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CS2026セ・リーグファーストステージ展望|巨人×DeNAどちらが勝つか予想

2026年のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ、セ・リーグは2位・巨人と3位・DeNAが激突する。10月10日から東京ドームで始まる3試合制の短期決戦を勝ち上がったチームが、阪神の待つファイナルステージへ進む。
レギュラーシーズンの対戦成績は、巨人の13勝12敗に対してDeNAが12勝13敗と、わずか1勝差の五分だった。ただし、シーズンの流れを追うと印象は変わる。前半戦は巨人が優位に立ち、後半戦はDeNAが勝ち星を重ねた。CSでも2016年、2024年、2025年の3度対戦して、いずれもDeNAが勝利している。
この記事では、両チームの先発投手の成績と相性、DeNAの先発予想、そして巨人の戦力面を踏まえて展望する。

シーズンの対戦成績―前半は巨人、後半はDeNA

今季の巨人対DeNAは全25試合で、巨人の13勝12敗、DeNAの12勝13敗。数字だけなら互角の結果だ。
前半戦は巨人が主導権を握った。DeNAは白星が先行しない時期が続き、巨人との直接対決でも取りこぼしが目立った。一方で、借金15から巻き返した後半戦は、DeNAの勢いが際立つ。牧秀悟は7月以降に24本塁打・47打点、筒香嘉智は7月以降に17本塁打・37打点と、中軸が長打で試合を動かした。投手陣も後半に安定感を増し、勝ちパターンの継投で接戦を拾う試合が増えた。
この流れを見れば、今のDeNAは巨人に対して戦いにくい相手ではなくなっている。ポストシーズンで勝ち切るためにも、後半戦に積み上げた戦い方をそのまま持ち込めるかが焦点になる。

CSでの過去の対戦―3度すべてDeNAが勝利

CSでの巨人との対戦は、2016年、2024年、2025年の3度。いずれもDeNAが勝利している。短期決戦特有の緊張感の中で、DeNAが巨人から勝ち星を奪い続けてきた事実は、今年の展望を考える上で無視できない材料だ。
東京ドームでは2016と2024年に勝ち抜けている。今年は東京ドームでの戦いになるが、ポストシーズンでDeNAが巨人に対して結果を残してきた流れを、選手たちがどう意識して戦うかも見どころになる。

巨人の先発布陣―井上温大、竹丸和幸、戸郷翔征の3本柱

巨人は1戦目に井上温大(25)、2戦目に竹丸和幸(24)、3戦目に戸郷翔征(26)という布陣で臨むと報じられている。若手3本柱で、勝負の流れを作りにいく構えだ。それぞれのDeNA戦での内容を見ていく。巨人先発3投手のDeNA戦成績(2026年)

1戦目:井上温大―今季はDeNA戦5勝1敗・防御率0.77

井上温大は今季10勝を挙げ、防御率2.02、147イニングを投げた。巨人の先発陣の中で、このシーズンの軸となった左腕だ。
最大の注目点は、DeNA戦での相性の良さだ。今季のDeNA戦は5勝1敗、防御率0.77と抑え込んでいる。昨季からの対DeNA戦を通算すると、10試合で7勝1敗、防御率0.83。ポストシーズンの初戦という大事な場面で、この数字は巨人にとって大きな安心材料になる。逆に言えば、DeNA打線が井上をどこまで攻略できるかが、第1戦の最大の見どころになる。

2戦目:竹丸和幸―DeNA戦で安定しない左腕

竹丸和幸は、ドラフト1位で入団した左腕だ。今季のDeNA戦は4登板で2勝2敗、防御率5.40。5月の試合では6回無失点で勝利を挙げた一方、8月1日の試合では3回8失点と崩れており、結果の振れ幅が大きい。
短期決戦の2戦目で、この不安定さをどう消せるかが巨人の課題になる。DeNAにとっては、竹丸を序盤から攻めて早い回に主導権を握れるかどうかが、勝機につながる。

3戦目:戸郷翔征―9月にハマスタで大炎上

戸郷翔征は今季14登板で5勝3敗。終盤は状態を上げ、9月29日の広島戦では9回途中まで2安打1失点と好投して勝利投手になった。
一方で、DeNA戦には苦い記憶がある。9月15日に横浜スタジアムで行われたDeNA戦では、2回で4本塁打を浴びて9失点を喫し、わずか2回で降板した。自責点は5だが、失点の大きさはチームに大きな影響を与えた。昨年のCS第1ステージでも戸郷は横浜で降板しており、今年は3戦目までもつれた場合に、リベンジの投球を見せられるかが勝敗を左右する。戸郷翔征 対 DeNA打者(2026年)

巨人の戦力面―浦田俊輔の離脱が痛手

巨人にとって気がかりなのは、新人王候補として存在感を示してきた浦田俊輔の離脱だ。浦田は9月14日のDeNA戦で守備中に右肘を強打し、右肘靱帯損傷と診断されて出場選手登録を外れた。DeNA戦で活躍していただけに、今回のCSでは打線・守備の両面で大きな穴が空いた形になる。
浦田は9月27日に3軍戦で実戦復帰し、三度代走で出場して二盗・三盗を決めた。本人はCSや日本シリーズへの出場について「希望はある」という姿勢を見せているが、現時点で1軍での出場の見通しは立っていない。代走や守備固めといった、終盤の細かい起用の選択肢が狭まることは、巨人にとって無視できない痛手になる。

DeNAの先発予想―東克樹、石田裕太郎、片山皓心

DeNAは先発投手を公式に発表していない。ここでは、シーズンの成績と後半戦の状態から、1戦目に東克樹、2戦目に石田裕太郎、3戦目に片山皓心と予想する。

1戦目:東克樹―今季12勝のエースが初戦を託される

東克樹は今季25試合に登板して12勝6敗、防御率2.40、161回1/3を投げて120奪三振。チームのエースとしてシーズンを投げ抜いた。初戦を任せるなら、最も計算できる投手と言える。
東が序盤を0点で抑え、リードを保って終盤に継投へ移れるかどうかが、DeNAの勝ち筋になる。東の登板は7月以降も安定しており、8月の月間防御率は1.29と、後半戦の好投が目立った。巨人戦では今季4試合に先発して3勝(1試合は勝敗つかず)、防御率1.33。巨人打線の主力の打席内容は、次の表で確認できる。東克樹 対 巨人打者(2026年)

2戦目:石田裕太郎―巨人戦は勝ち星なし、防御率は2点台を維持

石田裕太郎は今季20試合に登板して5勝8敗、防御率2.91、117奪三振。巨人戦では、今季の先発5試合で0勝4敗(1試合は勝敗つかず)と勝ち星に恵まれなかったが、防御率は2.93と2点台に抑えており、大量失点は少なかった。DeNA先発の巨人戦成績(2026年)

勝ち星が付かなかった背景には、打線の援護が十分でなかったこともある。巨人打線を相手に粘り強く投げてきた実績を考えれば、2戦目で試合を作り、リリーフ陣につなげる役割は十分に期待できる。

3戦目:片山皓心―後半戦の安定感が際立つ

片山皓心は今季8試合に登板して3勝2敗、防御率2.64、45奪三振。後半戦の数字が特に良く、7月の月間防御率は1.80、8月は1.04、9月は1.40。7月以降の防御率は約1.30にまとまり、先発陣の中でも突出した数字だ。
若手らしい落ち着いた投球で、試合の流れを崩さない点を評価して、3戦目の先発として予想する。ポストシーズンの緊張感の中で、どこまで後半戦の安定感を再現できるかが注目点になる。

第二先発の可能性―深沢鳳介、竹田祐、島田舜也、尾形崇斗

ただし、DeNAの先発が1戦目から3戦目まで固定されるとは限らない。東以外の先発が早い回で降板した場合は、第二先発を別の投手に託すことになる。
候補となるのは、深沢鳳介、竹田祐、島田舜也、尾形崇斗の4人だ。深沢は今季10登板で5勝1敗、防御率2.96、37奪三振。尾形崇斗は18登板で7勝3敗、防御率3.29、88奪三振と、シーズンを通して安定した内容を見せた。竹田祐は8登板で3勝4敗、防御率4.62。島田舜也は5登板で1勝1敗、防御率4.38。
先発が早期に崩れた場合に、どの投手をどのタイミングで投入するかが、短期決戦の戦い方を左右する。DeNAにとっては、先発を引っ張らずに継投へ移る判断の速さも重要になる。

打線の比較―牧・筒香の長打とエンカーナシオン

DeNAの打線は、後半戦に一気に爆発した。牧秀悟は7月以降に24本塁打・47打点、筒香嘉智は7月以降に17本塁打・37打点。どちらも前半の低調さを取り戻すように、長打で得点を積み上げた。
さらに、エンカーナシオンが加入後に11本塁打・39打点を記録し、打線に厚みを加えた。度会隆輝は7月以降に4本塁打・29打点、宮下隼輔は7月以降に6本塁打と、中軸以外からも得点が生まれている。
エンカーナシオンは、10月4日の最終戦で阪神の工藤泰成から延長11回にサヨナラ打を放った。終盤の勝負強さは、一打で試合を決められる短期決戦でも大きな武器になる。

巨人の打線と守備―浦田の穴をどう埋めるか

巨人の打線は、井上・竹丸・戸郷の3本柱の好投を支える打撃陣として、これまでのシーズンを戦ってきた。ただし、浦田の離脱で、代走や守備固め、ベンチの選手の起用の選択肢が限られることは、ポストシーズンの継投と代打策に直接影響する。
接戦になった場合、どの選手を代打や代走で送り出すか、その判断が試合の流れを左右する。浦田がいない中で、代わりの選手が機能するかどうかが、巨人の大きな課題になる。

ブルペンの比較―DeNAは後半戦の勝ちパターンが強み

DeNAの強みは、後半戦に確立した勝ちパターンの投手陣にある。先発が早めに崩れた場合でも、リリーフを小刻みに投入して試合をつなげられるかどうかが、勝負の分岐点になる。
巨人のブルペンも戦力は厚いが、接戦の終盤で一気に畳み掛けられるかどうかは、そのときのリリーフの調子次第だ。短期決戦では、ブルペンの運用が勝敗を分けることが多い。DeNAが後半戦に築いた継投の型を、CSの舞台でも再現できるかに注目したい。

主力野手の対戦成績―巨人はDeNA戦、DeNAは巨人戦

巨人主力野手 対 DeNA(2026年)

大城卓三はDeNA戦で14打点、OPS.835と最も勝負強さを見せた。浦田俊輔は22試合で打率.309と離脱前の好調が数字に表れている。ダルベックは24試合で打率.213、36三振と苦戦しており、ここを抑えられるかが巨人の得点力を左右する。DeNA主力野手 対 巨人(2026年)

DeNA側は、度会隆輝が25試合で28安打・打率.301、佐野恵太が17打点と打線の中心だった。筒香嘉智もOPS.862と長打で得点に絡んでいる。一方で宮﨑敏郎(打率.177)と勝又温史(打率.170)は巨人戦で低調で、終盤の代打や守備固めの起用が第2戦以降の焦点になる。

3試合の見どころ―1戦ごとに整理する

3試合制のCSでは、1戦ごとの勝敗の意味が大きく変わる。ここでは、それぞれの試合の焦点を整理しておく。

第1戦―井上温大を攻略できるか

第1戦は、DeNAにとって最も難しい試合になりそうだ。井上温大はDeNA戦で今季5勝1敗、防御率0.77と抑え込んできた。打線が早い段階で井上を捕まえられなければ、東克樹が投げる試合でも、重い展開を強いられる。
一方で、東克樹が先制点を与えずに踏ん張れるかどうかも大事だ。東が序盤を粘り、井上が2点以上を許さなければ、ブルペンを軸とした後半の勝負に持ち込める。第1戦は、先制点の争いと投手の球数管理が勝負の分かれ目になるだろう。

第2戦―竹丸和幸の立ち上がりと石田裕太郎の粘り

第2戦は、竹丸和幸の立ち上がりがポイントになる。DeNA戦での今季の防御率は5.40と安定せず、初回から失点が続くと、巨人の継投策も早めに動く可能性がある。DeNAがこの試合を取れれば、3戦目の戸郷翔征を追い込むことができる。
DeNAの石田裕太郎は、巨人戦での勝ち星こそ少ないが、防御率は2点台を保っている。石田が長いイニングを投げて中継ぎ陣の負担を減らせるかどうかが、この試合の戦い方を決める。打線は後半戦に長打を積み重ねてきた中軸が、竹丸の球を見極めて得点圏に走者を送れるかが問われる。

第3戦―戸郷翔征のリベンジと片山皓心の後半戦の安定感

3戦目まで進んだ場合、巨人は戸郷翔征を起用する可能性が高い。戸郷は9月15日のDeNA戦で2回9失点と崩れており、その借りを返したいところだ。一方のDeNAは、片山皓心が後半戦の安定感を発揮できるかが鍵になる。片山の7月以降の防御率は約1.30と、ブルペンの勝ちパターンにつなぐ投球を続けてきた。
第3戦で巨人が勝ち切れば、ファイナルステージ進出を決める場面になる。逆にDeNAが勝てば、勢いのまま阪神との戦いに向かえる。短期決戦の締めくくりとして、この試合の内容にはシーズンの総決算のような意味がある。

両チームの強みと弱み―数字で見る比較

両チームを比べると、先発の柱の数と後半戦の勢いでDeNAが優位に見える。一方で、巨人は先発3本柱の看板と、DeNA戦での井上温大の相性という明確な強みを持っている。
巨人の強みは、井上温大という初戦を任せられる先発がいることと、チーム全体の打線が年間を通じて得点を取り続けてきたことだ。弱みは、浦田俊輔の離脱による守備と代走の層の薄さ、そして竹丸和幸や戸郷翔征の不安定さが残ることになる。
DeNAの強みは、東克樹という安定した先発の柱と、7月以降に勢いを取り戻した打線、そして後半戦に固まった勝ちパターンのリリーフ陣である。弱みは、石田裕太郎が巨人戦で勝ち星を挙げられていないこと、そして先発が1〜3戦目の期待通りに長いイニングを投げられるかどうかという点だ。第二先発の深沢鳳介、尾形崇斗らが控えているとはいえ、短期決戦で先発が早く崩れた場合の対応が課題になる。

巨人が勝つシナリオ―投手戦に持ち込めば終盤の守護神まで揃う

巨人にとっての理想は、序盤から点の取り合いにならない投手戦に持ち込むことだ。3本柱の先発が長いイニングを投げて失点を抑えられれば、勝負は終盤に移る。ここで強みになるのが、ブルペンの厚さである。
8回は田中瑛斗が投げ、9回はライデル・マルティネスが締める。接戦の終盤を一イニングずつ確実に封じられる投手が控えていることは、リードを保ったまま試合を終わらせる大きな武器になる。DeNAの後半戦の勝ちパターンも強力だが、巨人は1点差や同点のまま8回以降に入っても勝ち切れる布陣を持っている。
したがって巨人の勝ち筋は、井上温大と戸郷翔征が序盤を抑え、竹丸和幸が立ち上がりの失点を避けるかどうかにかかっている。投手戦に持ち込んだ時点で、DeNA打線を終盤まで無得点に抑えられれば、第1戦、第2戦を連勝して一気に決着をつける展開も十分に描ける。

結論―DeNAが2勝1敗で突破と予想

展望をまとめると、DeNAが勝つと予想する理由は三つある。
一つ目は、後半戦の勢いだ。借金15から巻き返した後半戦で、打線は長打を量産し、投手陣も勝ちパターンを確立した。チームの状態は、前半よりも明らかに上向いている。
二つ目は、CSでの過去の実績だ。2016年、2024年、2025年のCSでいずれも巨人を下しており、短期決戦での相性の良さは今年も生きる可能性がある。
三つ目は、巨人の懸念材料だ。浦田俊輔の離脱により、打線と守備、そして終盤の選手起用の幅が狭まった。また、前回のDeNA戦で炎上した戸郷や新人で短期決戦での経験が無い竹丸には不安が残り、3本柱の安定感を100%信頼できる状況ではない。
一方で、井上温大はDeNA戦に滅法強く、初戦を任される投手としてDeNAにとって厄介な存在だ。第1戦で井上を攻略できるかどうかが、シリーズの流れを大きく左右する。初戦を落とした場合でも、2戦目以降で勝ち切れるだけの打線と投手陣の厚みがDeNAにはある。

まとめ

DeNAと巨人のCSファーストステージは、後半戦の流れと過去のCSの実績がDeNAに味方すると見る。巨人は井上温大の相性の良さと、戸郷翔征のリベンジに期待をかける一方、浦田俊輔の離脱が痛手となる。DeNAはエース東克樹の初戦を軸に、石田裕太郎と片山皓心で2戦目以降の流れをつかみたい。
10月10日から東京ドームで始まる3試合制の戦い。ファイナルステージへの切符をつかむのはどちらか、注目したい。

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