中日の石川昂弥内野手(25)が11月8日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨んだが、サインを保留した。今オフの中日では初めての保留で、今季の年俸は推定2300万円。球団は増額を提示している。高卒7年目の今季は5月に1軍へ再昇格してから三塁に定着し、103試合で打率.249、11本塁打、42打点を記録した。2桁本塁打は3年ぶりだった。この記事では、保留の経緯と今季の成績をチーム内の順位とともに振り返り、プロ入りからの年度別成績と通算成績も整理する。
契約更改は保留:「球団と話し合う機会がほしかった」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年年俸 | 2300万円(推定) |
| 球団の提示 | 増額(金額は報じられていない) |
| 結果 | 保留(今オフの中日で初) |
| 交渉日 | 2026年11月8日 |
交渉を終えた石川は「もう少し球団と話し合う機会がほしかったので、改めて話し合いの場を設けていただくようにお願いしました」と話した。朝田球団本部長も「もう少しじっくり話し合いたいとのことだったので」と説明している。
契約更改での保留は、その場ではサインせず、日を改めて交渉を続けることを指す。提示額に納得していない場合のほか、来季の起用や評価について球団の考えを詳しく聞きたい場合にも選ばれる。球団はすでに増額を提示しており、次回以降の交渉で金額がどうなるかが注目される。
2026年の成績:5月に再昇格し、三塁のレギュラーに定着
| 項目 | 成績 | チーム内順位・備考 |
|---|---|---|
| 試合 | 103 | 5位 |
| 打率 | .249 | -(規定打席に未到達) |
| 本塁打 | 11 | 3位(細川25、サノー23に次ぐ) |
| 打点 | 42 | 4位 |
| 二塁打 | 20 | 1位タイ(石伊と並ぶ) |
| 四球 | 30 | 自己最多 |
| 出塁率 | .314 | - |
| 長打率 | .398 | - |
| OPS | .712 | 自己最高 |
石川は今季、開幕を1軍で迎えたものの調子が上がらず、4月1日に出場選手登録を抹消された。5月13日に1軍へ戻ると、そこからは三塁のレギュラーに定着し、打線では主に5番を任された。最終的に103試合に出場している。
3年ぶりの2桁本塁打、長打はチームで上位
11本塁打は、自己最多の13本を打った2023年以来、3年ぶりの2桁だった。チームでは細川成也(25本)、サノー(23本)に次ぐ3番目の数字で、42打点も4番目に多い。二塁打20本は石伊雄太と並んでチーム最多だった。本拠地バンテリンドームに今季からホームランウイングが設けられ、中日のチーム本塁打は前年の83本から121本に増えた。その中で、細川とサノーに続く長打力を見せた。
OPS.712は自己最高、課題は出塁率
OPS(出塁率+長打率)は.712で、プロ入り後のシーズンでは最も高かった。30四球も自己最多だ。ただ、出塁率は.314で、2024年の.320を下回った。打率.249との差は6分5厘で、四球で塁に出る力はまだ十分とは言えない。主軸を任されるには、ここを伸ばすことが必要になる。
年度別成績と通算成績
| 年度 | 球団 | 試合 | 打率 | 安打 | 二塁打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020 | 中日 | 14 | .222 | 8 | 2 | 0 | 1 | 3 | 12 | .300 | .278 | .578 |
| 2022 | 中日 | 37 | .225 | 29 | 7 | 5 | 19 | 7 | 29 | .264 | .411 | .675 |
| 2023 | 中日 | 121 | .242 | 105 | 27 | 13 | 45 | 22 | 69 | .282 | .394 | .676 |
| 2024 | 中日 | 82 | .272 | 69 | 16 | 4 | 25 | 17 | 37 | .320 | .382 | .702 |
| 2025 | 中日 | 22 | .139 | 10 | 2 | 1 | 5 | 2 | 27 | .173 | .208 | .381 |
| 2026 | 中日 | 103 | .249 | 88 | 20 | 11 | 42 | 30 | 68 | .314 | .398 | .712 |
| 通算 | 379 | .242 | 309 | 74 | 34 | 137 | 81 | 242 | .291 | .381 | .672 |
2023年の121試合がキャリアハイ
石川は東邦高から2019年ドラフト1位で中日に入団した。1軍に定着したのは4年目の2023年で、121試合に出場して13本塁打、45打点を記録した。試合数、本塁打、打点のいずれも、今もこの年が自己最多だ。2024年は82試合で打率.272と確実性を見せた。しかし2025年は22試合の出場にとどまり、打率.139に終わっている。
今季は2025年から一転して、試合数、本塁打、打点のすべてで2024年を上回った。OPSも自己最高で、苦しんだ前年から立て直したシーズンだったと言える。通算では379試合で34本塁打、137打点となっている。
今後:再交渉と、三塁の定位置固め
石川は球団と改めて交渉の場を持つことになった。球団は増額を提示しており、次回の交渉でサインに至るかが焦点になる。
中日は今季、最下位に終わり、来季は工藤公康新監督のもとで再出発する。石川は今季、細川、サノーに次ぐ長打力を見せ、三塁のレギュラーに定着した。来季は2023年の13本塁打を超え、主軸として1年間出場し続けられるかが問われる。
まとめ
- 中日の石川昂弥が11月8日の契約更改交渉でサインを保留した。今オフの中日では初めての保留。今季年俸は推定2300万円で、球団は増額を提示している。
- 本人は「もう少し球団と話し合う機会がほしかった」と話し、改めて交渉の場が設けられる。
- 今季は4月1日に登録抹消されたが、5月13日の再昇格後は三塁に定着した。103試合で打率.249、11本塁打、42打点。2桁本塁打は3年ぶり。
- 本塁打はチーム3位、打点はチーム4位、二塁打20本はチーム最多タイ。OPS.712と30四球は自己最高だった。
- 2019年ドラフト1位。キャリアハイは2023年の121試合・13本塁打・45打点。通算は379試合で34本塁打、137打点。
この記事を読んだ人におすすめ
【ソフトバンク】2027年コーチングスタッフ発表|1軍投手コーチは未定、若田部・中田が配置転換 今季からの変更点まとめ2026/11/08
広島・坂倉将吾がFA宣言|ロッテ・西武が調査 年度別成績と守備位置、Bランク補償から移籍後の起用を分析2026/11/06
広島・床田寛樹がFA権行使へ|オリックス・巨人・阪神の先発事情と4年連続規定投球回の年度別成績を分析2026/11/06
東浜巨が広島へ無償トレードで移籍へ|通算76勝の年度別成績と今季の二軍成績、全12登板を分析2026/11/06
広島・森下暢仁がFA権行使へ|巨人・ソフトバンク・DeNAが争奪戦か 各球団の先発事情とAランク補償を分析2026/11/05
【2026ドラフト】中日のドラフト結果と振り返り|外れ1位で宮原廉、外野の柴崎聖人と捕手2人 大学・社会人の即戦力を軸に2026/10/22
出典
・石川昂弥、今オフの中日保留1号 今季103試合に出場して打率2割4分9厘、11本塁打、42打点|中日スポーツ
・中日・石川昂弥、「球団と話し合う機会がほしかった」と契約保留|中日スポーツ
・【中日】石川昂弥が更改保留「もう少し球団と話し合う時間が欲しかった」チームの今オフ保留1号|スポーツ報知
・中日 石川昂弥が今オフチーム「保留1号」 今季は3年ぶりの2ケタ11本塁打をマーク|スポニチアネックス
・中日の細川、1億9千万円で更改 自己最多25発、石川昂保留|共同通信
・中日、ホームランウイング新設1年目 野手陣の本塁打は増えた?投手陣の被本塁打は?|BASEBALL KING
・石川昂弥 個人年度別成績|NPB.jp 日本野球機構
・2026年度 中日ドラゴンズ 個人打撃成績|NPB.jp 日本野球機構