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【2026ドラフト】DeNAのドラフト戦略|リーグ最多得点も主力に高齢化 東に続く左の先発と宮﨑・筒香の後継が補強ポイント

10月22日のプロ野球ドラフト会議を前に、DeNAはCSを勝ち抜いて日本シリーズへの進出を決めた。相川亮二監督のもとで戦った今季は71勝69敗3分の3位だったが、CSではファーストステージで巨人に2連勝、ファイナルステージでは阪神に4連勝と、無傷で日本シリーズの切符をつかんだ。

チーム得点557はリーグ最多で、打線はリーグ屈指の破壊力を誇る。一方で、主力には高齢化の波も押し寄せている。この記事では、DeNAの今季の成績、投手・野手の年齢構成、ポジション別のスタメン出場回数を表で確認し、チームの弱点を踏まえたドラフト戦略を考える。

今季の成績―リーグ最多得点の打線

項目成績リーグ順位
順位3位-
勝敗71勝69敗3分-
勝率.5073位
得点5571位
失点5124位
チーム打率.2461位タイ
本塁打1251位タイ
盗塁506位
チーム防御率3.273位
CS日本シリーズ進出(ファイナルステージで阪神に4連勝)-

DeNAは首位の阪神から7.5ゲーム差の3位。チーム打率.246、本塁打125本は阪神と並ぶリーグトップタイで、得点557はリーグ最多だった。一方で盗塁50はリーグ最少と、機動力は使えなかった。投手陣はチーム防御率3.27がリーグ3位、失点512はリーグ4位と、平均的な数字にとどまった。

年齢・ポジション別の戦力構成

投手

年齢投手(右)投手(左)
〜20
21武田
22
23島田・深沢
24篠木・坂口・石田裕太郎・マルセリーノ
25松本庄司
26若松・宮城
27竹田・尾形・中川
28伊勢・入江・吉野・浜地・レイノルズ片山・岩田
29坂本
30
31ビド・平良・馬場東
32ルイーズ
33石田健大
34山﨑
35〜森原
人数237

野手

年齢捕手内野(右打)内野(左打)外野(右打)外野(左打)
〜20田内高見澤
21
22松尾宮下
23井上小田
24古市加藤森度会
25成瀬石上
26林勝又
27三森梶原
28九鬼牧
29蝦名・エンカーナシオン
30
31関根
32京田ヒュンメル佐野・神里
33柴田
34
35〜戸柱宮﨑筒香
人数47936

支配下選手を今季の年齢とポジション(投手は右左、野手は打席の右左)で分けたのが上の2つの表だ。投手は右投手が23人いるのに対し、左投手は7人しかいない。野手は、三塁の宮﨑敏郎と、一塁・三塁を守った筒香嘉智がともに35歳以上。捕手は支配下に4人しかいない。

野手の課題―宮﨑・筒香の後継と遊撃

主な野手の今季成績

選手年齢守備・打席試合打席打率本塁打打点盗塁OPS
佐野恵太32外野・左129522.2628550.719
度会隆輝24外野・左134516.2749516.714
牧秀悟28内野・右108474.28330752.927
筒香嘉智35〜内野・左99398.26020490.848
蝦名達夫29外野・右104385.2405276.652
宮﨑敏郎35〜内野・右111381.25411440.724
勝又温史26外野・左106357.2834333.669
松尾汐恩22捕手89300.2484191.653
エンカーナシオン29外野・右64252.29311391.815
宮下朝陽22内野・右71223.2588263.713
林琢真26内野・左75195.2142216.599
ヒュンメル32外野・右59148.2095180.668
三森大貴27内野・左71140.2350916.536
京田陽太32内野・左51127.2201111.544
戸柱恭孝35〜捕手42110.216181.568

打線の中心は、30本塁打、OPS.927の牧秀悟だ。筒香(20本塁打、OPS.848)、エンカーナシオン(OPS.815)、宮﨑(OPS.724)らが続き、佐野恵太、度会隆輝もOPS.700を超えた。22歳の宮下朝陽もOPS.713と台頭した。

ただし、筒香と宮﨑はともに35歳以上で、佐野も32歳。牧に続く長距離打者を担ってきたベテランの後継が、数年以内に必要になる。特に右打ちの長距離打者は、牧とエンカーナシオンを除くと少ない。

ポジション別のスタメン出場回数

ポジション1位2位3位
捕手松尾(73)戸柱(29)山本(24)
一塁佐野(95)筒香(41)ビシエド(4)
二塁牧(106)林(14)三森(13)
三塁宮崎(85)筒香(47)度会(8)
遊撃宮下(53)林(29)石上・京田(各25)
左翼度会(63)勝又(55)佐野(20)
中堅蝦名(84)三森(18)梶原・勝又(各16)
右翼エンカーナシオン(58)度会(39)ヒュンメル(25)
指名打者宮崎(4)筒香(2)佐野・ヒュンメル(各1)

今季143試合のスタメンをポジション別に集計した。カッコ内はスタメンでの出場試合数だ。

  • 固定できたポジション:二塁の牧(106試合)、一塁の佐野(95試合)、三塁の宮﨑(85試合)、中堅の蝦名達夫(84試合)
  • 遊撃:宮下が53試合で最多だが、林琢真(29試合)、石上泰輝、京田陽太(各25試合)と4人を併用した。宮下は9月中旬に負傷で離脱している
  • 捕手:松尾汐恩が73試合、戸柱恭孝が29試合。シーズン途中に移籍した山本祐大も24試合でマスクをかぶった
  • 外野の両翼:左翼は度会(63試合)と勝又温史(55試合)、右翼はエンカーナシオン(58試合)と度会(39試合)で分け合った

打順を見ると、4番はエンカーナシオン(57試合)、宮﨑(36試合)、筒香(25試合)、佐野(18試合)と固定できなかった。牧は2番で79試合に出場しており、牧の後ろを打つ長距離打者が定まらなかったことが分かる。来季からはセ・リーグでもDH制が導入されるため、ベテランの後を担う長距離打者の補強は重要になる。

捕手―支配下はわずか4人

捕手年齢試合打席打率本塁打打点OPS
松尾汐恩2289300.248419.653
戸柱恭孝35〜42110.21618.568
古市尊242772.35915.883
九鬼隆平2899.22200.555

捕手は22歳の松尾が89試合に出場し、正捕手に成長しつつある。24歳の古市尊も27試合で打率.359と結果を残した。ただ、支配下の捕手は松尾、古市、九鬼隆平(28歳)、戸柱(35歳以上)の4人だけ。シーズン中には山本も移籍しており、捕手の層は薄い。けがや不調に備えるためにも、ドラフトで捕手の人数を確保しておきたい。

投手の課題―東に続く左の先発

投手投年齢登板勝敗SH投球回防御率
東克樹左312512600161.12.40
石田裕太郎右24205800120.22.91
平良拳太郎右31215800106.13.30
尾形崇斗右2718730087.23.29
篠木健太郎右2413520071.24.65
レイノルズ右286242173062.11.59
深沢鳳介右2310510054.22.96
伊勢大夢右28522402547.23.02
中川虎大右27526602247.22.45
片山皓心左288320044.12.64
ルイーズ右32451201541.13.05
若松尚輝右26270102383.32
竹田祐右2783400374.62
浜地真澄右28331012132.21.10
坂本裕哉左2932010430.13.26
入江大生右2870300306.90

最大の課題は、左投手の少なさだ。先発で規定投球回に届いたのは、エースの東克樹(31歳、12勝6敗、防御率2.40)だけ。左腕では片山皓心が8試合で防御率2.64と結果を残したが、東に続く左の先発はまだ定着していない。

右の先発は、石田裕太郎(24歳、防御率2.91)、深沢鳳介(23歳、2.96)、尾形崇斗、平良拳太郎らがそろい、篠木健太郎(24歳)も5勝を挙げた。救援はレイノルズ(17セーブ、30ホールド、防御率1.59)、浜地真澄(1.10)、中川虎大(2.45)、伊勢大夢と、右腕が中心だ。投手陣全体で右に偏った構成を、ドラフトで改善したい。

報道されている候補選手

DeNAは1位候補を公表していないが、スカウトの評価からは次のような名前が伝わっている。

  • 宮原廉(近畿大・投手):DeNAの藤田スカウトは「出力が高い。アベレージでも149キロ出ているし、カーブだったり、前の試合ではカットボールも投げて、試合ごとに修正をして、アウトを取る“引き出し”を増やす器用さがあります」と評価。DeNAのスピードガンでは154キロを計測した
  • 米沢友翔(関西大・投手):全日本大学選手権MVPの左腕。DeNAの八馬幹典アマスカウティングディレクターは「ストレートの質もいいし、コントロールもいい」と評価している
  • 渡辺和大(慶應大・投手):9月の立教大戦で5回1失点、6奪三振と復調し、DeNAも評価した左腕

DeNAのドラフト戦略

ここまでの分析を踏まえると、DeNAのドラフト戦略は次のように整理できる。

1位:先発を任せられる左腕

最優先は、東に続く左の先発投手だ。左投手が7人しかいない投手陣で、規定投球回を投げられる左腕は東だけ。即戦力の大学生左腕として、米沢、渡辺和大、立命館大の有馬伽久らが候補になる。米沢と有馬は他球団も上位で狙うとみられ、1位で確保できるかが焦点だ。右腕の宮原も高い評価を受けており、1位で本格派右腕を選ぶ選択肢もある。

2〜3位:右打ちの長距離打者

宮﨑と筒香の後継として、2位以降では長打力のある野手を狙いたい。大阪商業大の春山陽登は、関西六大学で通算12本塁打を放ち、連盟最多記録に並んだ長距離打者だ。DH制の導入を見据えれば、一塁、三塁、DHで長打を担える打者の補強は欠かせない。

中位以降:捕手と遊撃手

支配下の捕手が4人しかいないため、中位以降で捕手を確保したい。12球団のドラフト戦略の記事でも挙げたように、亜細亜大の前嶋藍、立命館大の西野啓也らが候補になる。遊撃も宮下が負傷で離脱し、併用が続いたポジションだ。守備力のある遊撃手を加えておけば、宮下を中心とした内野の層を厚くできる。

まとめ

  • DeNAは71勝69敗3分の3位から、CSを無傷で勝ち抜いて日本シリーズに進出
  • 得点557はリーグ最多。牧が30本塁打、OPS.927
  • 宮﨑と筒香は35歳以上で、牧に続く長距離打者の後継が必要。4番も固定できなかった
  • 左投手は7人だけで、規定投球回に届いた左腕は東のみ
  • 支配下の捕手は4人。遊撃も宮下の離脱で併用が続いた
  • 1位は左の先発、2位以降で右の長距離打者、中位以降で捕手と遊撃手を補強したい

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出典

・154キロ右腕・近大の宮原廉投手がリリーフで5回無失点|ドラフト会議ホームページ
・慶大の渡辺和大投手が立大戦5回1失点6Kで復調|ドラフト会議ホームページ
・大商大・春山陽登外野手が連盟最多本塁打に並ぶ通算12号|ドラフト会議ホームページ
・ドラフト会議2026年横浜DeNAベイスターズ指名予想|球歴.com
・2026年 横浜DeNAベイスターズ|スタメンデータベース
・NPB.jp 2026年度 セントラル・リーグ チーム勝敗表
・NPB.jp 2026年度 セントラル・リーグ チーム打撃成績
・NPB.jp 2026年度 セントラル・リーグ チーム投手成績
・NPB.jp 2026年度 横浜DeNAベイスターズ 個人打撃成績

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