈴木大地 4.6 700.2
4 西 中村剛也 4.0 547
5 松田宣浩 2.5 940.2
6 安田尚憲 -0.7 809
7 大山悠輔 -4.8 899.2
8 De 宮崎敏郎 -6 918
9 堂林翔太 -8.6 726

サードのトップは巨人の岡本選手。昨シーズンはファーストで12球団ワーストのUZRと守備に課題がありました。

しかし、今シーズンはサードにポジションを移すとUZR14.7とサード唯一のUZR10超を記録しました。

 

ショートUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 西 源田壮亮 17.4 1037
2 坂本勇人 11.3 883
3 京田陽太 9.7 1047
4 安達了一 6.4 665.2
5 木浪聖也 -1.5 717
6 小深田大翔 -5.2 720.1
7 藤岡裕大 -7.7 889
8 田中広輔 -12.9 973
9 エスコバー -16.3 563

ショートのトップは西武の源田選手。3年連続でUZR1位を記録している源田選手ですが、今シーズンも2位坂本選手と6.1差のUZR17.4を記録しました。

名手が揃うショートのポジションでこのUZRの数値は驚異的ですね。

今年のパ・リーグショートのゴールデングラブ賞は源田選手で間違いないでしょう。

そんな源田選手のたまらない守備集を見たい方はこちらの動画がおすすめです。

 

レフトUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 青木宣親 19.7 768
2 島内宏明 10.5 746
3 De 佐野恵太 -3.2 908
4 サンズ -6.9 829
5 近藤健介 -7.8 581
6 西 スパンジェンバーグ -17.1 590

レフトのトップはベテランの青木選手。昨シーズンまでセンターを守っていた青木選手ですが、バレンティン選手の移籍により今年からレフトにポジションを移しました。

今シーズンで38歳の青木選手ですが、UZRはレフトで断トツの19.7と衰えを全く感じさせない守備でした。

一方UZRワーストが西武のスパンジェンバーグ選手。

内野も守れるスパンジェンバーグ選手はサードでの出場も多く、レフトで固定されなかったことがこのUZRの数値に繋がったのかもしれません。



センターUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 近本光司 19.5 975.1
2 柳田悠岐 4.0 874.2
3 西 金子侑司 3.3 739.1
4 大島洋平 -0.7 1023
5 丸佳浩 -4.6 960
6 De 梶谷隆幸 -4.8 731.1
7 西川龍馬 -5.8 612.1
8 西川遥輝 -14.9 831

センターのトップは近本選手。

昨年、今年と2年連続で盗塁王を獲得した近本選手はその俊足を生かした守備範囲で2位柳田選手を大きく上回るUZRを記録しました。

一方最下位は日本ハムの西川選手。

3年連続ゴールデングラブ賞を獲得している西川選手ですが、今年のUZRは-14.9とイマイチな数字でした。

 

ライトUZR1000ランキング

選手 UZR イニング
1 大田泰示 17.1 940
2 松原聖弥 16.6 574.2
3 マーティン 2.8 852.1
4 栗原陵矢 2.5 583.2
5 鈴木誠也 -0.1 1015
6 糸井嘉男 -1.8 538.2
7 西 木村文紀 -8.1 656

ライトのトップは日本ハムの大田選手。

日本ハムは広い札幌ドームを本拠地としているため、大田選手の守備力はチームに大きく貢献していそうですね。

また、2位には今年ブレイクした巨人の松原選手。

開幕は二軍スタートだった松原選手ですが、シーズン中盤からライトに定着すると俊足と強肩を活かした守備で巨人の優勝に貢献しました。

 

UZRまとめ

今回は2020年プロ野球における各ポジションごとのUZRの数字を見ていきました。

各ポジションのUZRトップの選手はこちらです。

ポジション別UZRトップ

選手 UZR イニング
木下拓哉 6.6 641.1
村上宗隆 6.6 655.1
西 外崎修汰 16.6 913
岡本和真 14.7 984.1
西 源田壮亮 17.4 1037
青木宣親 19.7 768
近本光司 19.5 975.1
大田泰示 17.1 940

いかがでしたでしょうか。

イメージ通りの選手がUZRトップのポジションもあれば以外な選手がUZRトップのポジションもあったかと思います。

個人的にはセカンドの菊池選手が3位だったことに驚きました。

守備の賞であるゴールデングラブ賞は2020年12月18日に発表されます。

記者の投票で決まるゴールデングラブ賞ですが、UZRトップの選手が果たして何人選ばれるのか発表が楽しみですね。

 

 

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