2026年のパ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルステージは、ソフトバンクが日本ハムに3連勝し、リーグ優勝のアドバンテージ2勝を含む5勝0敗で日本シリーズ進出を決めた。10月16日の第3戦は6-2で勝利。3年連続23度目の日本シリーズ出場となる。
3試合はいずれも先制を許してからの逆転勝ちで、3試合とも6得点。打線は粘り強く得点を重ね、救援陣は3試合で1失点と日本ハムに反撃を許さなかった。この記事では、ソフトバンクのCSファイナルでの戦いぶりを、野手・投手の個人成績の表とともに振り返る。
CSファイナル全3試合の結果
| 試合 | 日付 | スコア | 勝利投手 | 敗戦投手 | セーブ | ソフトバンクの本塁打 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月14日 | ○6-4 | 鈴木豪 | 山﨑福也 | 杉山 | - |
| 第2戦 | 10月15日 | ○6x-2 | 杉山 | 福島 | - | 栗原(満塁) |
| 第3戦 | 10月16日 | ○6-2 | 前田悠 | 加藤貴 | - | 正木(2ラン) |
| 通算 | 3勝0敗(アドバンテージ込み5勝0敗) | 2本 |
13ゲーム差をつけた3位の日本ハムに対し、シーズン91勝の王者が力の差を見せた。当サイトの展望記事ではソフトバンクの3連勝突破を予想していたが、その通りの結果になった。プレーオフ・CSの3試合連続逆転勝ちは、2023年のファイナルステージの阪神以来2度目。プレーオフ・CSを無敗で突破したのは、ソフトバンクにとって最多の5度目となった。
第3戦:正木の逆転2ランで決着
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 |
| ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 1 | 0 | x | 6 | 11 | 1 |
日本ハムは初回、ソフトバンク先発の前田悠伍から郡司裕也の左越え二塁打、水野達稀の四球で好機を作り、清宮幸太郎の右前適時打で先制した。ソフトバンクは3回、山本祐大の左中間二塁打を足場に、庄子雄大の左前適時打で同点に追いつく。
5回表、日本ハムは一塁・正木智也の失策も絡んで無死二、三塁とし、水野の二塁への適時内野安打で勝ち越した。しかしその裏、1死から庄子が左中間二塁打で出ると、正木が加藤貴之から左中間へ逆転の2ラン本塁打。自らの失策を、すぐにバットで取り返した。
6回は牧原大成の四球の後、山本祐の右越え適時三塁打と柳町達の右前適時打で2点、7回は牧原大の左犠飛で1点を加えた。投げては、前田悠が5回を5安打2失点(自責1)で粘り、6回以降は鈴木豪太、ヘルナンデス、松本裕樹、杉山一樹が無失点でつないだ。
小久保裕紀監督は試合後、「どうしても今日、このまま決めたいという思いできて、3連勝できてよかったです」と語った。
戦いぶりを振り返る
3試合連続の逆転勝ち
3試合はすべて、日本ハムに先制されてからの逆転勝ちだった。
- 第1戦:1-3の4回に、日本ハムの2失策に乗じて一挙5点
- 第2戦:初回に2点を失うも3回に追いつき、9回1死満塁で栗原陵矢がサヨナラ満塁本塁打
- 第3戦:1-2の5回に正木が逆転2ラン
先制されても慌てず、中盤までに確実に試合をひっくり返す。王者らしい試合運びだった。
救援陣は13回1/3で1失点
勝利を支えたのは救援陣だ。3試合の救援陣の投球回は13回1/3で、失点は第1戦にオスナが浴びたソロ本塁打の1点だけ。小久保監督も「中継ぎ陣が失点しないので」と勝因に挙げた。
なかでも、シーズン中に一度もなかった3連投をこなした松本裕は3試合とも無失点。ドラフト3位ルーキーの鈴木豪も、第1戦で2死満塁のピンチを断ち切ってCS初登板初勝利を挙げるなど、2試合を無失点に抑えた。
野手の個人成績
| 選手 | 試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 二塁打 | 本塁打 | 打点 | 得点 | 四死球 | 三振 | 打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 正木 | 3 | 14 | 12 | 4 | 1 | 1 | 4 | 2 | 1 | 3 | .333 |
| 周東 | 3 | 13 | 10 | 4 | 1 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 | .400 |
| 栗原 | 3 | 13 | 9 | 3 | 0 | 1 | 4 | 2 | 4 | 2 | .333 |
| 近藤 | 3 | 13 | 10 | 4 | 2 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0 | .400 |
| 山本祐 | 3 | 12 | 11 | 2 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 | .182 |
| 庄子 | 3 | 12 | 11 | 5 | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | 2 | .455 |
| 柳町 | 3 | 12 | 11 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | .182 |
| 牧原大 | 3 | 12 | 8 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 3 | 1 | .250 |
| 柳田 | 2 | 8 | 8 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | .125 |
| 山川 | 1 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | .000 |
チーム打率は.290。3試合で27安打、18得点を挙げ、四死球も15個選んだ。
庄子雄大―打率.455でCSのMVPに
CSのMVPに選ばれたのは、9番・遊撃で3試合すべてに先発した庄子だった。11打数5安打の打率.455で、チーム最多の4得点。第1戦の4回には同点打、第2戦は3回の三塁打と9回の内野安打でどちらも得点の起点となり、第3戦も同点打と、逆転劇の口火となる二塁打を放った。小久保監督は「このシリーズはラッキーボーイ的な存在でね」とたたえている。
近藤健介・周東佑京―打率.400で上位打線をけん引
3番の近藤は10打数4安打の打率.400、二塁打2本。四死球も3つ選び、出塁率の高さで打線をつないだ。2番の周東も打率.400、三振はゼロ。第2戦の9回にはサヨナラの好機を広げる中前打を放っている。
正木智也・栗原陵矢―そろって4打点
1番の正木は第3戦の逆転2ランを含め、チームトップタイの4打点。4番の栗原も、第2戦のサヨナラ満塁本塁打で4打点を挙げた。CSでのサヨナラ満塁本塁打は2009年のスレッジ(日本ハム)以来17年ぶり、史上2本目だった。小久保監督は「本当に栗原の今年1年間の成長を感じた、そういう打席でしたね」と話している。
下位打線には課題も
一方で、柳町と山本祐はともに打率.182、第1戦は欠場した柳田悠岐は8打数1安打の打率.125にとどまった。山本祐は第3戦で二塁打と適時三塁打を放って復調の兆しを見せたが、日本シリーズでは下位打線がどこまで上位打線とつながるかがポイントになる。
投手の個人成績
| 投手 | 登板 | 勝 | 敗 | S | H | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| モイネロ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 2/3 | 6 | 0 | 4 | 3 | 3 | 3 | 10.12 |
| 鈴木豪 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 1/3 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0.00 |
| 津森 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.00 |
| ヘルナンデス | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0.00 |
| オスナ | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 3 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 4.50 |
| 松本裕 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0.00 |
| 杉山 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0.00 |
| 上沢 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 4 | 0 | 3 | 4 | 2 | 2 | 3.00 |
| 前田悠 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 1 | 3 | 2 | 1 | 1.80 |
チーム全体では3試合で8失点。先発投手3人の内訳は、明暗が分かれた。
先発:上沢・前田悠が試合を作る、モイネロは不安残す
第2戦の上沢直之は、初回に2点を失ったものの、2回以降は無失点で6回2失点。第3戦の前田悠も5回2失点(自責1)と試合を作った。
一方、第1戦のモイネロは2回2/3で3四球1死球、3失点と制球に苦しみ、3回途中で降板した。日本シリーズでもエースとして先発が見込まれるだけに、状態を立て直せるかが注目される。
救援:6人で13回1/3を1失点
松本裕は3試合3イニングを無失点、4奪三振。杉山も3試合に登板して無失点で、第1戦でセーブ、第2戦で勝利を挙げた。ヘルナンデスは2試合、津森宥紀は1試合で、いずれも無失点。鈴木豪も2試合2回1/3を1安打無失点と完璧だった。勝ちパターンの救援陣が盤石なのは、日本シリーズでも大きな強みになる。
日本シリーズへ
ソフトバンクの日本シリーズ出場は3年連続23度目。小久保監督は就任1年目から3年連続の出場で、新人監督から3年連続出場は、1986〜88年の森祇晶監督(西武)、2021〜23年の中嶋聡監督(オリックス)に次いで3人目となる。小久保監督は「パ・リーグ代表として恥ずかしくないプレー、隙のないプレーでね、2年連続日本一を目指して来週から頑張ってきます」と意気込んだ。
セ・リーグのファイナルステージは、DeNAが阪神に4連勝し、阪神のアドバンテージを含めて4勝1敗で日本シリーズ進出を決めた。相手は3位から勝ち上がってきたDeNA。ソフトバンクはCSで見せた粘り強い攻撃と盤石の救援陣で、2年連続の日本一を狙う。
まとめ
- ソフトバンクが日本ハムに3連勝、アドバンテージを含め5勝0敗で3年連続23度目の日本シリーズ進出
- 3試合すべて逆転勝ちで、3試合とも6得点
- CSのMVPは打率.455、4得点の庄子雄大
- 近藤・周東が打率.400、正木と栗原がそれぞれ4打点
- 救援陣は13回1/3で1失点。松本裕は3連投で無失点
- 課題はモイネロの状態と、下位打線のつながり
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出典
・NPB.jp 2026年10月14日 ソフトバンクvs日本ハム 投打成績
・NPB.jp 2026年10月15日 ソフトバンクvs日本ハム 投打成績
・NPB.jp 2026年10月16日 ソフトバンクvs日本ハム 投打成績
・NPB.jp 2026年10月16日 ソフトバンクvs日本ハム 試合経過
・福岡ソフトバンクが3年連続のパーソル CS パ優勝!|パ・リーグ.com
・ソフトバンク・小久保監督「どうしても今日、このまま決めたいという思いで」|中日スポーツ
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